【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レーザーテク、インターアク、国際石開帝石
レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
レーザーテック<6920>は全般軟調相場のなかも3連騰で上場来高値更新、1万円大台乗せ後も目先筋の利益確定売りを完全に吸収して上値慕いの展開を続けている。半導体関連銘柄のなかでも、同社はグローバルニッチトップの代表格といってよく、半導体マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占している。次世代通信規格5Gではデータ処理速度を速めることが必要となるため最先端のCPUを必要とする。CPU性能向上のため一段と微細化が進展しているロジック半導体向けに極めて波長が短いEUV(極端紫外線)による露光技術が注目されている。ここ急速に同市場が立ち上がるなか、同技術に対応したマスクブランクス検査装置を供給できるのは同社を除き世界でも実質的に存在せず、これが株式市場で高評価を得る背景となっている。
■インターアクション <7725> 2,927円 +110 円 (+3.9%) 11:30現在
インターアクション<7725>が反発し年初来高値を更新した。同社は19日取引終了後に、取引先から大口受注を獲得したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。受注金額は1億7400万円で、取引先など詳細については非開示。売り上げ計上は20年5月期第3四半期から第4四半期を予定しており、通期業績予想にも織り込み済みだとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,176.5円 +26 円 (+2.3%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>が4日続伸、2月13日につけた年初来高値1186.5円の約10カ月更新を意識する水準にきている。ここ原油市況が上昇基調にあり、前日のWTI原油先物価格は反発し1バレル=61ドル台に乗せてきた。これは今年5月中旬以来の水準で、資源開発を手掛け原油価格と連動性の高い国際帝石の株価には追い風材料となっている。
■建設技術研究所 <9621> 2,210円 +47 円 (+2.2%) 11:30現在
建設技術研究所 <9621> が高い。19日大引け後、19年12月期の期末一括配当を従来計画の25円→35円(前期は25円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。足もとの好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比18.9%増の22.5億円と2期連続の過去最高益を見込む。権利付き最終日の26日を目前に控え、配当取りを狙う買いなどが向かった。
■エボラブルアジア <6191> 2,106円 +42 円 (+2.0%) 11:30現在
エボラブルアジア<6191>が続伸している。19日の取引終了後に発表した11月度の取扱高が前年同月比19%増の113億9720万円となったことが好感されている。同時に、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」が、スマートフォン決済サービス「メルペイ」および「LINE Pay」のネット決済機能を導入したと発表しており、利用者の利便性につながるとして、好材料視されているようだ。
■シグマクシス <6088> 2,273円 +39 円 (+1.8%) 11:30現在
シグマクシス<6088>が反発している。19日の取引終了後、持ち分法適用会社ローソンデジタルイノベーション保有全株をローソン<2651>に譲渡すると発表。これに伴い、21年3月期第1四半期に関係会社株式売却益約1億4600万円を特別利益として計上すると発表しており、業績上振れを期待した買いが入っているようだ。
■ペプチドリーム <4587> 5,340円 +90 円 (+1.7%) 11:30現在
ペプチドリーム<4587>は続伸している。19日の取引終了後、参天製薬<4536>との包括的創薬共同研究開発プログラムで見出された特殊環状ペプチドが最初のクライテリア(共同研究開発先とあらかじめ合意している生物活性及び物性などの基準)を達成し、マイルストーンフィーを受け取ることになったと発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、19年12月期業績予想には織り込み済みとしている。
■壱番屋 <7630> 5,530円 +40 円 (+0.7%) 11:30現在
壱番屋<7630>が反発している。19日の取引終了後に発表した11月度の月次情報で、既存店売上高が前年同月比3.2%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。今年3月からポークカレーなどの価格を値上げしたことが寄与し客単価が同2.8%増となったことが牽引した。また、土曜日が1日多かった影響もあり客数が同0.4%増となったことも寄与した。
■東京エレクトロン <8035> 24,020円 +110 円 (+0.5%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではインテルやエヌビディアなどをはじめ半導体関連株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は最高値を更新した。米中摩擦懸念の後退などを受け半導体株の強さが際立っており、SOX指数は現在最高値圏を走るS&P500指数などを上回る上昇パフォーマンスをみせている。東京市場でも世界的な半導体市況底入れ期待を背景に同関連株への買い意欲が強い。
■細田工務店 <1906> 147円 +30 円 (+25.6%) 11:30現在
19日、細田工務店 <1906> [JQ]に対して長谷工コーポレーション <1808> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を11.1%上回る1株130円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は12月20日から20年2月4日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。
■SBIIG <7326> 1,158円 +129 円 (+12.5%) 11:30現在
SBIインシュアランスグループ<7326>が急騰。同社はSBIグループの保険事業を統括している。19日取引終了後、光通信<9435>と資本・業務提携することを発表。これが株価を押し上げる材料となっている。相互に相手方企業グループの保険会社・少額短期保険会社の代理店となり、拡販を図る方針。資本面では光通信を引受先とする第三者割当増資を実施する。調達する約22億6900万円はM&A(企業買収)資金に充てる方針。
■日本テレホン <9425> 577円 +59 円 (+11.4%) 11:30現在
日本テレホン<9425>が急伸。午前11時ごろ、筆頭株主である兼松コミュニケーションズ(東京都渋谷区)とリユースモバイル事業に関する業務提携契約を締結すると発表したことが好感されている。今回発表された業務提携では、兼松コミュニケーションズが有する法人顧客への「リユースモバイル商材」(中古スマートフォン、タブレットなど)の端末提供や付帯サービスの提供、日本テレホンが有するリユースモバイル端末の買い取り連携パッケージを提供することによる、法人サービスプラットフォームの強化などを連携して行うという。なお、20年4月期業績への影響は軽微としている。
■フィル・カンパニー <3267> 4,170円 +410 円 (+10.9%) 11:30現在
19日、東証がフィル・カンパニー <3267> [東証M]を26日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■クリップ <4705> 860円 +54 円 (+6.7%) 11:30現在
19日、クリップコーポレーション <4705> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の9.7%にあたる40万株(金額で3億2240万円)を上限に、12月20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
●ストップ高銘柄
日本ロジテム <9060> 5,000円 +700 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース