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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):SBG、HIS、野村REIT

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  3,187円  +500 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率9位
 ソフトバンクグループ<9984>がストップ高。3月6日以降は財務面のリスクが意識されるなか、急激な下げを続けてきたが、目先はヘッジファンド筋などの株券調達による売り攻勢一巡でショートカバーが入ったとみられる。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,387円  +178 円 (+14.7%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が4日ぶり急反発、一時18%高に買われ一気に1400円台を回復する場面があった。新型コロナウイルスの影響に伴う旅客需要の後退を嫌気して株価は2月下旬を境に一直線の下げトレンドを描いていた。ただ、この間に空売り残高も積み上がり、直近データで信用取引は売り残が急増し信用倍率は0.2倍台と大幅な売り長となっていた。この買い戻しが株価に浮揚力を与える格好となった。

■NEXT REIT <1343>  1,410円  +172 円 (+13.9%)  本日終値
 東証REIT指数が急反発。前週19日に一時2割近い下落と大幅安となったことから、この日は下値を拾う動きが出たようだ。NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信<1343>やダイワ上場投信-東証REIT指数<1488>も急上昇している。19日の大幅安に関しては「REITに積極投資をしている地銀などが投げ売りを出した」(アナリスト)との見方が多い。特に、3月期末が近づいたことを受け、損切りが広がった様子だ。この急落により、REIT市場の平均分配金利回りは6%台に急上昇しており、下値を拾う動きが出ている。ただ、全体相場の先行きは不透明でREIT市場も当面、値の荒い展開が予想されている。

■IDEC <6652>  1,289円  +146 円 (+12.8%)  本日終値
 IDEC <6652> が急反発。19日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の9.57%にあたる300万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月23日から9月30日まで。

■マネックスグループ <8698>  175円  +19 円 (+12.2%)  本日終値
 マネックスグループ<8698>は後場上げ幅を拡大。正午ごろ、3月31日付で自社株732万3700株(発行済み株数の2.75%)を消却すると発表しており、これが好感された。なお、消却後の発行済み株数は2億5899万8600株となる予定だ。同時に20年3月期末の株主優待として、従来の株主優待に加えて、子会社コインチェックの口座を有する株主を対象に仮想通貨(暗号資産)ビットコイン500円相当を贈呈するとあわせて発表した。

■マルハニチロ <1333>  2,137円  +170 円 (+8.6%)  本日終値
 マルハニチロ<1333>が急反発。前週後半から底入れ反転の兆しをみせており、5日移動平均線も上向きに変わってきた。水産株は内需セクターでも個人消費停滞の影響を受けにくいディフェンシブセクターで、新型コロナウイルスの影響は比較的少ないとみられている。缶詰や冷凍・加工食品などむしろ特需が発生しやすい。そうしたなか、前週末に三井住友信託銀を提出者とする共同保有の形で5%超の大量保有報告が出されており、これも株価の刺激材料となり、ディフェンシブ関連としての思惑買いに弾みをつけた。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,128円  +86 円 (+8.3%)  本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>が反発。この日の寄り前、エーザイ<4523>が創出したエンドセリンA受容体選択的拮抗薬ER-000582865に関してライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回締結した契約は、中国(台湾、マカオ、香港含)におけるER-000582865の肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬としての開発・販売権と、将来的な腎疾患治療薬としての開発・販売に関するオプション権を有するもの。ジーエヌアイでは同ライセンス取得により、線維性疾患をはじめとする現在の製品ポートフォリオを拡充し、同分野を先導する企業として地位を固めることができると判断したとしており、パイプライン拡充につながるとの期待が買いにつながったようだ。なお、同件による20年12月期連結業績への影響はないとしている。

■エフティグループ <2763>  1,106円  +82 円 (+8.0%)  本日終値
 エフティグループ<2763>が大幅高で3日ぶりに反発。19日の取引終了後、19年11月20日に発表した自社株買いについて、取得枠の上限を40万株から60万株(発行済み株数の1.88%)へを拡大すると発表しており、これが好感された。取得株数の上限が間近になったことなどから、改めて株主還元の強化や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするため取得枠を拡大するという。なお、取得価額の上限は8億円、取得期間5月31日までは据え置いている。

■ソラスト <6197>  904円  +65 円 (+7.8%)  本日終値
 19日に発表した「2月訪問介護利用者は3.2%増」が買い材料。
 2月訪問介護利用者は前年同月比3.2%増、デイサービスは同46.2%増と増収基調が続いた。

■三菱重工業 <7011>  2,678円  +149 円 (+5.9%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が大幅高で3日ぶりに反発。19日の取引終了後、デンマークのヴェスタス社との合弁会社MHIヴェスタスが、秋田県で進められている洋上風力発電所プロジェクト向けに、洋上風力発電設備33基を正式に受注したと発表しており、これが好材料視された。今回の受注は、秋田港内に建設される「秋田洋上風力発電所」に13基、能代港内の「能代洋上風力発電所」に20基を納入する計画で、同社の日本国内における初の正式受注となる。いずれも22年の据え付け開始を予定しており、着床式の洋上風車の供給と20年間の保守・メンテナンスを行うという。なお、同プロジェクトでは総発電出力約13万9000キロワットが見込まれているという。

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