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【市況】<マ-ケット日報> 2019年11月12日

 12日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比188円高の2万3520円で2日ぶりに年初来高値を更新した。株価水準は昨年10月10日以来の高さ。円安と取引時間中の香港株持ち直しが材料となって後場から一段高を演じた。もっとも、日経平均がここまで上げ幅を広げるほどの材料でもなく市場には少し戸惑いも。先物に仕掛け的な買いが入った形跡もあり内容的には偏った上げ相場といえそうだ。

 昨日の米国市場はボーイング株の上昇に支えられてダウ平均は小幅ながらも3日続伸。連日で史上最高値を更新した。香港情勢が懸念されて序盤は売りが先行したものの、ボーイングの事故を起こした問題機の出荷が12月にも再開される見通しとなったことで同社株が急騰。これがその後のダウ平均を押し上げた。ただ、S&P500種やナスダック指数は反落しており、全般的には香港への警戒感が勝ったような1日だった。

 一方、東京市場は香港情勢が一段と悪化しなかったことや円安が支えとなって日経平均は反発のスタート。中頃からは香港株の上昇に仕掛け的な先物買いが入り、指数では日経平均の上げだけが突出する不思議な上昇相場となった。日経平均はフシ目の2万3500円を終値でクリア。トピックスは小幅ながらも6連騰となっており全体の水準訂正は継続中。まだ上値を試す流れに変わりはない。今晩にトランプ大統領の演説が予定されており米中貿易交渉にどう触れるかが注目されている。(ストック・データバンク 編集部)

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