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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JSR、三井不、富士通ゼ

JSR <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニホンフラッシュ <7820>  2,740円  +38 円 (+1.4%)  本日終値
 ニホンフラッシュ <7820> が続伸。28日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比43.9%増の31.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。中国政府が住宅の内装工事を義務付ける政策を進めるなか、内装ドアなどの受注が大きく伸びた。また、新工場の本格稼働など供給体制の強化も寄与し、28.3%の大幅増収を達成した。

■JSR <4185>  2,043円  +28 円 (+1.4%)  本日終値
 JSR<4185>が続伸。岩井コスモ証券は28日、同社株の目標株価を2160円から2250円に引き上げた。投資判断の「B+」は継続した。27日に発表された第3四半期(19年4~12月)連結業績は、売上高が3590億7600万円(前年同期比4.6%減)、営業利益は296億2400万円(同21.9%減)と減益決算だったが、ほぼ会社予想に沿った展開と指摘。半導体材料も堅調で20年3月期の予想営業利益400億円(前期比7%減)は達成できるとみている。また、5月には中期経営計画が発表される見込みであり、その内容への期待から株価も堅調に推移すると見込んでいる。

■三井不動産 <8801>  2,871円  +30 円 (+1.1%)  本日終値
 三井不動産<8801>、住友不動産<8830>が高いほか、東京建物<8804>は連日で昨年来高値を更新と不動産株に買いが流入した。中国で発生した新型肺炎の拡大が世界経済に与える影響などが取り沙汰されるなか、FRBをはじめとする各国中央銀行はハト派寄りの金融政策スタンスを維持することが予想され、株式市場にとっては流動性が担保されることでポジティブに作用する可能性がある。きょう結果が発表されるFOMCを前に流動性相場への期待感が高まった。また、米投資ファンドのブラックストーンが日本の賃貸マンション群など不動産投資に積極参入する姿勢にあることが伝わっており、不動産セクターへの見直し買いを誘発しやすい環境にある。

■ビルファンド <8951>  868,000円  +8,000 円 (+0.9%)  本日終値
 日本ビルファンド投資法人<8951>、ジャパンリアルエステイト投資法人<8952>など大手REIT(不動産投信)がそろって昨年来高値を更新した。29日付の日本経済新聞は、「米投資ファンド、ブラックストーン・グループが、日本の賃貸マンション群を一括の取引として過去最大の約3000億円で買うことがわかった」と報道。日本の不動産を割安とみた海外投資家の不動産売買が盛んになっていると伝えた。足もとでREITは堅調な値動きとなっており、この日の東証REIT指数は一時、前日比12.32ポイント高の2201.11と昨年12月4日以来の水準に上昇した。東急リアル・エステート投資法人<8957>や日本ロジスティクスファンド投資法人<8967>なども昨年来高値を更新している。

■アスクル <2678>  3,550円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 アスクル<2678>が反発。28日の取引終了後に発表した1月度の月次業績で、単体売上高は前年同月比3.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力のBtoB事業が、稼働日が1日多かった影響もあり同5.9%となり、全体を牽引した。一方、LOHACOは引き続き早期の黒字化に向けて収益構造改善のための選択と集中を推進しており、伸長率は同10.6%減だった。

■オービック <4684>  14,570円  -790 円 (-5.1%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 オービック<4684>は大幅続落。28日の取引終了後、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。売上高が601億1600万円(前年同期比8.8%増)、営業利益が325億5200万円(同14.2%増)、純利益が275億2500万円(同10.4%増)となり、期末配当を20円増配して90円、通期では160円とすることを発表したが、16日の一部報道に沿う内容だったことから、材料出尽くし感から利益確定売りに押された。主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の売れ行きが、大企業向けのシステム構築のニーズを捉え順調に拡大したほか、「運用支援サービス」及び「クラウドソリューション」も好調だった。なお、20年3月期通期業績見通しは、売上高800億円(前期比7.9%増)、営業利益410億(同8.1%増)、純利益323億円(同0.2%増)と従来予想を据え置いている。

■綜合警備保障 <2331>  5,720円  -170 円 (-2.9%)  本日終値
 綜合警備保障<2331>が大幅安で3日続落。文春オンラインで「空港の保安検査場に法律で定められた資格保持者を配置しない「警備業法違反」の状態が長年続いていたことが分かった」と報じられており、これを嫌気した売りが出ているようだ。

■富士通ゼネラル <6755>  2,471円  -34 円 (-1.4%)  本日終値
 富士通ゼネラル<6755>が3日続落。同社が28日取引終了後に発表した第3四半期(19年4~12月)の連結営業利益は前年同期比42.4%増の53億3900万円と堅調だった。19年夏の猛暑の影響でフランスを中心にルームエアコンの販売が好調だったほか、北米向けもルームエアコンやビル用マルチエアコン(VRF)も順調だった。ただ、20年3月通期予想の営業利益185億円に対する進捗率は約29%にとどまっていることが警戒され、この日は売りが先行している様子だ。

■Nuts <7612>  114円  +30 円 (+35.7%) ストップ高   本日終値
 Nuts<7612>がストップ高。同社はきょう、子会社が中国・香港で進めていた経鼻アジュバント不活性インフルエンザワクチン事業開発で、中国と共同で新型コロナウイルス感染症にも対応すると発表。これが株価を刺激したようだ。これは、ウイルスを速やかに抑え込むためには共同での対応が不可欠なことから今回、多企業にわたるプロジェクトチームを発足するもの。経鼻アジュバントはウイルス感染に対し交叉制御を持つことから、これを活用して事態に対応するとしている。

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