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【市況】<マ-ケット日報> 2020年1月15日

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比108円安の2万3916円で、わずか1日で2万4000円の大台を割り込んだ。米中貿易協議に対する楽観的な見方がやや後退し全般的に利益確定売りが広がった。買い方にとってやはり日経平均の2万4000円台は買いにくいものがあるようで、ちょっとした材料でも敏感に売りで反応してしまう。目先はこのレンジでもみ合うこととなりそうだ。

 昨日の米国市場は大手金融の決算を好感してダウ平均は小幅に続伸した。JPモルガンやシティの10-12月決算が事前予想を大きく上回りダウ平均をけん引。企業業績への楽観的観測から150ドル近く上昇した。しかし、午後に入ると一部通信社が「米政府は大統領選後まで追加関税を引き下げない」と伝えたことで急速に上げ幅を縮めている。S&P500種とナスダック指数に関しては前日比でマイナスとなってしまった。

 さて、東京市場は日経平均が2万4000円というカベを改めて意識するような展開に。米中関係に振り回されやすい事情もあるが、大台をキープするだけの実力はまだないようで、ここは企業業績の回復を確認しなければ定着できないゾーンなのかもしれない。東証1部の出来高も相変わらずの低水準で外国人の動きはまだ明確ではないようだ。外国人は先物中心の売買にまだとどまっている。今月下旬の決算発表はひとつのポイントとなるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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