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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):栄電子、エルテス、ブレーキ

栄電子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■栄電子 <7567>  412円  +80 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 栄電子<7567>が急騰。独立系の電子デバイス商社で半導体製造装置向けを中心としたスイッチング電源やコネクターに強みを持つ。ここ米国株市場主導で半導体関連株に見直し機運が台頭し、前日は製造装置世界トップのアプライドマテリアルズが大幅高に買われる人気となった。東京市場でも東京エレクトロン<8035>を筆頭に製造装置メーカーが買われており、この流れが同社株にも波及する格好となった。

■和井田製作所 <6158>  1,349円  +84 円 (+6.6%)  本日終値
 和井田製作所<6158>が急動意、株価を1300円台に乗せ25日移動平均線を上に抜けてきた。メモリー市況の回復観測を背景に米国株主導で半導体製造装置関連株に買いが広がっている。そのなか同社はナノ・ミクロン単位に特化した高い技術を売り物にウエハー平面研削盤などで高い商品競争力を誇っており、関連有力株として頭角を現してきた。時価総額100億円弱で足の速さが際立つだけに投資資金の流入が徐々に勢いを増している。

■エルテス <3967>  1,931円  +112 円 (+6.2%)  本日終値
 エルテス<3967>が反発。第1四半期決算発表を受け、今月12日に急騰、その後は目先筋の利益確定売りと一段の上値を見込む資金が交錯し中段でもみ合っているが、足もとは買い優勢に傾いている。ネット上の風評被害や炎上対策などリスク回避ソリューションを手掛け高水準の需要を捉えているほか、情報漏洩をはじめ内部脅威検知などのリスク検知に特化した技術に定評がある。19年3~5月期の営業利益は前年同期の約3倍に急拡大し通期計画ラインにほぼ到達している。

■曙ブレーキ工業 <7238>  170円  +8 円 (+4.9%)  本日終値
 曙ブレーキ工業<7238>が急伸。同社は22日取引終了後、取引先の金融機関に対し、総額560億円の債権放棄を含む金融支援を依頼したことを発表。同社は事業再生ADRを利用した経営再建を進めているが、この要請が株価にはプラスの思惑として働き、投資資金の流入が加速した。同社は金融機関に対し、再建計画案として事業再生ファンドのジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)を支援企業に選び、同ファンドへの第三者割当増資で200億円を調達する計画なども開示している。

■バルクホールディングス <2467>  547円  +16 円 (+3.0%)  本日終値
 バルクホールディングス<2467>が反発。22日の取引終了後、米子会社ストラテジック・サイバー・ホールディングス(SCH)が、運営する「CYBERGYM NYC」(米国)において、米大手損害保険会社と協業してサイバーセキュリティー保険一体型トレーニングの提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。SCHは、イスラエルのサイバージム社と連携し、サイバーセキュリティー専用トレーニング施設「CYBERGYM NYC」や「CYBERGYM TOKYO」(東京都港区)を運営している。今回のサービス開始により、CYBERGYM NYCのターゲット顧客である重要インフラ企業は、保険会社による費用補助が受けられることからサイバートレーニングを受講しやすくなる一方、保険会社にとっても、サイバートレーニングを通じて被保険者の対処能力が強化されることから、トレーニング費用の補助額を大幅に上回るサイバー攻撃に起因する損害補償額の低減が期待できるとしている。

■バリューデザイン <3960>  2,144円  +46 円 (+2.2%)  本日終値
 バリューデザイン<3960>が高い。午後0時30分ごろ、経済産業省が19年10月から20年6月まで実施する、消費税率引上げに伴う需要平準化対策「キャッシュレス・消費者還元事業」へ参加し、同事業において還元対象となる加盟店の募集業務を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は、同事業に「コンソーシアム代表申請事業者」として登録されており、ハウス電子マネー管理システム「バリューカードASPサービス」を導入中、または今後導入する店舗・企業を対象に、同事業への登録申請・各種補助申請などを代行する業務を行う。これにより、各加盟店は申請により、自社での事業者登録やポイント付与実績報告など、各種業務の負担を軽減しつつ、ハウス電子マネーの導入(端末購入)補助や、ハウス電子マネー決済に対して行った消費者還元(ポイント付与)、各種申請の代行業務手数料などへの補助を受けることが可能になるとしている。

■日本アクア <1429>  634円  +11 円 (+1.8%)  本日終値
 日本アクア<1429>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「マンションやオフィスビルなど大型建築物向けの高不燃性ウレタン断熱材を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、ウレタン断熱材は性能は高いが引火しやすく、建設中に火災を引き起こすこともあったが、新開発の断熱材は構造を工夫することで燃えにくくしたという。販売価格は従来のウレタン断熱材の3倍程度になる見通しとしているが、建設中の火災を防ぎたい建設会社などへの需要が期待されている。

■ピーエイ <4766>  256円  +4 円 (+1.6%)  本日終値
 ピーエイ<4766>が高い。22日の取引終了後、ベトナム連結子会社を通じて、日本からベトナムに商品を輸出したい企業のために、通関手続きに必須である同国審査機関に対する手続きを代行して行う商品登録手続きサービスを開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、ベトナムへ化粧品やスキンケア、食品、サプリメント、健康食品などの商品輸出を検討する日本企業に対し、ベトナムで使用が禁止されている成分の有無や含有量に制限がある成分が含まれていないかの事前成分チェックと、通関手続きに必須である「商品登録手続き」の代行サービスを提供するというもの。同サービスの開始により、キレイコム(東京都千代田区)などと共同出資したピーエイ連結子会社PAエンタープライズが、ベトナム進出におけるマーケティングや販路拡大などのサービス展開を開始したことと合わせ、ベトナム向け商品輸出のワンストップサービスの提供ができるようになったとしている。

■3DM <7777>  514円  +7 円 (+1.4%)  本日終値
 スリー・ディー・マトリックス<7777>は反発。22日の取引終了後、自己組織化ペプチド技術を用いた吸収性局所止血材(「TDM-621」)に関して、治験実施施設における被験者の募集を終了したと発表しており、順調な進捗状況が好材料視された。同治験は、消化器内視鏡領域におけるTDM-621の有効性と安全性を確認するランダム化比較試験として大学病院を含む複数の医療機関で実施していたが、有効性と安全性を評価するために必要と考える症例数に到達したため、7月24日に内視鏡治療予定の症例で治験を終了するという。今後は、症例の観察期間の終了後にデータ解析を行い、19年10月末までに医薬品医療機器総合機構(PMDA)に製造販売承認申請を実施する予定としている。

●ストップ高銘柄
 サンオータス <7623>  400円  +80 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値
 メディア工房 <3815>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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