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【通貨】今日の為替市場ポイント:欧米株高などを意識してドル下げ渋りも

米ドル/円 <5分足> 「株探」多機能チャートより

12日のドル・円相場は、東京市場では107円78銭から108円17銭まで上昇。欧米市場でドルは一時107円52銭まで売られた後に108円19銭まで反発し、108円11銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は主に108円台前半で推移か。米長期金利の上昇や欧米株高を意識してドルは引き続き底堅い動きとなる見込み。

欧州中央銀行(ECB)は12日開催の理事会で、預金金利の引き下げや量的緩和(QE)の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定した。この決定を受けてユーロ・ドルは一時1.0927ドルまで下落した。しかしながら、量的緩和の再開を巡ってドイツ、フランス(中央銀行)は反対したと一部で報じられたことや、ドイツの財政出動への期待は残されていることから、ユーロは反転した。

市場参加者の間では、ECBが量的緩和を再開してもユーロ圏の景気浮揚につながることは期待できないとの見方が多い。ドイツの財政出動に対する市場の期待は後退していないことから、ユーロ圏の金利先安観はやや後退しており、米長期金利の動向次第でリスク選好的なユーロ買いは強まる可能性がある。

《CS》

 提供:フィスコ

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