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【市況】<マ-ケット日報> 2019年6月27日

 27日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比251円高の2万1338円だった。序盤こそ昨日の米国市場同様に様子見ムードだったが、10時頃の「米中が暫定的な貿易戦争の停戦で合意した」という香港紙の報道を受けてから上げ幅を拡大。売り方の買い戻しも誘って高値引けを演じている。円相場も1ドル=108円台に入り、中国を始めアジア株全般も総じて上昇した。

 昨日の米国市場はG20における米中首脳会談を見極めたいとの雰囲気からダウ平均は小幅に続落した。取引開始当初は米中首脳会談への楽観から100ドルを超える上げを演じたが、午後に入ると両者の歩み寄りはやはり難しいという冷静な見方も出て下げに転じてしまった。貿易協議再開の確認とその期間の追加関税見送りが落としどころとなりそうだが、結果を見るまで分からないのがトランプ流といえそうだ。

 さて、東京市場はG20を前にこの日も動きの出にくい1日になるかと思われたが、一部外国紙が米中貿易戦争の暫定的な停戦(新たな追加関税の導入を見送る)を報じたことでスルスルと上げ幅を広げて行った。過度な懸念後退から円相場も108円台まで下落。輸出企業の多くが上昇した。もっとも憶測的な報道ばかりで本格的な動きに入ったとはいえない状況。29日の昼に決まった米中首脳会談の結果を待ちたいところである。(ストック・データバンク 編集部)

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