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【市況】<マ-ケット日報> 2020年1月23日

 23日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比235円安の2万3795円で再び2万4000円台を割り込んだ。中国の新型肺炎の感染拡大が再び売り材料となり終日マイナス圏で推移。香港、上海株の下落もあって後場も下げ幅を広げてしまった。中国では武漢中心に交通網を遮断する動きが出ており、春節特需に対する懸念も一部で出始めている。

 昨日の米国市場はボーイング株の下落が影響してダウ平均は小幅に続落した。ボーイングの主力小型機の運行再開に不透明感が高まり同社株が急落。ダウ平均をマイナス圏に押し下げた。また、中国で起きている新型肺炎も重しとなった模様。一方、半導体の増産期待が膨らんでインテルなど関連株が上昇。ハイテク株の多いナスダック指数は上げている。

 さて、東京市場は中国の新型肺炎を嫌気する売りが広がり日経平均は昨日の戻りを全て吐き出す下げを演じてしまった。先物売りが中心で指数としては日経平均の下げが際立っているが、今回の新型ウイルスが立ち直り始めた中国景気にどの程度影響を及ぼすのか不透明で、場合によっては実需売りが今後出かねない状況にもある。ケイ線上では日経平均はわずかながらも25日移動平均線(2万3831円)を割り込み調整しやすい形となっている。週末から本格化する中国の大型連休(春節)で感染拡大がどうなるのか、目先は買いにくい相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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