【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):レオパレス、しまむら、三越伊勢丹
レオパレス <日足> 「株探」多機能チャートより
レオパレス21<8848>が大幅に3日続伸。23日に提出された変更報告書で旧村上ファンド系といわれる投資会社の「レノ」などの共同保有株比率が16.18%(従来14.13%)に上昇したことが判明した。レノと共同保有者は市場内で連日、レオパレス株の買い集めを進めていることから、今後の展開が注目されている。
■しまむら <8227> 8,310円 +290 円 (+3.6%) 本日終値
しまむら<8227>は底堅い動き。23日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比0.8%減と13カ月連続で前年実績を下回ったが、全店売上高は同0.3%増と小幅ながら4カ月ぶりにプラスに転じている。ゴールデンウィーク前半は天候不順や寒暖の差により売り上げが伸び悩んだが、ゴールデンウィーク後半からは、ワンピースなどのトレンド商品が好調に推移している。
■日本エム・ディ・エム <7600> 1,405円 +44 円 (+3.2%) 本日終値
日本エム・ディ・エム<7600>が4日ぶりに反発。東海東京調査センターが23日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1420円から1680円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同社は、中長期戦略として米国をはじめオーストラリアなど海外の市場開拓を進めていることから、同センターでは今後、海外売上高の拡大による高水準の成長が続くと予想。19年3月期営業利益は、米国市場の人工関節分野が牽引役となり、前期比9.3%増の22億3400万円で着地。続く20年3月期は、会社側では営業利益24億6000万円を見込んでいるが、同センターでは米国市場で人工膝関節の新製品投入効果を見込み、同25億円と予想している。
■オプティム <3694> 2,107円 +65 円 (+3.2%) 本日終値
オプティム<3694>が全般波乱相場のなか強さを発揮、切り返しに転じた。同社はスマートフォンなど端末関連の管理ソフトなどを手掛けるが、23日取引終了後、眼底画像解析ソフト「眼底画像診断支援システム OPTiM Doctor Eye」が医療機器プログラムの認証を取得したことを発表、今後販売に向けた準備を進めていく方針で、これを材料視する形で買いを引き寄せた。
■三越伊勢丹 <3099> 910円 +26 円 (+2.9%) 本日終値
三越伊勢丹ホールディングス<3099>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「21年3月期に人件費を今期比で100億円程度圧縮する計画だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、訪日客消費の減速や消費増税など厳しい環境が続くことから、費用削減を進めて収益力を底上げするとしており、来期営業利益は400億円台(今期予想300億円)に乗る可能性があるともしている。
■リログループ <8876> 2,891円 +78 円 (+2.8%) 本日終値
リログループ<8876>が4日ぶりに反発。23日の取引終了後、23年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高3700億円(20年3月期予想2800億円)、税引き前利益355億円(同225億円)を目指すとしたことが好材料視された。また、23期連続増収、14期連続最高益更新、20期連続増配など連続記録の更新を目指すほか、ROEは20%を上回る水準を維持するとしている。
■幸楽苑ホールディングス <7554> 3,140円 +75 円 (+2.5%) 本日終値
幸楽苑ホールディングス<7554>が後場上げ幅を拡大。前引け後に26年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高1000億円(20年3月期予想420億円)、経常利益100億円(同20億円)を目指すとしたことが好感された。中計では、既存事業の利益改善と新幸楽苑モデルの開発、M&Aを中心とした新たな飲食チェーンのグループ化などに取り組むという。
■野村ホールディングス <8604> 354.6円 +6.9 円 (+2.0%) 本日終値
野村ホールディングス<8604>が売り一巡後反発。24日付の日本経済新聞は、金融庁が同社に対して「金融商品取引法に基づく業務改善命令を出す方針を固めた」と報じた。東京証券取引所の市場区分見直しに関する情報を投資家らに漏洩した問題を受けたものという。これを受け同社株は朝方、16年6月以来の水準に売られた。ただ、終値で今月に入って上昇したのは1日のみと連日安を演じていることから、値頃感からの買いが入り値を上げている。
■セーレン <3569> 1,396円 +27 円 (+2.0%) 本日終値
セーレン<3569>は反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を2460円から2610円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、本革を代替するカーシート新素材「QUOLE」の成長ポテンシャルが高く、車輌資材事業を牽引役に持続的な収益拡大を予想。19年3月期は過去最高営業利益の更新が途切れたが、20年3月期からは過去最高営業利益の更新再開を見込んでいるという。
■IDEC <6652> 1,916円 +36 円 (+1.9%) 本日終値
IDEC<6652>はしっかり。23日の取引終了後、上限を250万株(発行済み株数の7.60%)、または50億円とする自社株買いを発表。うち160万株を上限に、24日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得するとしたことが好材料視された。23日終値1880円で取得し、取得価額の総額は最大で30億800万円となる。なお、取得結果についてはまだ発表されていない。
株探ニュース