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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

タカラトミー <日足> 「株探」多機能チャートより

■タカラトミー <7867>  1,311円 (+140円、+12.0%)

 タカラトミー <7867> が続急騰し、年初来高値を更新した。10日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比15.2%増の143億円になり、従来予想の135億円を上回って着地したことが買い材料視された。定番商品の「リカちゃん」「プラレール」関連商品やトレーディングカードゲーム、海外向け次世代ベーゴマの販売が好調だったほか、昨年夏に発売したサプライズドール「L.O.L. サプライズ!」が人気化したことが業績拡大の背景となった。続く20年3月期の経常利益予想は前期比0.7%増の144億円とし、3期連続最高益更新を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比6円増の30円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■よみうりランド <9671>  4,760円 (+495円、+11.6%)

 よみうりランド <9671> が急反騰し、年初来高値を更新した。10日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比37.7%増の35.3億円に拡大して着地。続く20年3月期も前期比27.2%増の45億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は遊園地部門で冬季イルミネーションイベントやプールの入場者数が伸びたほか、公営競技部門では川崎競馬場、船橋競馬場ともに勝馬投票券の購入額に連動する賃貸料が増加し、大幅増益を達成した。今期も遊園地部門と公営競技部門の好調継続を見込む。また、サポートサービス事業はグループ内部の工事が増え、前年同期比41.8%の大幅増収を計画する。

■ウシオ電 <6925>  1,442円 (+147円、+11.4%)

 ウシオ電機 <6925> が続急騰で年初来高値を更新。10日の取引終了後に発表した20年3月期連結業績予想で、売上高1700億円(前期比2.9%増)、営業利益100億円(同17.4%増)、純利益115億円(同1.5%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。光学装置で、IoT5Gの進展による最先端ICパッケージ基板向け投影露光装置の需要が増加することに加えて、スマートフォンの有機EL採用などによる狭額縁化で、フレキシブル基板向け投影露光装置の需要が増加する見通し。また、映像装置でシネマ分野のレーザーニーズ拡大を受け、RGBレーザープロジェクターの販売割合が上昇する見通しであることも寄与する。なお、19年3月期決算は、売上高1651億3800万円(前の期比4.8%減)、営業利益85億1700万円(同16.1%減)、純利益113億2600万円(同2.9%増)だった。

■ミロク情報 <9928>  3,140円 (+307円、+10.8%)

 ミロク情報サービス <9928> が続急騰。10日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比14.2%増の50.5億円で着地。続く20年3月期も前期比22.6%増の62億円に伸びを見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も企業の旺盛なIT関連投資ニーズが続くなか、中堅・中小企業向け統合業務ソフトの新規顧客開拓を進め、8.6%の増収を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比4円増の38円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■オプトラン <6235>  2,906円 (+284円、+10.8%)

 光学薄膜装置メーカーのオプトラン <6235> が急反騰。10日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比20.0%増の41.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のスマートフォン向けは中国・米国メーカーの生体認証機能の高度化や筐体加飾の多様化による成膜技術対応により、新たな装置の販売が増加した。また、中国メーカーを中心とする監視カメラやIoT(生体認証や車載カメラなど)、LED照明への装置応用分野も拡大し、30.5%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の113億円に対する進捗率は36.4%に達しており、好調なスタートを評価する買いが向かった。

■ソディック <6143>  1,021円 (+98円、+10.6%)

 ソディック <6143> が全体下げ相場に逆行し急騰。世界的に抜群の商品競争力を誇る放電加工機など工作機械事業を主力とする。昨年来中国向けの落ち込みは覆うべくもないが、今年に入り受注キャンセルは減少に転じており、株価は最悪期脱出を織り込む形で上値指向を強めつつある。19年12月期第1四半期(1-3月期)は経常利益段階で前年同期比11%増の21億6800万円。上期計画の25億円(前年同期比52%減)に対する進捗率は86%に達している。PERは10倍に過ぎず、見直し機運が台頭している。

■KNTCT <9726>  1,565円 (+147円、+10.4%)

 KNT-CTホールディングス <9726> が続急騰。同社は5月10日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比15.2%減の28.3億円になったが、従来予想の23.5億円を上回って着地。20年3月期は前期比12.9%増の32億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。

■ミズノ <8022>  2,636円 (+235円、+9.8%)

 ミズノ <8022> が急伸。同社は5月10日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比4.8%減の77.1億円になったが、20年3月期は前期比10.1%増の85億円に拡大する見通しとなった。

■丸全運 <9068>  3,180円 (+283円、+9.8%)

 丸全昭和運輸 <9068> が続急伸、年初来高値を更新した。同社は13日午前11時頃に、20年3月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを89億円(前期比7.0%増)としていることが買い安心感につながったようだ。売上高は1265億円(同8.1%増)を見込む。事業競争力の強化や企業基盤の強化を重点施策に、今年3月に公表した第7次中期経営計画に沿って取り組んでいくとしている。その第7次中期経営計画に関して、経営目標を修正したこともあわせて発表。最終年度となる22年3月期の売上高目標は従来の1380億円から1410億円に、経常利益目標は98億円から100億円にそれぞれ上方修正した。

■日立造船 <7004>  362円 (+29円、+8.7%)

 日立造船 <7004> が続急伸。同社は5月10日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比99.7%増の67.2億円に拡大し、20年3月期も前期比19.0%増の80億円に伸びる見通しとなった。

■ゼリア新薬 <4559>  2,039円 (+159円、+8.5%)

 ゼリア新薬工業 <4559> が続急伸。同社は5月10日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比35.3%減の32.9億円に落ち込んだが、20年3月期は前期比51.7%増の50億円にV字回復する見通しとなった。

■プレサンス <3254>  1,416円 (+106円、+8.1%)

 プレサンスコーポレーション <3254> が急反発。同社は5月10日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比33.6%増の265億円に拡大し、20年3月期も前期比18.5%増の314億円に伸びを見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収、増益になる。

■福井コン <9790>  2,353円 (+170円、+7.8%)

 福井コンピュータホールディングス <9790> が続急伸。同社は5月10日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比11.2%増の41.4億円になり、20年3月期は41.5億円とほぼ横ばいを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収、増益になる。

■クボタ <6326>  1,658円 (+107.5円、+6.9%)

 クボタ <6326> が急反発。同社が10日取引終了後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結営業利益は前年同期比20.5%増の528億8100万円だった。この決算に対してSMBC日興証券は13日、「ポジティブ」と評価した。円安に伴う為替差損益のプラスが発生したことや、米国金利低下が増益要因となったことにより、「全体的には会社計画を上回る第1四半期決算」と評価している。同証券では19年12月通期の連結営業利益は前期比6.3%増の2013億円と会社予想(2000億円)に対して上振れを見込んでいる。

■日特エンジニアリング <6145>  2,938円 (+186円、+6.8%)

 日特エンジニアリング <6145> [JQ] が続急伸。同社は5月10日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比3.4%減の39.2億円になったが、20年3月期は前期比9.7%増の43億円に伸びを見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収になる。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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