【材料】UTグループ---1Q増収、各セグメントともに順調に推移
UT <日足> 「株探」多機能チャートより
UTグループ<2146>は8日、2020年3月期第1四半期(19年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.5%増の257.31億円、営業利益が同0.3%増の16.57億円、経常利益が同1.2%増の16.71億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同72.0%減の3.02億円となった。
マニュファクチャリング事業の売上高は前年同期比2.8%増の182.07億円、セグメント利益は同13.6%増の14.19億円となった。技術職社員数は14,978名(前年同期15,555名、577名の減少)となった。業界や個別企業の状況によって人材需要は強弱が入り交じった状況となった。また、当期より地域の仕事を増やすエリア戦略を推進しているが、半導体・電子部品分野での生産調整による減員を補うまでには至らなかった。技術職社員数は前期比で減少となったものの、比較的高単価な自動車関連分野の構成比が増加したことにより増収となった。
ソリューション事業の売上高は前年同期比21.6%増の32.90億円、セグメント利益は同9.4%増の1.64億円となった。技術職社員数は2,728名(前年同期2,212名、516名の増加)となった。総合的な人材サービスの提案などにより大手メーカーとの関係強化を進めたことで技術職社員数、売上高ともに増加した。
エンジニアリング事業の売上高は前年同期比28.5%増の42.76億円、セグメント利益は同67.8%減の0.87億円となった。技術職社員数は2,934名(前年同期2,101名、833名の増加)となった。2019年4月に昨前年の約2倍となる900名超の新卒入社者を迎え入れ、技術職社員数が大幅に増加した。大手製造業を中心にフィールドエンジニア、設備保全業務や自動車関連での設計・開発業務については引き続き需要が強く、配属を進めた。なお、新卒入社者は初期研修のため一定期間非稼働となる時期が発生するため、当第1四半期においては利益率が前期比で大きく低下したが、一時要因であり、通期での収益性への影響はないとしている。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比18.7%増の1,200.00億円、営業利益が同23.7%増の100.00億円、経常利益が同21.2%増の99.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同24.8%増の62.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ