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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:カプコン、EMシステム、GAテクノ

カプコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■テンポスHD <2751>  2,314円  +66 円 (+2.9%)  11:30現在
 テンポスホールディングス<2751>が大幅続伸、上げ足を加速させ気配値のまま5月27日以来6カ月半ぶりとなる2300円台に乗せた。同社は中古厨房機器の販売を手掛けるが、10日取引終了後に、20年4月期の最終利益予想を上方修正、従来予想の11億円から12億円に増額した。傘下のオフィス家具販売会社や情報サービス会社などの業績が好調で収益押し上げに寄与している。好調な業績を背景に、投資資金の流入を誘っている。

■イーエムシステムズ <4820>  2,189円  +46 円 (+2.2%)  11:30現在
 10日、イーエムシステムズ <4820> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■カプコン <9697>  2,767円  +46 円 (+1.7%)  11:30現在
 カプコン<9697>が4日続伸している。この日、プレイステーション4、Xbox One及びパソコン向けゲーム「バイオハザード RE:3」を20年4月3日に発売することを決定したと発表しており、これが好材料視されている。「バイオハザード」シリーズは、武器やアイテムを駆使し惨劇からの脱出を試みるサバイバルホラーゲームで、1996年の第1作発売以降、シリーズ累計販売本数9400万本(2019年12月4日時点)を超える同社の代表的なコンテンツ。今回発売日が決定した「RE:3」は、1999年に発売し累計販売本数350万本を記録した「バイオハザード3 ラストエスケープ」を、自社開発エンジン「RE ENGINE」を使用して最新の技術とアイデアでリメイクした作品で、加えて「東京ゲームショウ2019」で注目を集めた「BIOHAZARD RESISTANCE」をオンライン作品としてカップリングし、2つの異なるサバイバルホラーをより長く深く楽しめる作品としている。

■GAテクノ <3491>  3,960円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 GA technologies<3491>が5日ぶりに反発している。午前10時ごろ、子会社イタンジが、東京電力ホールディングス<9501>傘下の電力会社であるPinT(ピント)及び大崎電気工業<6644>と不動産賃貸サービスにおける業務提携を行うと発表しており、これが好材料視されている。今回の3社提携により、イタンジが提供する「内見予約くん」「申込受付くん」を、PinTが提供する賃貸管理会社向け電力サービス「PinT with賃貸」、大崎電が提供するスマートロック「OPELO」と連携させ、賃貸管理会社にとって賃貸物件の入退居に伴う電力契約手続きや、鍵の管理をシステム上で一元管理することが可能になるという。これにより、退居後の電力契約の切り替え・鍵管理・新入居者募集までの一連の作業がシームレスに自動化され、生産性の向上に寄与するとしている。

■デジタルガレージ <4819>  4,210円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 デジタルガレージ<4819>は3日続伸し年初来高値を更新。10日の取引終了後、実購買データに基づく広告代理店向け広告最適化レポートサービス「STORY」の提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同サービスは、同社がこれまで提供してきた広告運用サービスで獲得したノウハウをもとに、実購買データを広告に活用できる独自のレポートサービス。従来は広告担当者が購買データを活用して広告プランニングや評価を行う際、データ分析に多くの時間や人的コストが必要となるという課題があったが、同サービスを活用することで、広告プランニングや運用、評価などそれぞれの用途に最適化されたグラフや表を用いた分析結果レポートを最短1営業日で取得可能になるという。これを活用することで、広告担当者は消費者に購入意欲があり、広告の受容性が高いと想定されるエリアや期間を特定し、広告を最適化できるという。

■東京エレクトロン <8035>  22,455円  +205 円 (+0.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が買い優勢の展開となっている。15日の対中関税引き上げ期限を前に全体相場は主力輸出株を買いにくい地合いだが、前日の米国株市場では半導体関連に強いものが多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら反発して引けた。次世代通信規格5Gが立ち上がるなか、半導体設備投資需要を喚起しており、メモリー市況改善期待などを背景に関連銘柄の下値には押し目買いニーズが強い。

■トヨタ自動車 <7203>  7,651円  +1 円 (+0.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて堅調。足もと外国為替市場でドルが買われ、1ドル=108円80銭近辺の推移と円安方向に振れている。米中協議については依然として不透明感が拭えないものの、米国景気減速への警戒感は前週発表された11月の米雇用統計を受け緩和されている。米長期金利も目先上昇基調にあり、ドル買いの動きを誘発、為替感応度の高い自動車セクターには追い風材料となっている。

■三菱自動車工業 <7211>  472円  -10 円 (-2.1%)  11:30現在
 三菱自動車工業<7211>が4日続落。SMBC日興証券は10日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は780円から550円に見直した。同社の主戦場であるインドネシア市場の低迷が長引いているほか、タイ市場もピークアウトし減速が本格化。同社は従来の拡大戦略からの「Small but Beautiful」を掲げた持続的な成長を目指すスタンスに転換したが、直近の業績を考慮すれば主力モデルが業績ドライバーにはなりにくいフェーズを迎えたとみている。同証券では、20年3月期の連結営業利益予想を900億円から340億円へ下方修正している。

■セブン&アイ <3382>  4,057円  -6 円 (-0.2%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が続落。10日、傘下のコンビニエンスストア「セブンーイレブン・ジャパン」でアルバイトやパート従業員の残業手当の一部を支払っていなかったことを発表。12年3月以降で約4億9000万円に上るとみられており、1970年代から払っていなかった可能性があるという。この日は、この発表が嫌気されて株価は軟調に推移している。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ソレイジア・ファーマ<4597>がストップ高の200円水準でカイ気配となっている。10日の取引終了後、同社の開発品SP-04に関して、皮膚科学領域に特化したスペシャリティーファーマであるマルホ(大阪市北区)と、独占的日本国内販売権の導出契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。SP-04は、スウェーデンのプレッド・ファーマ社が創製した薬剤候補品で、がん化学療法に伴う末梢神経障害を効能・効果として現在、日本を含むアジア諸国で国際共同第3相臨床試験を推進している。今回の導出契約締結により、ソレイジアがSP-04の開発を完了した後に、マルホが国内で独占的に販売を行うことになり、契約に伴いソレイジアは、マルホから契約一時金10億円のほか、今後の開発及び販売の進捗に応じたマイルストンを総額で最大約180億円を受け取ることになる。またソレイジアは、マルホと資本提携を行うと発表した。マルホを割当先とする第三者割当により1132万4000株の新株を発行し、これによりマルホは持ち株比率9.7%を有する第2位株主となる。

■SYSホールディングス <3988>  1,586円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 システム開発会社のSYSホールディングス <3988> [JQ]がストップ高。10日大引け後に発表した20年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比4.9倍の8800万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。前期に実施したM&Aや事業譲受による業績上積みに加え、電力関連向け受託開発などの受注が伸びたことが寄与。販管費の抑制も利益拡大の要因となった。上期計画の1億1400万円に対する進捗率は77.2%に達しており、業績上振れが期待する買いが向かった。

■システム ディ <3804>  1,015円  +107 円 (+11.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 システム ディ<3804>が一時ストップ高となる150円高は1058円まで駆け上がった。株価は12月に入ってから急速に上値指向を強め、きょうまでの8営業日で39%も水準を切り上げている。学校やスポーツクラブ向けなど特定業種に特化した法人向け業務ソフトを開発販売しており、パッケージソフトが伸びる一方、クラウドサービス分野も開拓し、業績成長が加速している。今週9日引け後に19年10月期業績の上方修正を発表、営業利益は従来予想から2割強上乗せされ、5億3500万円(前の期比37%増)と大幅な伸びとなった。更に前期配当を7円予想から10円に引き上げており、好業績を背景に投資資金の買いを加速させた。

■グッドコムアセット <3475>  2,105円  +216 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 グッドコムアセット <3475> が続急伸し、年初来高値を更新した。10日大引け後に発表した19年10月期の連結経常利益は前の期比5.3%増の16.5億円に伸びて着地。続く20年10月期も前期比32.6%増の21.8億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は投資用マンションの販売戸数が1003戸(前期は850戸)に大幅増加し、30.1%の増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比14円増の61円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■ロードスターキャピタル <3482>  1,097円  +111 円 (+11.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 ロードスターキャピタル <3482> [東証M]が急騰。10日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の27.7億円→31.7億円に14.3%上方修正。増益率が31.2%増→50.0%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。コーポレートファンディング事業で販売用不動産の売却益が想定を上回るほか、アセットマネジメント事業と仲介などの複数案件が成約したことも上振れに貢献する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の11.5円→14円(前期は9.5円)に増額修正したことも評価材料となった。

●ストップ高銘柄
 大谷工業 <5939>  8,550円  +1,500 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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