【市況】日経平均は続伸、米利下げ観測や中国株高を好感/相場概況
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
20日の日経平均は続伸。前日の米国株式市場で、注目の連邦公開市場委員会(FOMC)後に利下げ観測期待の高まりから主要3指数が揃って上昇した流れから、本日の東京市場は買い先行でのスタートになった。その後は、前場中ごろから開始された中国・上海総合指数をはじめとしたアジア株式市場が上昇するなか、日経平均はじりじりと後場一段高をつける場面もあった。一方で、東京時間で米10年債利回りが2%台を割り込んだことにより、為替相場でドル円が107円台半ばまで調整したことから、自動車株などの輸出関連は軟調な動きになった。これにより、東京市場全般が買い上がる力強さには欠け、大引けにかけてはこう着感が強まる展開となった。
大引けの日経平均は前日比128.99円高の21462.86円。東証1部の売買高は10億1796万株、売買代金は1兆7927億円だった。
業種別では、海運業や証券・商品先物取引業が上昇したほか、水産・農林業、精密機器、不動産業、その他製品などが堅調であった一方で、輸送用機器、石油石炭製品、空運業、卸売業、繊維製品は軟調。売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>が2%高になったほか、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>、太陽誘電<6976>、ファナック<6954>、楽天<4755>が上昇。キーエンス<6861>、トヨタ自動車<7203>、村田製作所<6981>、三井住友<8316>、ZOZO<3092>は軟調。
《SK》
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