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【市況】<マ-ケット日報> 2019年6月19日

 19日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比361円高の2万1333円で、先月10日以来、約1カ月半ぶりの高値水準まで回復してきた。前日の米国株が金融緩和期待で大幅高を演じたことや、米中貿易摩擦への警戒感が和らいだことからほぼ全面高の展開に。米国でリスクを取る動きが出始めたため日本でもヘッジファンドの買いが一部で入った模様。ただ、今晩のFOMCを前に後場は動きが止まり、まだ完全に波に乗ったという状況ではなさそうだ。

 昨日の米国市場は欧米の金融緩和期待からダウ平均が大幅続伸。昨年10月の史上最高値(2万6828ドル)にあと400ドル弱まで迫ってきた。この日はECB総裁が金融緩和の必要性に言及。さらに米FOMCでも金融緩和に前向きな姿勢が示されるとの見方が強く世界的な金融相場への期待が膨らんだ。さらに米中首脳がG20で会談を行う方向となったこともプラス材料に。米国株は再び最高値をうかがう展開に入っている。

 さて、東京市場は米国株の勢いに後押しされて日経平均が大幅高に。米中首脳会談開催に欧米の金融緩和姿勢と好材料が続き6月相場としての戻り高値を更新している。FOMCの結果を見極めたいとして後半は膠着化したが、本日の株高で下値2万1000円はある程度堅いものになったと考えられる。米国株が最高値を視野に入れ出しており当面はリスクを取りやすい環境が続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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