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【市況】東京株式(大引け)=261円安、新型コロナへの警戒続き安値引け

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 3日の東京株式市場は、朝方は大きく買い優勢で始まったものの買いが続かず、その後日経平均は一貫して下値を切り下げる展開となり、安値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比261円35銭安の2万1082円73銭と大幅反落。東証1部の売買高概算は17億6490万株、売買代金概算は3兆719億5000万円。値上がり銘柄数は189、対して値下がり銘柄数は1938、変わらずは35銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方はリスクオンのムードが強かった。前日の米国株市場で金融緩和期待を背景にNYダウが過去最大の上げ幅を記録、これを引き継ぐ形で大きく買いが先行したが、寄り後は一貫して水準を切り下げる展開となった。主要国が金融政策で協調緩和の動きをみせるとの思惑はポジティブ材料だが、新型コロナウイルスの経済への影響を警戒する売り圧力は依然として強い。前引け時点では小幅高で着地したものの、TOPIXは既にマイナス圏に沈んだ。後場は更に下値を試す格好となり、大引けは2万1000円トビ台まで水準を切り下げこの日の安値で引けている。日本時間今晩に開かれる見通しの主要7カ国の財務省・中銀総裁による緊急電話会議について、具体的な政策対応が盛り込まれないとの報道が失望売りにつながった。

 個別では、ソニー<6758>が売りに押され、トヨタ自動車<7203>も軟調。東京エレクトロン<8035>が朝高後に安くなり、キヤノン<7751>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>なども下落した。エイチ・アイ・エス<9603>が大幅安、ノーリツ鋼機<7744>、サニックス<4651>も急落した。キャリアインデックス<6538>、北の達人コーポレーション<2930>などの下げも目立つ。

 半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>がしっかり。オリエンタルランド<4661>も堅調。帝人<3401>が大きく買われた。カーブスホールディングス<7085>がストップ高となり、ブイキューブ<3681>も値幅制限いっぱいに買われた。ビーロット<3452>、テモナ<3985>なども急伸。このほか、オルトプラス<3672>も活況高となった。

出所:MINKABU PRESS

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