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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jフロント、パルコ、吉野家HD

Jフロント <日足> 「株探」多機能チャートより
■パルコ <8251>  1,678円  +300 円 (+21.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 26日、パルコ <8251> に対して親会社のJ.フロント リテイリング <3086> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を34.3%上回る1株1850円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は12月27日から20年2月17日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■帝国繊維 <3302>  2,437円  +308 円 (+14.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 帝国繊維 <3302> が急騰。26日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の50億円→60億円に20.0%上方修正。増益率が0.1%増→20.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。大手民間企業向け大型防災資機材や空港向けセキュリティ機材が好調なうえ、救助工作車・空港化学消防車の販売も伸び、売上高が計画を20.0%も上回ることが利益を押し上げる。

■Jフロント <3086>  1,516円  +80 円 (+5.6%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が大幅続伸。26日の取引終了後、連結子会社パルコ<8251>の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表し、商業施設型への収益構造変革の期待が高まっていることに加えて、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高3617億6700万円(前年同期比8.4%増)、営業利益370億4200万円(同9.4%増)、純利益348億9700万円(同横ばい)となり、9~11月期では23.2%営業増益となったことが好感されている。天候不順の影響などで百貨店事業は苦戦したものの、パルコ事業で渋谷再開発事業における保留床売却などが寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高4920億円(前期比7.0%増)、営業利益470億円(同14.9%増)、純利益437億円(同3.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ダブルスタンダード <3925>  5,120円  +190 円 (+3.9%)  11:30現在
 ダブルスタンダード<3925>が大幅高。26日取引終了後、SBIファイナンシャルサービシーズと資本・業務提携することを発表。SBIグループに対するフィンテックサービスの導入支援や業務効率化などで連携する計画のほか、資本面ではSBIフィナンシャルが同社株発行済み株式総数の14.14%に相当する95万1500株を取得する予定。これを材料視する形で買い人気が集中した。

■都築電気 <8157>  1,515円  +49 円 (+3.3%)  11:30現在
 都築電気<8157>は上値追い鮮明、今月2日以来となる年初来高値更新となった。時価は1994年以来25年ぶりの高値で実質青空圏に浮上した格好だ。富士通系ディーラーで、ネットワークソリューションや電子デバイスで実績が高いほか、クラウド系システム構築やエッジコンピューティング、人工知能(AI)分野などにも積極的に踏み込んでいる。業績も安定的に増収増益基調が続いており、PERやPBRなど株価指標面でも依然として割安感がある。

■SOU <9270>  2,800円  +69 円 (+2.5%)  11:30現在
 SOU<9270>が続伸している。26日の取引終了後、仲介を中心とした不動産事業を行う子会社を設立すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社では、あらゆる実物資産の管理・運用の提案を通して、顧客のライフタイムバリューを向上させることを目指しているが、実物資産の代表格である不動産事業の展開によりこの取り組みを推進するのが狙い。新会社バリュエンス リアルエステートは20年3月1日に設立し、6月1日に事業を開始する予定。なお、20年8月期業績への影響は軽微としている。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,919円  +72 円 (+2.5%)  11:30現在
 吉野家ホールディングス<9861>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新している。26日の取引終了後、「ステーキハウス フォルクス」や「ステーキのどん」などを展開する子会社アークミールの全株式を安楽亭<7562>に譲渡すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。アークミールは競争激化から直近では業績が悪化しており、吉野家HDでは成長事業へのリソース配分を進め、経営効率化を図るのが狙い。譲渡価額は非開示。なお、20年2月期業績への影響は未定としている。

■オプトホールディング <2389>  1,709円  +37 円 (+2.2%)  11:30現在
 オプトホールディング<2389>は続伸。26日の取引終了後に、ジモティー<7082>が東証マザーズへの株式上場(IPO)の承認を受けたことから、同社の筆頭株主であるオプトHDの保有株の含み益拡大を期待した買いが集まっている。ジモティーは、クラシファイドサイト「ジモティー」の企画・開発・運営を行っており、来年2月7日に新規上場する。目論見書によるとオプトHDはジモティーの174万6316株(持ち株比率30.68%)を保有している。また、ジモティーの第3位の大株主となっているプロトコーポレーション<4298>はしっかり。

■ツルハホールディングス <3391>  14,030円  +160 円 (+1.2%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価を1万1000円から1万3000円に引き上げた。同社の第2四半期(5月16日~11月15日)の連結営業利益は237億6400万円(前年同期比15.5%増)と2ケタ増益で好調だった。この決算を受け、同証券では20年5月通期の連結営業利益を従来予想の448億円から457億円(会社予想437億円)に増額修正した。ただ、ドラッグストア株全般にはやや過熱感があるほか、第3四半期までは前年のハードルが低いが、その後は平準化に向かう点には注意が必要とみている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,075円  -37 円 (-1.8%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>は5日続落している。26日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を435億円から420億円(前期比0.3%増)へ、営業利益を48億円から41億円(同13.3%減)へ、純利益を31億1500万円から26億3000万円(同14.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。天候不順などの影響で既存店売上高が伸び悩んだことや、10月に一部商品の価格引き下げを行ったことが要因という。また、人件費の増加なども利益を圧迫するとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高314億2100万円(前年同期比0.1%増)、営業利益30億6500万円(同16.3%減)、純利益19億3100万円(同20.0%減)だった。

■セキチュー <9976>  1,570円  +300 円 (+23.6%) ストップ高   11:30現在
 26日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常は90%増益・通期計画を超過」が好感された。
 セキチュー <9976> [JQ] が12月26日大引け後(16:00)に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比89.5%増の5億4200万円に拡大し、通期計画の3億6000万円に対する進捗率が150.6%とすでに上回り、さらに5年平均の80.1%も超えた。
  ⇒⇒セキチューの詳しい業績推移表を見る

■インテリックス <8940>  760円  +48 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 インテリックス <8940> が急伸。26日大引け後、20年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の0.2億円→1.6億円に5.7倍上方修正。減益率が85.9%減→19.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。中古再生マンションの販売がほぼ計画通りに推移するなか、販管費で先行投資関連の支出が想定を下回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の7.4億円(前期は13.6億円)を据え置いた。

■リーダー電子 <6867>  1,498円  +70 円 (+4.9%)  11:30現在
 リーダー電子<6867>は大幅高で3日続伸、今月17日に1633円まで駆け上がった後は調整を入れていたが、23日に1220円まで下値を試したところで切り返し下ヒゲを形成、以降再び上値追い態勢に移行している。電子計測器のファブレスメーカーで、放送機器やAV機器向けで高い実績を持ち、放送業界の4K映像フォーマット対応関連設備の需要拡大を背景に映像信号モニターなどが収益に寄与している。20年3月期営業利益は5億2000万円と前期比61%の伸びを見込むほか、中期経営計画として、25年3月期にビデオ関連機器市場での世界シェア60%超を目指す野心的な目標を掲げている。

■ツナグGHD <6551>  838円  +37 円 (+4.6%)  11:30現在
 ツナググループ・ホールディングス<6551>が4連騰し連日の年初来高値更新となっている。26日の取引終了後、少額投資サービス「トラノコ」を提供するTORANOTEC(トラノテック、東京都港区)と業務提携を開始したと発表しており、これが好感されている。ツナグ・ソリューションズが支援する顧客に対して、トラノテックが提供する福利厚生ソリューション「トラノコ福利厚生」の導入を支援。これにより飲食業や小売業を中心に、採用・定着力向上を望めるアルバイト・パートの採用支援を行うという。

●ストップ高銘柄
 愛光電気 <9909>  2,390円  +400 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 ソレキア <9867>  10,130円  +1,500 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 クリエアナブキ <4336>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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