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【特集】全体波乱こそ拾い場、高成長&割安の“先高シグナル点灯”銘柄リスト <株探トップ特集>

大型連休明けで“令和相場”初日となった7日の東京株式市場は日経平均が一時380円超の大幅安で波乱のスタート。しかし、こういう場面こそ好決算銘柄の押し目を拾う好機となる。

―米国の対中関税引き上げでリスクオフ相場にツレ安も、絶好の安値買いチャンス提供―

 10連休明け7日の東京株式市場は、トランプ米大統領が5日に、ツイッターで対中国に対する追加関税を10日にも10%から25%へ引き上げると表明したことから、米中貿易摩擦への警戒感が一気に高まり、日経平均株価は4月26日終値比335円01銭安の2万1923円72銭と大幅安し、令和相場は波乱のスタートとなった。こうしたなか、既に20年3月期の業績見通しを発表した企業のなかから、大幅経常増益予想で、比較的割安な銘柄に注目した。


●カワチ薬品、地域集中型のドミナント出店を強化

 栃木地盤で北関東、東北にもドラッグストアチェーンを展開するカワチ薬品 <2664> は4月25日、20年3月期の連結経常利益について前期比16.0%増の64億円に拡大する見通しと発表した。今期は地域集中型のドミナント出店を強化し、10店舗を新規出店する一方、4店舗の退店を計画している。また、業務効率化のためのシステム強化や在庫適正化などを進め、採算向上を目指す。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.07%にあたる70万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元を強化する。

●コニシ、住宅着工戸数増加や東京五輪関連の再開発が追い風に

 コニシ <4956> は4月26日、20年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は1410億円(前期比5.1%増)、経常利益は81億円(同12.8%増)、最終利益は50億円(同13.5%増)を見込んでいる。ボンド事業は、住宅着工戸数が消費税率引き上げに伴う駆け込み需要により微増で推移することが予想され、リフォーム需要や、産業資材分野の堅調も見込まれる。土木建設事業は、東京オリンピック開催に向けて、首都圏を中心としたインフラ建設、再開発の増加が想定される。一方、化成品事業では、自動車の電動化、人手不足によるロボット化、情報通信機能の強化・拡大など先端分野で新規商材の需要が高まることも予想される。

●富士通ゼネラル、新機種投入で空調機の海外拡販図る

 富士通ゼネラル <6755> は4月24日、20年3月期通期の連結業績予想を公表した。経常利益見通しを175億円(前期比24.0%増)とし、年間配当計画を前期比2円増配の28円にすると発表した。売上高は2850億円(同12.8%増)となる見通し。主力の空調機事業は、北米や欧州、インド向けをはじめ各地域で新機種投入や営業体制強化により販売拡大を図るとともに、販売低迷が続いた中東向けも下期からの出荷回復を見込んでいる。

●JSP、住宅向け高断熱材や自動車部材輸送用緩衝材の販売増を予想

 樹脂発泡素材大手のジェイ エス ピー <7942> は4月26日、20年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は1194億円(前期比2.8%増)、経常利益は74億円(同26.8%増)、最終利益は54億3000万円(同26.0%増)を見込んでいる。国内事業では、建築・住宅向け高断熱材やフラットパネルディスプレー基板の輸送用緩衝材の需要が堅調に推移するなど、全体としての販売数量が伸びる見込みだ。海外事業は、北米での自動車販売台数は前年並みと予測しているが、シートコア材などの自動車部品への採用拡大が見込まれる。欧州では、自動車販売台数は微減に転じると予想されるものの売上高は前期並みの見込み。中国では、自動車販売台数は微増と予測され、IT製品や自動車部品輸送用通い函などの新規案件の受注により販売は好調に推移する見通しだ。

●兼松サステック、ジオテック(地盤改良)事業が好調

 兼松サステック <7961> は4月25日、20年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は135億円(前期比4.2%増)、経常利益は11億円(同17.6%増)、最終利益は7億4000万円(同19.2%増)を見込んでいる。ジオテック(地盤改良)事業では、好調に推移している「環境パイル」や、地盤改良関連技術と部材などの外販、および非住宅・中規模建設市場の受注活動を進める。木材加工事業では、独自の乾式保存木材処理の認知度を更に高め、非住宅分野への販売強化を進める。一方、セキュリティ機器事業では、機器設置工事に伴う体制整備をはじめ、より強い組織の構築、時代に対応したシステム提案が可能なセキュリティインテグレータービジネス構築を目指す。

●ガイシ、排ガス浄化用セラミックスなど自動車関連製品中心に増収見込む

 日本ガイシ <5333> は4月26日、20年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は4900億円(前期比5.7%増)、経常利益は710億円(同10.2%増)、最終利益は470億円(同32.4%増)を見込む。排ガス規制強化や乗用車・トラックの販売台数増加を背景に、排ガス浄化用セラミックスなど自動車関連製品を中心に増収を見込んでいる。利益面でも、需要増加に対するインプット強化により減価償却費・研究開発費が増加するものの、増収効果などにより前期比で増益を見込んでいる。

●加地テック、燃料電池車用水素圧縮機の受注・販売の増加見込む

 加地テック <6391> [東証2]は4月26日、20年3月期の単体業績予想を発表した。売上高は65億円(前期比20.2%増)、経常利益は4億4000万円(同75.5%増)、最終利益は2億5000万円(同57.4%増)を見込んでいる。20年3月期は、19年3月に公表された経産省の「水素・燃料電池ロードマップ」に基づき水素ステーションの建設実施件数が増える見込みで、燃料電池車用水素圧縮機の受注・販売の増加を予想している。


◆主な20年3月期経常利益大幅増益予想の割安銘柄◆
              経常
銘柄 <コード>        増益率  株価  PER
北陸電工 <1930>       12.4   898   6.5
中電工 <1941>        15.5  2402  20.2
カワチ薬品 <2664>      16.0  1887  10.5
JALUX <2729>      27.6  2620   9.5
ファンデリー <3137>     12.0  1495  19.0
日本調剤 <3341>       16.3  3940  14.7
第一工薬 <4461>       19.8  3330  11.3
理研ビタミン <4526>     31.7  3620  12.9
コニシ <4956>        12.8  1659  12.0
寺岡製作 <4987>       10.5   500  10.8
石塚硝子 <5204>       35.3  1971   4.3
ガイシ <5333>        10.2  1629  11.2
日特陶 <5334>        12.9  1935   8.3
共英製鋼 <5440>       21.4  1891  11.7
ダイハツディーゼル <6023>  16.5   638   9.7
加地テック <6391>      76.0  2600  17.2
タダノ <6395>        12.2  1167  12.3
日立 <6501>         43.3  3824   8.5
富士通ゼ <6755>       24.0  1584  13.8
川崎重工業 <7012>      61.1  2594  11.4
フタバ産業 <7241>      34.9   684   9.6
JSP <7942>        26.8  2121  11.6
コマニー <7945>       70.0  1367   8.1
兼松サステック <7961>    17.6  1550   8.7
NECキャピ <8793>     12.4  1809   6.0
ナガセ <9733>         2.2倍 4075  12.9
※株価は7日終値、単位:%、円、倍

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