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【市況】<マ-ケット日報> 2019年10月16日

 16日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比265円高の2万2472円で、昨年12月3日以来、およそ10カ月ぶりの高値水準となった。不安視されていた米企業業績が想定より悪くなかったことからリスクを取る動きが一段と活発化。1ドル=109円近くまで進んだ円安も手掛かり材料となり商いを増やして賑わった。過熱感から最終的にはやや伸びを欠いたが、日経平均の年初来高値更新は投資家心理を一段と明るくさせている。

 昨日の米国市場は主要企業の良好な7-9月決算を受けてダウ平均が大幅反発。約1カ月ぶりに2万7000ドルの大台を回復した。この日はユナイテッドヘルス、JPモルガンが事前予想を上回る好決算を発表。2社でダウ平均を145ドルも押し上げた。一方、米中貿易協議の部分合意に関し両国で見解の違いがあることが分かりダウ平均は終盤に上げ幅を縮めている。

 さて、東京市場は米中対立の緩和、企業業績の過度な懸念後退などから買い戻す動きが続き日経平均はフシ目の2万2500円まで到達。4日間で1000円を超える上げ幅を示現している。本日は英国とEUが離脱交渉で合意に近づいているとの一部報道もプラスに働いた模様。日経平均は短期的な過熱感から買い一巡後は伸び悩んだが、引けも高値水準を維持しており押し目買い基調に変化はなさそうだ。一方、新興市場は値下がり気味で二極化が進んでいる様子も見受けられる。(ストック・データバンク 編集部)

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