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【市況】<マ-ケット日報> 2019年4月3日

 3日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比207円高の2万1713円で、先月5日以来、約1カ月ぶりの水準まで回復してきた。朝方は前日の米株安を受けて小動きとなっていたが、米中閣僚級協議で両国の合意が近いと伝わるとにわかに上げ幅を広げてきた。中国の経済指標が改善したことも中頃の株高に貢献した模様。日経平均は再び2万2000円に向けた動きを強めている。

 昨日の米国市場は目先的な高値警戒感から利食い売りに押されてダウ平均は4日ぶりに反落した。前日に半年ぶりの高値を付けていたことや大手ドラッグストアが業績悪化で売られたことが響いたようだ。一方、IT・ハイテク株には押し目買いが続きナスダック指数は4連騰。こちらはあと3%強の値上がりで最高値を更新する位置まで回復している。

 さて、本日は米FT紙が「米中貿易協議が最終合意に近づいている」と報じたことが買い材料となり、日経平均は昨日のザラバ高値に接近するまでの戻りを演じている。米中の経済指標の好転も手伝って徐々にリスクを取る動きが活発化。円相場もそれを反映して1ドル=111円台後半へと歩みを進めている。本日は中長期投資家からと見られる資金も入ったようで、日経平均が2万2000円を目指す流れが整いつつあるようだ。個別では3月の既存店売上高が好調だったファーストリテイリング[9983]が大幅高を演じている。(ストック・データバンク 編集部)

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