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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jディスプレ、鎌倉新書、そーせい

鎌倉新書 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジャパンディスプレイ <6740>  70円  +18 円 (+34.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ジャパンディスプレイ<6740>が急伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)が、中国のファンドや企業から支援を受ける方向で交渉していることが明らかになった」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、中国系の複数のグループが検討されているという。これに対して会社側では「当社が発表したものではない。外部との提携について協議を継続しており、交渉相手としては中国系企業も含まれるが、現時点で開示すべき具体的な決定事実はない」とのコメントを発表している。

■鎌倉新書 <6184>  1,327円  +160 円 (+13.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 鎌倉新書 <6184> が急騰。13日大引け後、19年1月期の連結経常利益を従来予想の5.1億円→7.1億円に39.2%上方修正。増益率が41.7%増→97.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。お墓、葬祭、仏壇の各サイトにおける成約数が大幅に増加し、取引事業者から受け取る手数料収入が想定より伸びることが寄与。同時に発表した第3四半期累計(2-10月)の同利益は前年同期非連結比2.0倍の5.1億円に急拡大した。

■そーせいグループ <4565>  976円  +47 円 (+5.1%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が大幅反発。13日の取引終了後、精神障害・神経障害を対象としたHTL0014242の開発において、健康成人被験者に初めての投与を行う第1相臨床試験を開始したと発表しており、新薬開発進展への期待から買いが入った。同臨床試験は、健康成人男女を対象とした二重盲検無作為化、単回経口漸増用量試験で、英国で実施されている。最大48例の被験者を対象に安全性、忍容性および薬物動態を評価し、19年下期の中間結果を見込んでいるとしている。

■ブルボン <2208>  2,099円  +66 円 (+3.3%)  本日終値
 ブルボン<2208>が3日続伸となっている。同社は13日、名古屋大学発のスタートアップ企業であるオプティマインド(名古屋市)と共同で、人工知能(AI)を活用して自動販売機の配送ルートを最適化する実証実験を19年1月から開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この実験では、オプティマインドが開発した配送ルート最適化クラウドシステム「Loogia(ルージア)」を使い、自動販売機から逐次収集する商品の販売データから算出したメンテナンスの優先度をもとに、AIが配送ルートの最適化を提案。この情報に基づいた業務実証により、有効性とシステムのスパイラルアップを検証する。

■GAテクノ <3491>  3,790円  +65 円 (+1.7%)  本日終値
 GA technologies <3491> [東証M]が一時急伸。13日大引け後に発表した18年10月期の経常利益(非連結)は前の期比90.8%増の6.4億円で着地。連結決算に移行する19年10月期の同利益も前期非連結比52.7%増の9.7億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は中古不動産市場の拡大や上場による知名度向上を背景に、中古不動産のマッチングサイト「Renosy」の新規会員数が増加し、不動産売買・仲介の成約数が伸びる。

■サンバイオ <4592>  8,830円  +130 円 (+1.5%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が高い。同社は、きょうの引け後に19年1月期第3四半期(2~10月)の決算発表を予定しており、その内容が注目されている。慢性期脳梗塞や外傷性脳損傷への治療薬として試験が進んでいる再生細胞薬の「SB623」への期待は高く、野村証券では12日に同社株の「バイ」を継続し目標株価を7700円から1万3000円に引き上げるなどアナリストからも高く評価されている。

■東和薬品 <4553>  8,600円  +120 円 (+1.4%)  本日終値
 東和薬品<4553>が反発。13日の取引終了後、同日に官報告示されたジェネリック医薬品の新製品6成分14品目を、薬価基準追補収載される14日に発売すると発表。新製品の19年3月期売上高を約4億6000万円見込んでいるとしたことから、これを好材料視した買いが入ったようだ。また、ジェネリック医薬品6成分10製品を発売すると発表した日医工<4541>や、ジェネリック医薬品6成分14品目の新製品を発売すると発表した沢井製薬<4555>も堅調な動きとなっている。

■大陽日酸 <4091>  1,933円  +13 円 (+0.7%)  本日終値
 大陽日酸<4091>はしっかり。13日の取引終了後、米子会社マチソン・トライガスを通じて、産業ガス大手の独リンデ・グループが米国で展開するHyCO事業の一部並びに関連資産を約468億円で買収すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。HyCOは天然ガスから水素や一酸化炭素を取り出し、石油精製・石油化学産業などにパイプラインを通じて大規模供給する事業のこと。大陽日酸では、ガステクノロジーの領域拡大を目指しており、製品ラインアップ拡充による提案力強化の観点からHyCO事業への本格的参入を検討しており、今回の買収によりこれが実現することになる。なお、SMBC日興証券ではこの発表に対して、「米国事業の利益率が改善すれば、ガスメジャー比での株価のディスカウント要因縮小が期待できる」と評価している。

■クスリアオキ <3549>  8,240円  +40 円 (+0.5%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が反発。同社は13日取引終了後に、19年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)の連結決算を発表。営業利益は68億1900万円(前年同期比17.7%増)となり、通期計画131億2400万円に対する進捗率は52.0%となった。売上高は1222億1700万円(同13.7%増)で着地。同期間に計44店の新規出店を行い、更なるドミナント化を進めたことなどが功を奏した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■オハラ <5218>  1,810円  -500 円 (-21.7%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 オハラ<5218>が大幅安で、年初来安値を更新した。同社は13日取引終了後に、19年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益が28億円(前期比14.4%減)にとどまるとみていることが影響したようだ。売上高は273億円(同3.3%減)を予想している。事業環境としては、光事業の関連市場ではデジタルカメラ市場の動向を慎重にみているほか、エレクトロニクス事業ではFPD(フラットパネルディスプレー)向け露光装置の調整局面が続くと予想している。

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