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【市況】<マ-ケット日報> 2019年9月12日

 12日の市場は日経平均が8日続伸。終値は前日比161円高の2万1759円で、5月7日以来、およそ4カ月ぶりの高値となって取引を終えた。米株高と円安が同時に進み投資家がリスクを取る動きが一段と活発化。日経平均は直前7月の高値を一気に超えるなど勢いを維持している。東証1部の出来高も15億株を超えており実需が戻っている様子が窺える。

 昨日の米国市場は米中貿易協議に進展が見られるとの期待感からダウ平均が大幅に6日続伸。7月30日以来の2万7000ドル台回復となった。中国政府が米製品への追加関税を一部対象から外すと発表。トランプ大統領がこれを評価したことでリスクオンの買いが膨らんだ。米主要3指数は揃って大幅高となり7月につけた史上最高値までいずれも少しという水準に迫っている。

 さて、東京市場は円安、米株高が刺激となって本日も日経平均が上昇。主要国の株価指数に比べ出遅れ感、割安感が強いことから見直し買いも引き続き流入した。。この日は寄り前にトランプ大統領が10月1日に予定していた中国向け関税引き上げを15日まで延期すると発表したことも追い風に。良くも悪くもトランプ大統領次第という不確実性は相変わらずだ。日経平均は短期的な過熱感が意識されながらも2万2000円近くまで上値を伸ばす可能性がありそう。個別ではヤフーによるTOBの発表を受けZOZO <3092> が急伸している。(ストック・データバンク 編集部)

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