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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):セブン&アイ、マニー、キユーピー

マニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■マニー <7730>  7,680円  +530 円 (+7.4%)  本日終値
 マニー <7730> が大幅反発し、上場来高値を更新した。4日大引け後に発表した19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の連結経常利益が前年同期比15.3%増の44.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内外で利益率の高い眼科ナイフの販売が好調だったことが寄与。ベトナム新工場の増産体制構築による原価率の改善や独子会社の売却に伴う販管費の減少なども大幅増益に貢献した。併せて、8月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■キユーピー <2809>  2,608円  +173 円 (+7.1%)  本日終値
 キユーピー<2809>は急伸。同社は4日引け後に、損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント社(SNAM)が設定する「SNAMサステナビリティ・インデックス」の構成銘柄に、初めて採用されたと発表した。これに伴いESG(環境・社会・ガバナンス)に絡む運用資金による買い需要が発生するとの期待から買いが入った様子だ。SNAMが独自に設定するSNAMサステナビリティ・インデックスはESGに優れた約300銘柄が毎年選定されている。

■乃村工藝社 <9716>  1,546円  +93 円 (+6.4%)  本日終値
 乃村工芸社<9716>は続急伸。4日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高314億8900万円(前年同期比42.3%増)、営業利益25億8800万円(同4.8倍)、純利益17億900万円(同6.3倍)と大幅増益となったことが好感された。主力のディスプレイ事業で、専門店市場や複合商業施設市場、広報・販売促進市場、余暇施設市場、オフィスなどその他市場の各分野で売り上げが増加した。特に、前年に比べて大型案件が増加したことで余暇施設市場やその他市場が大きく伸長し、売上原価の増加などを吸収した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1300億円(前期比3.3%増)、営業利益93億円(同1.6%増)、純利益63億円(同6.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■新日本製薬 <4931>  1,800円  +102 円 (+6.0%)  本日終値
 新日本製薬<4931>が5日続伸。同社は健康食品や医薬品の商品開発を行っており、特に美白化粧品の「PERFECT ONE(パーフェクトワン)」を手掛けていることで知られている。先月27日に東証マザーズに新規上場した。初値は公開価格の1470円を13%上回る1664円となり、上場初日には1744円まで買われた。上場2日目に値を下げた後は、値を戻し、この日は一時1900円台まで上昇し上場初日の高値を更新している。パーフェクトワンなどの化粧品分野はインバウンド需要も見込め成長期待が強い。先月19日に上場したSansan<4443>が新値圏で堅調な値動きとなるなか、同じ直近IPO株である同社株に見直し買いが入った様子だ。

■ラウンドワン <4680>  1,588円  +88 円 (+5.9%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>は大幅高で5日続伸。4日の取引終了後に発表した6月度の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比8.8%増と、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。1月以降に順次値上げを実施した効果に加えて、前年に比べて土日祝日数が1日多かったことが寄与した。なかでも、アミューズメントが全体的に好調に推移し、同11.4%増となったことが貢献した。

■セブン&アイ <3382>  3,852円  +134 円 (+3.6%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は続伸。同社が4日取引終了後に発表した19年3~5月期決算は最終利益が前年同期比21.5%増の520億9600万円と2割強の増益を達成した。プライベートブランド(PB)商品の開発・販売が好調で収益に寄与したほか、海外でのコンビニ事業が全体収益の押し上げに貢献した。不採算店舗の閉鎖などの合理化も利益率向上をもたらしている。これを好感する形で買いが優勢となった。一方、スマートフォンの決済サービス「セブンペイ」で不正アクセスによる被害が発生し、3日にクレジットカードなどでチャージする機能を停止したのに続き、4日には現金でチャージする機能も一時停止すると発表したが、株価への影響は限定的となっている。

■イオンモール <8905>  1,766円  +53 円 (+3.1%)  本日終値
 イオンモール<8905>は大幅高で5日続伸している。4日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高806億9000万円(前年同期比5.1%増)、営業利益151億3700万円(同19.6%増)、純利益79億9100万円(同1.2%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。中国・ASEANでドミナント出店の進展に伴うブランディングメリットの享受が進んだことが業績を牽引。また、国内で既存3モールの増床と8モールのリニューアルを実施したことも寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高3260億円(前期比4.2%増)、営業利益620億円(同17.0%増)、純利益337億円同0.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■東京エレクトロン <8035>  16,780円  +470 円 (+2.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が総じて堅調。6月下旬を境に半導体関連株は米国株市場に追随する形で買い戻しが活発化、戻り足をみせる状況にある。目先は韓国サムスン電子が5日に発表した19年4~6月期決算で営業利益が前年同期56%減と低調だったが、これを受けても反応薄、株式需給的に足もとは売り物が枯れた状態にあることが確認され、空売り筋がショートカバーを急いでいる。

■リンガーハット <8200>  2,387円  +48 円 (+2.1%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が5日続伸。午後2時30分ごろに発表した6月度の月次情報で、純既存店売上高が前年同月比1.2%増と9カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。「リンガーハット」が同1.5%増と6カ月ぶりにプラスとなったことが寄与。「濱かつ」も同0.3%増と9カ月ぶりにプラスに転じた。

■三菱総合研究所 <3636>  3,515円  +55 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱総合研究所<3636>が高い。午後1時30分ごろ、電力の流通情報サービスなどを展開する米ジェンスケープ社(ケンタッキー州)と、卸電力取引向け情報サービスの開発と販売に関して業務提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ジェンスケープ社は、日本でも16年から発電所の稼働状況のデータをリアルタイムで配信するサービス「PowerRT」を提供している。今回の提携により三菱総研は、PowerRTの販売及びPowerRTを活用した卸電力市場の価格指標などを配信するオンライン情報サービス「MPX」の付加価値向上に取り組むとともに、両サービスを融合した短期取引向けの新サービスの提供を開始するとしている。

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