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【市況】<マ-ケット日報> 2018年12月14日

 14日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比441円安の2万1374円だった。前日まで急反発した反動やSQ通過、週末要因で手じまい売りが優勢に。押し目買いも少なく指数は終日下げ幅を広げる展開となった。中国の11月の鉱工業生産が低調だったことも先行き不透明感を強めた模様。日銀短観は悪くなかったがこの日は材料にならなかった。

 昨日の米国市場は米中貿易交渉の進展を期待する買いが続きダウ平均は続伸した。中国政府が米国産大豆の輸入再開に踏み切ったことや米自動車の輸入関税を引き下げたことが材料になっている。一方、欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ圏の景気見通しをややネガティブに変えたことでダウ平均は一時マイナス圏に落ちる場面も。英国、イタリア、フランス情勢が不透明で相場の重荷となっている様子。

 さて、東京市場は米株高にはほとんど反応せず、この日は短期的な手じまい売りに押される展開となった。中国の経済指標の弱さから上海株、香港株が下げ、日経平均は一段と下げ幅を広げてしまった。メジャーSQ通過で先物関連の売り方の踏みが一巡したことも影響。夜間取引の米株先物が下げていたことで押し目買いも入りにくかった。テクニカル的には上値25日移動平均線(2万1825円)がレジスタンスライン(抵抗線)となっており、短期トレンド上でもまだ下向きの流れから脱していない。(ストック・データバンク 編集部)

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