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【市況】<マ-ケット日報> 2019年6月14日

 14日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比84円高の2万1116円だった。朝方こそ安かったものの、前日の米株高やメジャーSQを無事に通過したことで買い戻しが入り、10時以降はプラス圏で安定的に推移した。米国で利下げ期待が強まっていながら円相場が対ドルであまり上昇しなかったことも買い安心感につながったようだ。

 昨日の米国市場は原油先物(WTI)の上昇を受けてダウ平均が3日ぶりに反発。100ドルを超える上げで1カ月ぶりの水準まで回復してきた。ホルムズ海峡でタンカーが攻撃を受けたことから原油先物が上昇。久々の大幅高に石油株が軒並み買われダウ平均は一時142ドル高まで上値を伸ばした。直近で売られていたハイテク株にも買いが入りナスダック指数も1カ月ぶり水準まで値を戻している。

 さて、東京市場はタンカー攻撃など地政学リスクが懸念されながらも落ち着いた動きとなって全体は小じっかりとした展開。日経平均は本日もザラバで2万1000円台を割り込みながら大引けでは大台を維持するなど、ここを目先の下値と意識した攻防が続いている。メジャーSQを通過して先物絡みの圧迫は後退。米中貿易摩擦は依然として市場の重荷だが、それ以外の悪材料はひとまず消化済み。極端な米株安や円高が進まなければ来週も2万1000円前後でもみ合う展開が続きそうだ。売り方、買い方ともに決め手を欠く状態は月末のG20まで続くだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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