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【市況】<マ-ケット日報> 2019年5月24日

 24日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比33円安の2万1117円だった。前日の米株安が響き序盤は230円安と売り込まれたが、売り一巡後はトランプ大統領のファーウェイ制裁緩和に含みを持たせる発言で徐々に下げ幅を縮めていった。日銀によるETF買い入れ期待もプラスに働いたようである。全体的には値上がり銘柄数の方が多くトピックスは4日ぶりに反発へ。

 昨日の米国市場は米中貿易協議が再開されず行き詰まるとの見方が広がりダウ平均は大幅に続落した。米国がファーウェイへの制裁を強める一方、中国政府も「米国が間違った行為を訂正した場合だけ協議を続けることができる」と発表したため不透明感が一段と強まった。欧州が発表した経済指標も事前予想を下回り投資家心理が悪化。ダウ平均の下げ幅は一時450ドル近くに達するなど売り直しの動きが出ていた。

 一方、東京市場は朝方こそ米株安につられて大きく下げたものの、開始10分程度で売りが一巡するとトランプ発言を評価して下げ幅を縮小。その後は大引けまで一貫して値を戻す底堅い展開となった。チャート面では2万1000円で下げ渋ったため目先的にはここが下値抵抗帯となりそうな雰囲気。シカゴ24時間先物取引システム(GLOBEX)で米株先物が上昇しており、急落した米国株も目先はひとまず持ち直しそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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