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【市況】<マ-ケット日報> 2018年12月19日

 19日の市場は日経平均が続落。終値は前日比127円安の2万987円で、今年3月26日以来、約9カ月ぶりの安値で取引を終えた。世界景気の減速に対する警戒感が止まずこの日も売りが先行。注目の新規上場株ソフトバンク <9434> が公募割れとなると個人の換金売りが一段と広がってしまった。円相場も高めで推移し好材料が見当たらない状況。下値の見極めがなかなかつかない相場となっている。

 昨日の米国市場は前日までに大幅続落していた反動でダウ平均は反発した。直前の2日間でダウ平均は1000ドルを超える下げ幅。この日は目立った悪材料がなく朝から自律反発狙いの買いが広がった。主力株で自社株買いや増配発表が相次ぎダウ平均を押し上げた面もある。一方、午後からは19日のFOMCの結果を見極めたいとして上げ幅を縮小。米国株に底打ち感はなかなか出てこない。

 さて、東京市場は軟弱な地合いを引き継ぎこの日も内外投資家の換金売りに押される展開。米国株の反発の鈍さや原油相場の急落で先物に短期筋と見られる売りも入ったようだ。国内最大案件となったソフトバンク株の上場はさえない結果となり傷口を広げる結果に。日経平均は2万1000円を割り込んでも底打ち感が出ず、もう少し下値を模索するような状況が続きそうだ。今年も残すところあと6日立会い。全体や指数を見れば年末安の雰囲気も漂うが、PER的な割安さやPBR1倍割れ銘柄の多さから、新春に向けて個別で狙える銘柄を探し始めてもいい頃かもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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