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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ZOZO、大日印、東エレク

ZOZO <日足> 「株探」多機能チャートより
■ZOZO <3092>  2,492円  +326 円 (+15.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ZOZO<3092>がマドを開けて急伸、一時18.9%高の2575円まで上値を伸ばした。売買代金は10時30分現在で630億円を超え、東証1部上場企業のランキング1位となっている。ヤフー<4689>が同社をTOB(株式公開買い付け)で買収することを発表、TOB価格は1株2620円ということで、この水準にサヤ寄せする形で一気に水準を切り上げた。ヤフーは最大で同社株式の過半である1億5300万株弱の取得を目指し連結子会社化する方針。市場では「ヤフーにすれば業容拡大を図る上でZOZOの確立されたビジネスモデルは魅力的。昨年の7月に株価が5000円近くまで買われたことを考えれば時価はほぼ半値水準に近く、安い買い物とみることもできる。一方、(ZOZOの)前沢社長にすれば、ゾゾタウンの会員数は増勢でも新たな成長へのビジョンが見えなくなった、ここが潮時という気持ちがあるのではないか」(国内ネット証券ストラテジスト)としていた。

■大日本印刷 <7912>  2,660円  +190 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 11日、大日本印刷 <7912> が発行済み株式数(自社株を除く)の9.94%にあたる3000万株(金額で600億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月12日から20年3月24日まで。

■セゾン情報システムズ <9640>  2,131円  +120 円 (+6.0%)  11:30現在
 セゾン情報システムズ <9640> [JQ]が急伸。11日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9.5億円→15億円に57.9%上方修正。従来の23.2%減益予想から一転して21.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。データ連携プラットフォームなどのライセンス販売が大幅に増加したうえ、クラウド型の定額サービスも伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。なお、通期の経常利益は従来予想の25億円(前期は23.4億円)を据え置いた。

■東京エレクトロン <8035>  21,040円  +640 円 (+3.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が2万1000円台目前に買われ年初来高値を更新。ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>も大幅高。このほかSCREENホールディングス<7735>なども新高値をつけるなど半導体製造装置関連が軒並み高に買われている。前日の米国株市場では米中摩擦の緩和期待からハイテク株中心に広範囲にリスクを取る動きが優勢となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6連騰で上昇基調を強めている。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で関連銘柄に物色の矛先が向いている。

■村田製作所 <6981>  5,067円  +90 円 (+1.8%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など大手電子部品株が上昇。前日に米国株市場ではアップル株が3%を超える上昇をみせ、全体相場を牽引した。iPhoneの新製品発表会はアナリストなどの高い評価を呼んだことで、株式市場でも買いが優勢となった、同社株は再び時価総額1兆ドルを突破しており、東京市場でも同社製品にセラミックコンデンサーなどの電子部品を供給するサプライヤーに買いが向かっている。

■オハラ <5218>  1,339円  -235 円 (-14.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 オハラ<5218>は急反落している。11日の取引終了後、19年10月期の連結業績予想について、売上高を246億円から237億円(前期比16.0%減)へ、営業利益を15億円から13億円(同60.2%減)へ、純利益を6億円から5億円(同84.5%減)へ下方修正したことが嫌気されている。デジタルカメラ市場の縮小に伴い光学機器用レンズ材の需要が想定以上に減少しているほか、耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」のスマートフォン向け商流確立が来期以降に遅延する見込みであることが要因。また、販売減少に伴い生産設備の稼働率が低下することも収益悪化に拍車をかけた。同時に、業績予想の修正に伴い、従来30円を予定していた期末一括配当を15円にすると発表しており、これも売り材料視されている。なお、前期実績の30円に対しては15円の減配になる予定だ。

■正栄食品工業 <8079>  3,000円  -195 円 (-6.1%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 正栄食品工業<8079>が急反落している。11日の取引終了後、19年10月期の連結業績予想について、売上高を1080億円から1065億円(前期比横ばい)へ、営業利益を46億円から40億円(同15.1%増)へ、純利益を33億円から27億5000万円(同18.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。製菓・製パンメーカー向け原材料の需要伸び悩みや、円高による海外売り上げの円換算額減少が響いたという。また、天候不順などによる個人消費回復の遅れの可能性も考慮したという。なお、第3四半期累計(18年11月~19年7月)決算は、売上高808億1900万円(前年同期比0.1%減)、営業利益31億3100万円(同20.0%減)、純利益20億6300万円(同27.9%減)だった。

■コーセル <6905>  1,069円  -23 円 (-2.1%)  11:30現在
 コーセル<6905>は反落している。11日の取引終了後、20年5月期の連結業績予想について、売上高を270億円から241億8000万円(前期比13.3%減)へ、営業利益を25億1000万円から14億7000万円(同56.2%減)へ、純利益を16億円から5億7000万円(同73.2%減)へ下方修正したことが嫌気されている。米中貿易摩擦などの影響を受けて、スマートフォンやデータセンター関連設備の需要低迷によりメモリー半導体の市況悪化が続き、スイッチング電源市場でも設備投資計画の見直しや先送りが進められていることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)決算は、売上高57億8400万円(前年同期比18.5%減)、営業利益2億7400万円(同79.7%減)、最終損益2億700万円の赤字(前年同期9億1000万円の黒字)となった。

■Hamee <3134>  861円  +150 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 Hamee <3134> がストップ高買い気配。11日大引け後に発表した20年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益が前年同期比66.9%増の3.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。新型iPhone向けケースなどスマートフォンアクセサリーの自社製品の好調が継続した国内コマース事業が収益を牽引した。第1四半期実績だけで、通期計画の10.8億円に対する進捗率は36.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■技研ホールディングス <1443>  311円  +41 円 (+15.2%)  11:30現在
 技研ホールディングス<1443>は、消波ブロックの製造・販売や地滑り対策工事などを手掛けている。日本各地で頻発する災害への復旧支援に注力するとともに、量から質への営業活動を推進。継続的な原価低減及び事業所の統廃合などにも取り組んでいる。これが功を奏するかたちで、8月14日に発表された20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、経常利益が3億3700万円(前年同期比2.8倍)で着地。上半期計画の1億2000万円を超過し、通期計画8億2000万円に対する進捗率は41.1%となった。受注残高は約51億円と豊富なことから、第2四半期以降の業績も堅調に推移しそうだ。株価は概ね200~240円のレンジで推移していたが、足もとではボックス圏から上放れしつつある状況。PER8倍台、PBR0.5倍台と割安感もあり、上値を試す展開が期待される。

■ピーバンドットコム <3559>  1,334円  +169 円 (+14.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 ピーバンドットコム<3559>が一時ストップ高。11日の取引終了後、ネオス<3627>のIT機器開発・製造子会社ジェネシスホールディングスと業務提携し、EMS(電子機器製造受託サービス)事業を共同で展開すると発表しており、これが好材料視されている。PバンCOMは小ロットのプリント基板製造を得意とし、主に試作開発用途の利用実績を積み重ねてきたが、近年では完成品製造の相談もあり受託を行ってきたという。今回のEMS事業の展開にあたっては、ジェネシスと提携するとともに、IoTデバイスの製造を手掛けるBraveridge(福岡市西区)の協力により受託生産体制の強化を図る予定で、3社間のシナジーを発揮し、各製造案件の最適化や効率的な生産体制を実現するほか、新たな顧客層へのアプローチやニーズの取り込みを推進するとしている。

■Aiming <3911>  297円  +14 円 (+5.0%)  11:30現在
 Aiming<3911>が4日ぶりに急反発している。同社は11日、ファンタジーRPG「CARAVAN STORIES」のプレイステーション4向けで、北米版のサービスを開始したと発表。収益への寄与などが期待されているようだ。このゲームは、17年11月に日本でスマートフォン版のサービスを始め、18年4月にはパソコン版、同年7月には繁体字版をリリース。プレイステーション4向けでは、19年4月に日本・アジア版のサービスを開始している。

■アゼアス <3161>  553円  +21 円 (+4.0%)  11:30現在
 アゼアス <3161> [東証2]が大幅高。11日大引け後に発表した20年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益が前年同期比3.0倍の7900万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の防護服・環境資機材事業の収益が大幅に拡大したことが寄与。防護服のシェア拡大や新規分野の開拓に注力したほか、断続的に発生する豚コレラの封じ込め作業に伴う需要を取り込んだ。上期計画の8700万円に対する進捗率は90.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■リスクモンスター <3768>  1,453円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 11日、リスクモンスター <3768> [東証2]が発行済み株式数の1.27%にあたる5万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月30日。

■GAテクノ <3491>  3,020円  -700 円 (-18.8%) ストップ安   11:30現在
 11日に決算を発表。「11-7月期(3Q累計)経常が21%減益で着地・5-7月期も70%減益」が嫌気された。
 GA technologies <3491> [東証M] が9月11日大引け後(15:00)に決算を発表。19年10月期第3四半期累計(18年11月-19年7月)の連結経常利益は前年同期非連結比20.6%減の3億0100万円に減り、通期計画の9億7900万円に対する進捗率は30.7%にとどまり、さらに前年同期の59.1%も下回った。
  ⇒⇒GAテクノの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 省電舎ホールディングス <1711>  394円  +80 円 (+25.5%) ストップ高   11:30現在
 JMACS <5817>  401円  +80 円 (+24.9%) ストップ高   11:30現在
 アイスタディ <2345>  911円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 GAテクノ <3491>  3,020円  -700 円 (-18.8%) ストップ安
 以上、1銘柄

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