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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、東エレク、ファストリ

アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  19,920円  +2,810 円 (+16.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置やSUMCO<3436>など半導体材料を手掛ける銘柄が軒並みカイ気配スタートとなった。前日の米国株市場ではNYダウが大幅続落するなか、インテルが急伸したのをはじめ半導体関連株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%を超える上昇で切り返した。東京市場でもこの流れに追随する形で同関連株への買い戻しが活発化している。

■アンジェス <4563>  673円  +93 円 (+16.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 アンジェス<4563>が一時ストップ高。この日の寄り前、大阪大学と共同開発中の新型コロナウイルス向けDNAワクチンに関して、プラスミドDNAワクチンの原薬が完成し、動物への投与を行う非臨床試験準備が整ったと発表しており、これが好感されている。同ワクチンは、アンジェス及び大阪大学(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が有するプラスミドDNA製品の開発実績を生かして、コロナウイルスの予防用DNAワクチンを共同開発するというもので、不活化ウイルスをワクチンとする方法(弱毒化ワクチン)や遺伝子組み換えウイルスタンパク質をワクチンとする方法に比べて、短期間で製造プロセスを確立することが可能な点が特徴。同社では今回の原薬完成により、近日中に動物向け試験を開始するとしている。

■日経レバ <1570>  12,560円  +1,560 円 (+14.2%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて買われ、10%を超える急騰で1万2000円台を回復した。ここ全体相場のボラティリティが高まっており、日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定された同銘柄は個人投資家を中心とする短期資金を呼び込む形となっている。売買代金は全市場を通じて断トツ。世界連鎖株安のなか、東京株式市場だけは前日から日銀のETF買いなどを拠りどころに異色の切り返しを見せている。日経レバは逆張りでリバウンドを狙う動きが活発化しており、2月下旬以降買い残が急増傾向にあった。

■ストライク <6196>  2,949円  +331 円 (+12.6%)  11:30現在
 ストライク <6196> が急騰。23日大引け後、20年8月期上期(19年9月-20年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の11.7億円→15.5億円に31.9%上方修正。増益率が55.6%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。事業承継ニーズを中心にM&A市場が順調に拡大するなか、案件成約組数、大型案件の成約件数がともに計画を上回ったことが収益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の22.3億円(前期は18.8億円)を据え置いた。

■国際石油開発帝石 <1605>  582.1円  +65.1 円 (+12.6%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が10%を超える急騰、石油資源開発<1662>なども大きく買われている。原油市況の急落を背景に株価は大幅な調整を余儀なくされてきたが、足もとはWTI原油先物価格の反発を受け、大きく切り返しに転じている。前日のWTI原油先物価格は73セント高と反発し1バレル=23ドル台を回復、リスクオフの売り圧力が一巡し目先底入れの動きを示している。きょう朝方の東京商品取引所で原油は大幅続伸して始まったことも買い戻しに拍車をかけたもよう。

■ソディック <6143>  592円  +62 円 (+11.7%)  11:30現在
 ソディック <6143> が急伸。23日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.25%にあたる200万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月24日から6月12日まで。今回取得した自社株は6月30日付で全て消却する。

■ファーストリテイリング <9983>  45,460円  +4,710 円 (+11.6%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が4000円を超える急騰。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に海外店舗を欧米などで順次休業する方向にあるが、「目先的には織り込みが進み、株券調達によって積み上げられた空売り玉の買い戻しが進んでいる」(国内証券アナリスト)状況で踏み上げ相場的な様相となっている。きょうは同社株とソフトバンクグループ<9984>の急騰による日経平均への寄与度が際立つ状況にある。

■ミクシィ <2121>  1,602円  +161 円 (+11.2%)  11:30現在
 ミクシィ <2121> [東証M]が急伸。23日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→155億円に72.2%上方修正。減益率が78.1%減→62.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主力のスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」で実施した人気IPとのコラボレーションなどが好調に推移したことが上振れの要因となる。

■アイチコーポレーション <6345>  624円  +43 円 (+7.4%)  11:30現在
 アイチコーポレーション<6345>が大幅反発している。23日の取引終了後、20年度から22年度の3カ年は連結配当性向50%を目安に還元を行うほか、20億円を上限とした自己株式の取得を実施する株主還元方針の設定を発表。これに伴い、上限を200万株(発行済み株数の2.58%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。自社株買いの取得期間は4月1日から12月23日までで、20年度に取得する自社株及び現在保有している自社株については、消却することを基本とする。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主還元策の一環として実施するとしている。同時に、従来11円を予定していた期末配当を2円増額して13円にするとしており、これも好材料視されている。年間配当は24円(従来予想22円)となり、前期実績に対して2円の増配になる予定だ。

■日本オラクル <4716>  8,650円  +500 円 (+6.1%)  11:30現在
 23日に決算を発表。「6-2月期(3Q累計)経常が9%増益で着地・12-2月期も12%増益」が好感された。
 日本オラクル <4716> が3月23日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の経常利益(非連結)は前年同期比9.2%増の463億円に伸びた。
  ⇒⇒日本オラクルの詳しい業績推移表を見る

■インフォマート <2492>  728円  +41 円 (+6.0%)  11:30現在
 インフォマート<2492>が6日続伸となっている。同社は23日、企業間における請求書の受け取り・発行業務を紙から電子データ化する「BtoBプラットフォーム 請求書」の利用企業数が40万社を突破したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「BtoBプラットフォーム 請求書」は15年1月からサービス提供を開始し、19年度の年間流通金額は9兆4384億円に成長。人手不足などを背景とした業務のIT化需要に加え、昨年の消費税法改正に伴い導入された軽減税率制度、23年からのインボイス制度(適格請求書等保存方式)など、経理業務の体制強化が推進されるなか、電子請求書のニーズが拡大している。

■三菱UFJ <8306>  418.2円  +20.8 円 (+5.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸で400円台を回復、第一生命ホールディングス<8750>は4日続伸と大手金融株が戻り足を強めている。世界的な協調利下げの動きを背景に長期で資金を運用するメガバンクや生保にとって収益環境は逆風で、企業の資金繰り悪化によるデフォルトリスクなども株価下落の背景となっていたが、目先は売られ過ぎの反動が出ている。日米ともに政府が財政出動により企業の破綻を防ぐ方向で動いていることも好感されている。また、配当利回りが高く、3月期末を目前にインカムゲイン狙いの買いも呼び込む形となった。

■西松屋チェーン <7545>  721円  +33 円 (+4.8%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は大幅反発している。23日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比21.3%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。紙おむつやウェットナップなど消耗品の需要が増加したほか、子ども玩具など室内で使用する商品の売り上げが好調だった。なお、全店売上高は同19.8%増だった。

■太陽ホールディングス <4626>  3,940円  +160 円 (+4.2%)  11:30現在
 太陽ホールディングス <4626> が続伸。23日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.32%にあたる37万5000株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月23日から21年3月22日まで。

■ラクーンHD <3031>  413円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在
 ラクーンホールディングス<3031>がストップ高。23日取引終了後、連結子会社のラクーンフィナンシャルが損害保険会社との保険契約を更新することを発表、小規模事業者に対象範囲を拡大し事業基盤の更なる強化を図る計画で、これが株価を強く刺激する格好となっている。株価は前日に310円まで売り込まれ、2015年5月以来約4年10カ月ぶりの安値圏まで水準を切り下げていたことで、値ごろ感からの買いも入りやすくなっていた。

●ストップ高銘柄
 ティーケーピー <3479>  1,402円  +300 円 (+27.2%) ストップ高   11:30現在
 インベスコO <3298>  14,440円  +3,000 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在
 平和不リート <8966>  85,900円  +15,000 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 Jプライム <8955>  295,500円  +50,000 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 など、27銘柄

●ストップ安銘柄
 VIX短先物 <1552>  17,630円  -5,000 円 (-22.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 日経VI <2035>  1,510円  -400 円 (-20.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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