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【市況】<マ-ケット日報> 2019年12月4日

 4日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比244円安の2万3135円だった。前日の米国株が大幅安となった流れを受けて本日も売りが先行。開始早々に300円を超える下げに見舞われた。売り一巡後は2万3000円近辺での押し目買いに支えられて一進一退の展開に。一方、トピックスの下落率は日経平均の1/5程度に収まるなど内容的にはそこまで悪くはないようだ。

 昨日の米国市場は米中貿易協議合意の先送り懸念からダウ平均は大幅に3日続落。11月6日以来約1カ月ぶりの安値となって取引を終えた。この日はトランプ大統領が中国との貿易協議の合意を来年の選挙後まで先送りする可能性を示唆。今月15日からの追加制裁関税「第4弾」に踏み切るとの見方も広がり一気に売りが膨らんだ。ダウ平均は一時450ドル以上下げるなど不安定な動きとなっている。

 さて、東京市場は米株安に円高進行が重なって本日も大きく売りが先行する展開。米中の合意期待という一番の材料に懸念が生じたことで、上昇のけん引役だった外国人の買いが入らなくなったことは大きいだろう。一方、彼らが先物以外に大きく売り越しに転じた様子はなく個別の現物株は案外底堅い。本日の東証1部では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回るなど、中小型株は基調を保ったままである。新興市場を代表するジャスダック平均も9連騰で年初来高値更新と、個人好みの軽量株は今なお健闘中だ。(ストック・データバンク 編集部)

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