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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、米株安や英国のEU離脱問題などを嫌気 (3月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21191.32
高値  21191.32(09:00)
安値  20974.19(10:50)
大引け 21033.76(前日比 -344.97 、 -1.61% )

売買高  12億2478万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2696億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続落、一時2万1000円台を割り込む場面も
 2.米株安や英国のEU離脱問題などを嫌気、為替の円高も逆風材料に
 3.海外ファンド筋の先物を絡めたインデックス売りが全体の下げ助長
 4.後場いったん下げ渋るも、中国株安など背景に再び下値探る展開に
 5.業種別では空運除きほぼ全面安、東証1部銘柄全体の88%が下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは32ドル安と反落した。長期金利が再び低下したことで、長短金利の逆転長期化を懸念する売りがやや優勢となった。

 東京市場ではリスク回避ムードが広がり、大きく売り込まれる展開となった。先物主導で日経平均株価の下げ幅は一時400円を超える場面もあった。

 28日の東京市場は、前日の米国株市場では長期金利の急低下と長短金利差逆転現象を嫌気されNYダウなど主要指数が反落。加えて紛糾する英国のEU離脱問題や、トルコの信用不安拡大など新興国の先行き不透明感が、本日の東京市場に重くのしかかった。取引時間中は外国為替市場で円買いの動きが強まり、1ドル=110円近辺まで円高が進んだこともネガティブ材料となり、主力株をはじめ広範囲に売りが及んだ。日経平均は一時2万1000円台を割り込み、400円以上水準を切り下げる局面もあった。海外ファンドの先物売りを絡めたインデックス売りも下げを助長する形となった。日経平均は後場寄りに下げ渋る場面もあった。しかし、その後は中国株安などを横目に売り直された。業種別では空運を除きほぼ全面安、東証1部全体の88%の銘柄が下落した。

 個別では、キーエンス<6861>、SMC<6273>が売られ、ソニー<6758>も軟調。トヨタ自動車<7203>も下落した。ファーストリテイリング<9983>、武田薬品工業<4502>も安い。河合楽器製作所<7952>が急落、群馬銀行<8334>、三井E&Sホールディングス<7003>なども大きく売り込まれた。ディー・エル・イー<3686>、スパークス・グループ<8739>が下落、フージャースホールディングス<3284>も安い。
 半面、任天堂<7974>が堅調、アドバンテスト<6857>は底堅さを発揮した。GMOクラウド<3788>が急騰、ダイコク電機<6430>、ブイキューブ<3681>なども値を飛ばした。神戸物産<3038>、enish<3667>も物色人気となった。JPホールディングス<2749>、サイボウズ<4776>も大きく買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、日水 <1332> 、トレンド <4704> 、日精工 <6471> 、ふくおかFG <8354> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約3円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、テルモ <4543> 、KDDI <9433> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約74円。

 東証33業種のうち上昇は空運業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)その他製品、(3)保険業、(4)鉱業、(5)銀行業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)倉庫運輸関連、(4)証券商品先物、(5)金属製品。

■個別材料株

△ソフトフロン <2321> [JQG]
 19年3月末に債務超過解消見込み。
△メディネット <2370> [東証M]
 中国ハイアールグループと医療ツーリズム事業で提携。
△アイロムG <2372>
 安全なゲノム編集法の新規技術を開発したことを発表。
△神戸物産 <3038>
 2月営業利益が53%増。
△サカイオーベ <3408>
 1.6%を上限に自社株買いを実施。
△ジョルダン <3710> [JQ]
 貸借取引で申し込み停止措置を実施。
△ALBERT <3906> [東証M]
 1.53%を上限に自社株買いを実施。
△バリューデザ <3960> [東証M]
 ネオスやコーナン商事と提携し「コーナンPay」をリリース。
△マックス <6454>
 三菱UFJMS証券が新規買い推奨。
△ギフト <9279> [東証M]
 新設の株主優待制度の対象店舗を発表。

▼住友精化 <4008>
 今期最終を89%下方修正。
▼松尾電 <6969> [東証2]
 今期最終を赤字拡大に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)GMOクラウ <3788> 、(2)ダイコク電 <6430> 、(3)ブイキューブ <3681> 、(4)スマバ <9417> 、(5)プレミアG <7199> 、(6)TATERU <1435> 、(7)神戸物産 <3038> 、(8)enish <3667> 、(9)アグロカネシ <4955> 、(10)JPHD <2749> 。
 値下がり率上位10傑は(1)河合楽 <7952> 、(2)群馬銀 <8334> 、(3)三井E&S <7003> 、(4)スズデン <7480> 、(5)三愛石 <8097> 、(6)スパークス <8739> 、(7)有沢製 <5208> 、(8)DLE <3686> 、(9)リズム <7769> 、(10)ウィルG <6089> 。

【大引け】

 日経平均は前日比344.97円(1.61%)安の2万1033.76円。TOPIXは前日比26.64(1.66%)安の1582.85。出来高は概算で12億2478万株。東証1部の値上がり銘柄数は229、値下がり銘柄数は1878となった。日経ジャスダック平均は3433.22円(14.14円安)。

[2019年3月28日]

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