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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:デジアーツ、じげん、東海カ

デジアーツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■デジタルアーツ <2326>  6,550円  +390 円 (+6.3%)  11:30現在
 デジタルアーツ<2326>が大幅反発している。この日、12月11日頃から国内で13万通以上拡散されたと考えられる楽天市場を装ったばらまき型メールの解析情報を公開。この脅威に対して、同社のWebセキュリティーソフト「i-FILTER」Ver.10、メールセキュリティーソフト「m-FILTER」Ver.5および両製品のクラウドソリューションである「DigitalArts Cloud」のいずれにも搭載されているホワイトリストデータベースの機能を利用することで、未然にブロックが可能であると実証できたとしたことが好感されているようだ。

■じげん <3679>  545円  +19 円 (+3.6%)  11:30現在
 じげん<3679>は朝方に連日で年初来安値を更新したが、その後は切り返す動きとなっている。同社は18日取引終了後に、業務支援システムの開発などを手掛けるマッチングッド(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。シナジーを期待した買いなどが流入しているようだ。マッチングッドは、人材紹介会社や人材派遣会社、企業の採用担当者向けに採用管理業務を支援する基幹クラウドシステム「matchingood(マッチングッド)」を提供している企業。じげんはグループで人材紹介会社向けに採用管理基幹システムを提供するブレイン・ラボとの協業で、顧客社数の拡大や商品ラインアップの拡充などを図るとしている。なお、株式譲渡実行日は19年1月4日を予定し、マッチングッドの株式取得の相手先や取得価額は非公表としている。

■東海カーボン <5301>  1,438円  +42 円 (+3.0%)  11:30現在
 東海カーボン<5301>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「米国企業の買収が2019年12月期の営業利益を20億円程度、押し上げる見通しだ」と報じられており、来期業績への期待が高まっているようだ。買収したのはカーボンブラックの米大手シド・リチャードソン・カーボン(テキサス州)とその関連会社で、18年12月期の収益貢献は4カ月間だが、来期は通年で貢献する予定だという。また、記事によると売上高は300億円程度の押し上げになるとしている。

■アズワン <7476>  7,740円  +140 円 (+1.8%)  11:30現在
 アズワン<7476>が反発。18日夜のテレビ東京系ニュース・報道番組「ガイヤの夜明け」で、線虫を用いて人の尿からがんを検査する「N-NOSE」を研究開発するHIROTSUバイオサイエンス(東京都港区、以下ヒロツバイオ)が紹介されたことを受けて、ヒロツバイオに出資しているアズワンに関心が高まっているようだ。アズワンは、昨年7月にヒロツバイオが実施した第三者割当増資をトッパン・フォームズ<7862>やエイベックス<7860>、イチネンホールディングス<9619>、みらかホールディングス<4544>などと引き受け、約3億円を出資している。

■日本航空 <9201>  3,953円  +58 円 (+1.5%)  11:30現在
 JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも上昇、業種別騰落率でも「空運」は33業種中で値上がり率断トツに買われている。米国とロシアによる原油供給量の増加が確認され、需給が一段と緩むとの思惑から前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドル64セント安と急落、1バレル=46ドル台まで水準を一気に切り下げ、約1年4カ月ぶりの安値水準となった。これに伴い、空運セクターは燃料代が低下し利益採算が向上するとの思惑が買いの根拠となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,010.5円  -73.5 円 (-6.8%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>などが下値を探る展開を続けている。ここ原油市況の下落基調が一段と強まっている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドル64セント安の1バレル=46ドル24セントと大幅安となり、水準的にも2017年8月以来約1年4カ月ぶりの安値圏に沈んだ。世界景気の先行きに不透明感が漂う一方、米国とロシアによる原油供給量の増加で需給が緩むとの思惑が急落の背景にある。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ、全体指数の足を引っ張った。東京市場でも資源開発や石油関連セクターに売りを誘っている。

■ツルハホールディングス <3391>  10,180円  -600 円 (-5.6%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 ツルハホールディングス<3391>は続落で年初来安値を更新。18日の取引終了後、19年5月期の連結業績予想について、売上高を7436億円から7716億円(前期比14.6%増)へ上方修正したが、利益の上方修正がなかったことから、失望売りが出ているようだ。5月22日付でビー・アンド・ディーホールディングス及びその完全子会社であるビー・アンド・ディーを連結子会社化したことで売上高が膨らむ見通し。ただ。新規連結に伴うのれんの償却や非支配株主に帰属する純利益などの会計処理を加味し、営業利益は418億円(同3.9%増)、純利益は253億8000万円(同2.3%増)の従来予想を据え置いたという。なお、同時に発表した第2四半期累計(5月16日~11月15日)決算は、売上高3829億4700万円(前年同期比24.4%増)、営業利益205億7500万円(同2.6%増)、純利益129億4000万円(同0.8%減)だった。

■メルカリ <4385>  2,016円  -97 円 (-4.6%)  11:30現在
 メルカリ<4385>が4日続落。株価は一時2027円まで売られ、連日で上場来安値を更新している。同社は18日、英国子会社の「Mercari Europe」を解散すると発表した。同時に英国の決済関連サービスの「Merpay」も解散する。これに伴い、メルカリは欧州事業から事実上撤退する。解散に伴い、2億円前後の特別損失を19年6月期または20年6月期に計上する。フリーマーケットアプリ大手の同社は、米国とともに英国を拠点にグローバル展開を進めていた。この日の同社株には、欧州事業からの撤退を嫌気する売りが膨らんでいる。

■あおぞら銀行 <8304>  3,465円  -60 円 (-1.7%)  11:30現在
 あおぞら銀行<8304>は続落し年初来安値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日、株価下落により従来の目標株価を達成したとして、投資判断を「アンダーウエイト」から「ニュートラル」へ引き上げた。目標株価は4100円で据え置いている。4~9月期の決算では与信関係収支悪化が響き、最終利益は前年比7.8%減の213億7700万円となった。一方で株式の含み益が見込めるため、19年3月期の会社計画の最終利益430億円(前年比0.1%減)は達成するとみている。また、GMOあおぞらネット銀行が2018年7月に事業開始、異業種連携による業務や収益の拡大効果にも注目している。

■ビックカメラ <3048>  1,506円  -19 円 (-1.3%)  11:30現在
 ビックカメラ<3048>の押し目は拾っておきたい。4Kテレビや非家電分野(医薬品など)を牽引役に業績堅調が見込まれており、株価は2000円を目指す展開が期待できる。9~11月度のビックカメラとコジマ<7513>の全店売上高は前年同期比3.9%増と堅調に推移した。また、12月は「PayPay」のキャンペーン効果で前年同月比で大幅増収が期待できる。同社の19年8月期上期業績は、システム投資や物流拠点開設の影響などで経常利益128億円(前年同期比11%減)の見込みだが、上振れの可能性は高い。コンビニ受け取りサービス開始など利便性向上に取り組むネット通販も伸長していることから、通期で経常利益322億円を見込む市場予想の達成も可能だろう。また、新宿、赤坂、池袋の店舗で東京オリンピックオフィシャルショップを開設しており、五輪開催期間は売り上げの増加が期待できる。この効果は20年8月期業績に表れることから、来期も増益基調を維持しそうだ。(仁)

■久光製薬 <4530>  6,620円  -40 円 (-0.6%)  11:30現在
 久光製薬<4530>が5日続落している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年3~11月期の連結業績は営業利益が前年同期比13%減の180億円程度になったもようだ」と報じられており、これが弱材料視されている。記事によると、主力の消炎鎮痛剤「モーラステープ」など医療用医薬品が薬価の引き下げや後発薬の台頭で苦戦したという。また、今年2月に東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約を結んだことで広告宣伝費が増えたとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,219円  -40 円 (-0.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は続落で8000円大台攻防となる場面があった。8000円大台を割り込めば7月初旬以来約4カ月半ぶりとなる。きょう東証1部に上場した同社の通信子会社ソフトバンク<9434>は公開価格を2.5%下回る1463円で初値を形成、鳴り物入りの超大型IPOだったが、公募で買った投資家はスタートから含み損を抱える格好となった。ソフトバンクGは子会社ソフトバンクの上場で約2兆6000億円を調達したが、セカンダリーで公開価格を上回ってくるかどうかが当面のポイントで、マーケットの視線が集まることになる。

■フェニックスバイオ <6190>  780円  +104 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 フェニックスバイオ<6190>がストップ高となっている。同社は18日、自社製品として生産している「ヒト肝細胞を有するキメラマウス」(PXBマウス)のホストマウス(親マウス)として使用しているcDNA導入ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター・トランスジェニックマウスについて、日本や米国、欧州、中国に続いてカナダで特許を取得したと発表。これが材料視されているようだ。今回の特許取得で、出願したすべての国及び地域で知的財産権が強化されることになり、同社は今後、PXBマウスの更なる普及に向けて、米国、カナダにある子会社とともにグループ一体となって事業を展開するとしている。

■IBJ <6071>  726円  +41 円 (+6.0%)  11:30現在
 婚活サービスを提供するIBJ<6071>が反発している。同社は18日取引終了後に、韓国語教室などを運営するK Village Tokyo(東京都新宿区)の第三者割当増資を引き受け、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。第三者割当増資の払込日は19年1月4日で、引受株式数は1万3500株(議決権所有割合は55.1%)、引受価額は5億5200万円。IBJはこれを機にライフデザイン事業を拡充するとともに、国際結婚への足掛かりとし、来期以降の連結収益への寄与を見込んでいる。

■東日システム <3316>  706円  +37 円 (+5.5%)  11:30現在
 東京日産コンピュータシステム<3316>の上げ足が止まらない。株価はきょうで4連騰、一時69円高と値を飛ばし738円まで上値を伸ばしている。データセンターを中心に、ビッグデータ分析、ヘルプデスク、常駐支援などのマネジメントサービスが好調で収益を押し上げている。19年3月期営業利益は前期比5.3%増の5億4000万円を計画するが増額修正の可能性が高いとみられる。さらに日産自と仏ルノーの関係に今後変化が生じた場合、主要顧客として抱える日産系メーカーやディーラー向けのシステム改修や再構築需要が大きいとの思惑があり、中期成長力に対する上振れ期待もある。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イメージ情報開発 <3803>  741円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 TDSE <7046>  7,680円  +1,000 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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