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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士フイルム、ユーグレナ、郵船

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
■くら寿司 <2695>  4,535円  +100 円 (+2.3%)  本日終値
 くら寿司<2695>が3日ぶりに反発。同社は18日、5月度の月次報告を公表。既存店売上高は前年同月比0.4%増となり、7カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客単価が前年同月比3.2%増と、2月連続のプラスとなったことが寄与。客数は同2.7%減だったが、4月の5.8%減からは改善した。なお、全店ベースの売上高は同6.0%増だった。

■富士フイルム <4901>  5,483円  +113 円 (+2.1%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が反発しており、年初来高値を更新。全体相場の堅調地合いが買い手掛かりとなったもよう。また、傘下の富士フイルムがきょう、島根大学発の再生医療ベンチャーであるPuREC(島根県出雲市)と資本・業務提携で合意したと発表しており、これが材料視された面もあるようだ。富士フイルムはこのほど、PuREC社が実施する第三者割当増資を引き受け、3億円を出資する契約を締結。これにより、PuREC社が低フォスファターゼを原因とする先天性骨形成不全症を対象に研究開発を進めている再生医療製品の開発・製造・販売ライセンス導入の優先交渉権を取得するとしている。

■ユーグレナ <2931>  972円  +15 円 (+1.6%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>は新値追いの展開。同社はきょう、伊藤忠商事<8001>とミドリムシの海外培養実証事業で覚書を締結したと発表。この実証事業は、ミドリムシの培養に適した海外候補地で、火力発電所に隣接するかたちで培養設備を設置し、火力発電所から排出される二酸化炭素や排熱を活用してミドリムシの培養実証を行うもの。最初に開始する試験場所としてインドネシアを選定しており、その他の候補地についても継続して検討する予定だとしている。

■日本郵船 <9101>  1,617円  +20 円 (+1.3%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。米中貿易摩擦を背景とした中国景気の先行き減速懸念は、ばら積み船など物流ニーズの停滞につながるとの思惑から、海運セクターには逆風が意識されていた。しかし、株価は既に今年の底値圏に沈んでいるものが多く、値ごろ感も意識されていた。直近は、トランプ米大統領が米中首脳会談をG20サミットに合わせて行う意向を示し、米中摩擦に対する警戒感が和らいだことが、中国関連に位置付けられる海運セクターへの買い戻しを誘発した。

■フィックスターズ <3687>  1,986円  +23 円 (+1.2%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>が連日の年初来高値更新。昨年3月につけた上場来高値2080円奪回も指呼の間に捉えている。株価は6月4日からきょうまでの12営業日で下げた日は前日のみ。大引けまでプラス圏を維持すれば、サイコロジカルライン91.7%(11勝1敗)に達する。4月25日にマドを開けて底離れを明示してからは、押し目らしい押し目をほとんど入れず、異色の上昇トレンドを構築している。トヨタグループとの連携が厚く、自動運転分野でアルゴリズム開発及び高速化案件の受注獲得が高水準、業績は19年9月期も営業利益段階で前期比11.5%増の12億2600万円予想と2ケタ成長が続く見通し。各種アニーリングマシンを活用した量子コンピューター導入支援ビジネスにも傾注している。ここにきて超高速コンピューター技術「デジタルアニーラ」に対する評価が高まるなか、間接的に同社株への注目度も増す方向にある。

■大東建託 <1878>  14,030円  +145 円 (+1.0%)  本日終値
 大東建託<1878>は6日ぶりに反発。首都圏の一部エリアを対象に人工知能(AI)を活用した家賃査定システムの試験導入を開始したと発表しており、これが好材料視された。東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)不動産情報科学研究室の清水千弘特任教授と共同開発したAIで、現在全国約1000人のスタッフによる類似物件の情報収集とデータ解析によって行われている家賃査定を、同システムの導入により自動化することでスタッフの業務軽減が図れると見込んでいる。今後は、20年度の本格導入に向けて対象地域を全国に拡大するとともに、査定精度の向上を図るとしている。

■光通信 <9435>  23,060円  +210 円 (+0.9%)  本日終値
 光通信<9435>が反発。前日の取引時間中に2万3370円の高値に買われた後、利食われ反落したが、きょうは改めて買われ年初来高値近辺で強い動きを続けた。時価は既に昨年9月の高値を上抜いており、ITバブルが形成された2000年4月以来となる19年ぶりの高値圏。実質青空圏といってもよく上値が軽くなっている。法人向け光回線が好調なほか、ウォーターサーバーも好調に販売を伸ばしており、19年3月期の営業26%増益に続き、20年3月期も2ケタ近い増益が見込まれる。また、同社が上位株主として出資する銘柄群も業績拡大歩調にあるものが多く、株価を急動意させる銘柄が相次いでいる。

■スシローGH <3563>  6,850円  -790 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 スシローグローバルホールディングス<3563>は大幅続落。18日の取引終了後、同業の元気寿司<9828>との資本・業務提携を解消し、経営統合に向けた協議を白紙に戻すと発表しており、売り材料視された。国内市場における将来的なブランド戦略の違いや、アジア地域における店舗展開方式の違いなどが明確となり、それぞれの戦略を独自に推進することが両社の企業価値向上に最適であると判断したという。これに伴い、元気寿司の親会社である神明ホールディングス(神戸市中央区)が保有するスシローGHD株式(949万3035株)のうち660万株の売り出しを発表していることから、需給面への影響も懸念されている。

■レアジョブ <6096>  1,902円  +302 円 (+18.9%)  本日終値
 オンライン英会話大手のレアジョブ<6096>が大幅高。同社はきょう、子会社のエンビジョンがNTT西日本との協業で合意したと発表。両社は、今年7月から小中学校向け遠隔授業ソリューション「つながる教室 “ENGLISH”」の販売を開始する計画。具体的には、エンビジョンが外国人講師によるオンラインレッスンやレッスン予約などに関わるカスタマーサービスを提供し、NTT西日本が遠隔授業システム(カメラ付き大型提示装置、タブレットなど)及び通信環境(教室用Wi-Fi、光回線など)の整備を担うとしている。

●ストップ高銘柄
 サンオータス <7623>  354円  +80 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値
 三櫻工業 <6584>  482円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 クボテック <7709>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 ソーシャルワイヤー <3929>  992円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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