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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2019年1月11日

 今週の日経平均終値は20359円70銭、前週末比797円74銭高でした。

 日経平均は6週ぶりの反発で再び2万円の大台を回復しました。「米中貿易摩擦」「米国の利上げ」という2つの悪材料が緩和の方向に向かい、米国株(ダウ平均)が1週間で1300ドルも上げるなど、外部環境の好転が非常に大きかったといえるでしょう。米長期金利(30年債)の3%台復活、原油先物(WTI)9連騰と他の資産も負のトレンドから脱しつつあり、米国はリスクオフの状況から短期的ではありますが完全に抜け出しています。一方、円高の流れが残ってしまった日本の場合は全般的に戻りが鈍く、日経平均はまだ25日移動平均線(2万814円)にすら届いていない状況です。12月高値から12月安値の半値戻り(2万823円)、昨年2月、3月、10月、11月に再三下値のカベとなった2万1000円のゾーンとこの辺りには大きな上値抵抗帯がびっしりと控えており、今後米国株が順調に戻っても日経平均は2万1000円辺りまでが戻り限界となってしまうかもしれません。今は円安トレンドが崩壊してしまった影響が大きく、外国人のリスクマネーが大きく入りにくくなっている原因にもなっています。来週は2万円台でもみ合いながら次なる材料待ちという展開になるでしょうが、タイミング的に買いを入れる場面ではないようで押し目を徹底して待つスタンスが有効でしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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