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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2019年8月16日

 今週の日経平均終値は20418円81銭、前週末比266円01銭安でした。

 今週は米国の長短金利の逆転(逆イールド現象)という新たな悪材料の発生で日経平均は3週連続安となりました。米中貿易戦争の拡大(対中関税第4弾発動)を皮切りに、人民元切り下げ、逆イールド発生と次々に問題が拡大。米国第一主義は他国の犠牲の上に成り立つという状況から一歩進んで、米国自身にも被害が及ぶ新しいステージへと移行したようです。長短金利の逆転が起きてリセッションに入らなかったことは過去になく、向こう半年程度の間に米国景気が曲がり角を迎える可能性は極めて高いでしょう。各国ともに金融緩和路線へ舵を切っていますが、すでに官民の債務水準が高く効果は限られるものと思われます。今しばらくは戻り売りスタンスが有効でしょう。日経平均の日足チャートは25日、75日、200日移動平均線が全て下を向く調整トレンドにあり、あまり中途半端な株価位置で押し目買いを入れない方がいい形となっています。日本を含め世界のファンダメンタルズも一段下のステージへ移行中なので、状況を冷静に見極めてから買い出動しても遅いことはないでしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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