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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「好転で裁定買い誘う」

株式評論家 富田隆弥

◆甚大な被害を日本列島にもたらした台風19号。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。いち早く復興されることを願っております。

◆筆者の住んでいる葛飾・亀有は荒川、江戸川、中川、綾瀬川など多くの川に挟まれたところで、ハザードマップでは危険地帯のど真ん中。12日の夜は氾濫警報が携帯に何度も届いたが、なんとか無事通過した。寅さんも両さんもひと安心、感謝である。

◆株式市場で支援できることは何か。いつも考えさせられるが、明確な答えは見つからない。「ドラえもん募金」のような何か株式を売買するごとに100円を徴収する仕組みも一策と思うが、それができるシステムが証券界にはない。

◆できるならば「株高」が望ましい。株高で景気を支えることできれば、政府の復興支援にも貢献できる。全員参加型の株高。ぜひそうなってほしいと願う。そんな願いが通じたのか、日経平均株価は16日まで大きく4連騰、2万2615円まで上げて年初来高値(4月2万2362円)を一気に更新。チャートは「二段上げ」に入った。10月序盤に下落したが、日足や週足で移動平均線の集まる2万1300円処を下値に切り返し、「好転」を果たした。こうなると裁定買い残(10月4日現在5067億円)が枯れているので、先物主導で相場を押し上げてもおかしくはない。

◆日足で8月安値2万110円→9月高値2万2255円→10月安値2万1276円で計算した二段上げ(N波)は2万3421円。昨年12月安値1万8948円→本年4月高値2万2362円→8月安値2万0110円で計算した週足N波は2万3524円であるから、アベノミクスの最高値2万4448円(18年10月)を目指す可能性も出てくる。

◆カギを握るのは NYダウであり、外国人投資家だろう。米中協議の部分合意(合意文章への署名は11月中旬のAPECか)や、7-9月決算の出だし好調から、NYダウは2万7120ドル(15日ザラバ高値)まで上昇。10月序盤に2万5743ドルまで急落したものの、200日移動平均線や52週移動平均線を下値に切り返したチャートは悪くなく、7月の上場来高値2万7398ドルを目指す可能性が出てきた。そうなれば「同時株高(リスクオン)」の流れとなり、日本株に外国人買いも向かって来よう。

◆ただ、一本調子で高値を目指せるかは分からない。日米とも短期テクニカルの過熱圏が近づき、トランプ大統領の気まぐれツイートもいつ邪魔をするか分からず、マーケットは調整を挟みながらの上昇を想定しておきたい。

(10月17日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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