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【市況】<マ-ケット日報> 2019年6月6日

 6日の市場は日経平均が反落。終値は前日比2円安の2万774円だった。前日の米株高を受けて1日の大半をプラス圏で推移したが、最後の30分は上値の重さを嫌気した手じまい売りに押されてしまった。1日を通して円相場が強めに動いたことも投資家心理を圧迫した模様。中国上海株は値下がりしており取引時間中の支援材料は乏しかった。

 昨日の米国市場は利下げ期待からダウ平均は大幅に3日続伸した。米国とメキシコの貿易摩擦懸念がやや後退したこともプラスに働いた模様。この日発表された全米雇用リポート(ADP)で雇用者増が急減速。FRBによる利下げの前提がまたひとつ増える格好となった。金利低下から米市場では利回り目当ての公共株、不動産株買いが広がっている。

 一方、東京市場は昨日のリバウンドの流れや米株高などから日経平均は50~60円高の水準で推移。売り方の買い戻しが主体だったせいか東証1部の出来高は10億株と低水準だった。米国で利下げ期待が出ているが日本にとっては円高という副産物を生むので一定の水準からは連れ高できなくなる様子。中国株も米中貿易戦争における分の悪さから上値が重く、全体として買い材料の乏しい状況に変わりはない。日経平均は上値2万1000円のカベを捉えるような強さはなく、戻り一巡から徐々に軟化していく流れと思われる。(ストック・データバンク 編集部)

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