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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ライフネット、神戸物産、ニトリHD

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ライフネット生命保険 <7157>  619円  +69 円 (+12.6%)  11:30現在
 ライフネット生命保険<7157>が大幅高で5日続伸している。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントが22日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出。これにより、エフィッシモのライフネット株式保有割合が5.19%となり、5%を超えたことが判明したことで、需給思惑からの買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は5月15日となっている。

■西松屋チェーン <7545>  879円  +35 円 (+4.2%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は大幅続伸している。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.5%増と13カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。ゴールデンウィーク期間中に「1000店舗達成大感謝セール」を実施したことで客数が同5.7%増となったことが貢献した。また、気温が上がり夏物衣料が好調に推移したほか、育児・服飾雑貨で粉ミルクや紙おむつなどの売り上げも伸びた。

■神戸物産 <3038>  4,910円  +185 円 (+3.9%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が大幅反発、25日移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドを継続し最高値圏を走っている。同社は食材を販売する「業務スーパー」を展開し、積極的な出店戦略で業績成長トレンドを続けている。22日取引終了後に発表した4月の全社売上高は前年同月比17.7%増の246億円と大幅な伸びを示し、営業利益は同67.4%増の15億5300万円と絶好調で、これを評価する形で買いに拍車がかかった。

■永谷園ホールディングス <2899>  2,252円  +56 円 (+2.6%)  11:30現在
 22日、永谷園ホールディングス <2899> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.11%にあたる2万株(金額で4392万円)を上限に、5月23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ニトリホールディングス <9843>  12,595円  +310 円 (+2.5%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発している。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.6%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。5月度は、新生活を始めた後の買い足し需要などにより収納用品が好調だったほか、自社開発マットレス「Nスリープ」やテレビCMを放映した電動リクライニングソファ、オーダーカーテンキャンペーンを行ったウィンドウカバリングなどの売り上げが引き続き好調だった。なお、全店売上高は同8.6%増だった。

■ファンケル <4921>  2,861円  +53 円 (+1.9%)  11:30現在
 ファンケル<4921>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2021年3月期にサプリメント事業の売上高営業利益率を11%に引き上げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、健康意識が高まる中国人消費者を中心に販売を伸ばすことで粗利益を増やし、19年3月期の8%から3ポイント向上させるという。また、品目数も減らして生産効率を高めるとしている。

■リクルート <6098>  3,589円  +39 円 (+1.1%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>が全般軟調相場に抗して3日続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。人材サービス最大手で4月からスタートした「働き方改革関連法」や「改正出入国管理法」の施行では総合力を生かし商機拡大への期待が大きい。米国をはじめ海外展開にも厚く、M&A戦略を駆使して業容拡大を図っているが、このM&A投資枠を増額して成長分野への投資を強化する構え。人工知能(AI)を使って社員の心身の状況を把握し人材の定着・安定化を図る「HRテック」などにも注力し、人材市場の囲い込みを推進しており、こうした動きを評価する買いが継続的に流入している。

■ポーラHD <4927>  3,215円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>は続伸。SMBC日興証券は22日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4480円から4630円に引き上げた。第1四半期(1~3月)の営業利益は前年同期比31.9%減の67億7300万円と冴えなかったが、これは健康食品「インナーロック」を中心に中国の代購規制の影響を受けたことや、新製品にかかる追加マーケティング投資を実施したことなどが響いた。同証券では今上期は代購減少で減益を予想するが、中間決算発表時にポーラの美白新製品とオルビスの特定保健用食品「ディフェンセラ」の収益貢献が明らかになることが見込め、中国の代購規制の影響が一巡する第3四半期(7~9月)以降の株価上昇に期待している。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,050円  -605 円 (-5.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が大幅安で5%を超える下げとなった。売買代金は東証1部上場企業のなかでトップとなっている。市場では、「傘下の英半導体設計大手のアームにファーウェイとの取引停止の思惑が浮上していることが嫌気されている。これに加えて、ロイターが22日、同社傘下の米携帯スプリントとTモバイルUSの合併計画について米司法省の担当者が阻止するように省内で提言したと報じたことで、前日の米国株市場でスプリント株が急落したことなども影響している」(国内ネット証券アナリスト)としている。ファーウェイ問題はソフトバンクにとってもデメリットが大きい。また、スプリントとTモバイル両社の合併は、これまでに米連邦通信委員会(FCC)が承認する意向を表明したことが伝わるなど実現に向けて期待が高まっていただけに、今回の報道はネガティブ材料としてインパクトをもたらせている。

■国際石油開発帝石 <1605>  954.1円  -44.1 円 (-4.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>など資源開発関連やJXTGホールディングス<5020>など石油株が軟調。原油市況が足もと大きく軟化しており、前日のWTI原油先物価格は1ドル71セント安と急落し1バレル=62ドル台を割り込んだ。サウジアラビアが石油の需給均衡を目指す意向を表明したことが嫌気された。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫は2017年以来の高水準を記録するなど需給の緩みが顕著となっており、米国株市場ではこれを受けてシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が売られ、全体指数を押し下げている。この流れが東京市場にも波及する形で関連株は売りが先行している。

■村田製作所 <6981>  4,385円  -201 円 (-4.4%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、TDK<6762>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品株に売りがかさんでいる。前日の米国株市場では米政府が中国の監視カメラ企業に対する輸出禁止措置を検討していることが伝わり、米中摩擦が激化することへの懸念からハイテク関連株中心に全体指数は軟調な展開を強いられた。特に中国との取引額が大きいアップルなどに影響が懸念されており、同社株は2%強の下落で下値模索の動きが続いている。東京市場でもアップルの有力サプライヤーである大手電子品メーカーに逆風材料となっている。

■三菱UFJ <8306>  503.8円  -6.2 円 (-1.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が戻り売りを浴び5日ぶり反落、フシ目の500円大台近辺で売り買いを交錯させている。世界的な金利低下の流れのなか、運用環境の厳しさを背景に4月下旬から大口の売りが続き株価水準を大きく切り下げてきた。直近は、米10年債利回りが再び2.4%台を下回ってきたことで、米国事業の運用利ザヤ低下への警戒感が強い。同社の19年3月期最終利益は前の期比12%減の8726億円と2ケタ減益と低調、1~3月期については市場コンセンサスを大きく下回る状況で、先行きに対する不透明感も強い。配当利回りは5%近いものの、決算発表に合わせ期待されていた自社株買いが見送られるなど、業績低迷が株主還元姿勢にも影響している。

■椿本チエイン <6371>  3,265円  -35 円 (-1.1%)  11:30現在
 椿本チエイン<6371>が反落している。22日の取引終了後、21年3月期を最終年度とする中期経営計画について、最終年度の売上高計画を3000億円から2800億円へ引き下げたことが嫌気されている。昨年半ば以降の事業環境の変化や各種施策の進捗状況などを勘案したという。

■パス <3840>  140円  +15 円 (+12.0%)  11:30現在
 パス<3840>が大幅に3日続伸となっている。同社は22日取引終了後に、子会社のマードゥレクスがdefytime Science Japan(東京都中央区)と、国内でのテロメア関連製品の企画開発・製造・販売で業務提携したと発表。これが材料視されているようだ。テロメアとは、DNAの分解や修復から染色体を保護し、染色体の安定性を保つ働きがあり、染色体(直線状)の末端に存在。テロメアが短縮すると染色体の不安定化が起こり細胞の存続性が失われ、結果として身体へのさまざまな疾病・老化現象が現れるとされている。defytime社は、テロメア短縮による疾病とその解決策の研究・開発、老化治療製品の研究・関連製品の販売、化粧品の商品企画・開発、健康食品の製造・販売・輸出入・流通を行っており、パスは今回の提携でdefytime社によるテロメラーゼ誘導活性化物質を配合した新商品の販売活動を支援するとしている。

■UMNファーマ <4585>  355円  +38 円 (+12.0%)  11:30現在
 UMNファーマ<4585>が急動意、一気に底値離脱の様相をみせている。同社は遺伝子組み換え技術を使ったワクチン開発に強みを持つバイオベンチャーだが、22日取引終了後、塩野義製薬<4507>が資本業務提携にかかわる第3回開発マイルストーン条件の達成を確認し、これに伴い、19年12月期第2四半期に一定額のマイルストーンフィーを受領することを開示した。これが株価を強く刺激する格好となった。

●ストップ高銘柄
 さいか屋 <8254>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イメージ情報開発 <3803>  1,037円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 フジタコーポレーション <3370>  1,042円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 ぐるなび <2440>  577円  +80 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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