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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アダストリア、スシローGH、Uアローズ

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アダストリア <2685>  1,968円  +174 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 アダストリア<2685>が大幅反発している。4日の取引終了後に発表した11月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.6%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。11月は前年と比べて暖かい日が続いたものの、下旬にかけて冬物衣料の売れ行きが加速し、客数が同4.1%増と伸長した。アイテム別ではコート・ブルゾンなどのアウターやニット類が売り上げを牽引したほか、ストール、クリスマス関連雑貨なども人気だった。なお、全店売上高は同2.8%増だった。

■サックスバー <9990>  1,137円  +53 円 (+4.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 サックスバー ホールディングス<9990>が3日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した11月度の月次売上情報で、100%子会社である東京デリカの既存店売上高が前年同月比2.4%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。

■スシローGH <3563>  6,520円  +250 円 (+4.0%)  11:30現在
 スシローグローバルホールディングス<3563>は反発している。4日の取引終了後に発表した11月度の月次情報で、スシロー既存店売上高が前年同月比8.7%増と13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。9月に落ち込んだ客数が同5.9%増と2カ月連続でプラスを維持したほか、客単価も2.7%増と堅調だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,840円  +115 円 (+3.1%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が5日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比1.9%増と10カ月連続前年実績を上回ったことが好感されている。11月は月を通して気温が高く推移したことから、冬物アウターや防寒小物の動きが鈍かったものの、メンズではジャケット、シャツ、ニット、パンツ、シューズなどが、またウィメンズではジャケット、ニット、カーディガン、スカート、ワンピース、シューズなどが好調に推移し、既存店売上高を押し上げた。なお、全社売上高は同2.2%減と4カ月ぶりにマイナスに転じた。

■エスアールジータカミヤ <2445>  738円  +16 円 (+2.2%)  11:30現在
 エスアールジータカミヤ<2445>は全般相場が前日からリスクオフの流れとなるなか、5連騰と異彩の強さを発揮している。橋梁やトンネル高速道路など老朽化の進む社会インフラの補修需要は今や待ったなしの局面にあるといってよいが、同社は土木・建築向け足場として安全性と施工性を進化させた抜け止め機能付きの「Iqシステム(アイキューシステム)」を展開、引き合い旺盛で今後の収益成長が加速する可能性が意識されている。安倍政権は公共事業を大幅に増額する方針にあり、19年度予算案では公共事業費が前年度比最大で2割程度増え、7兆円規模に膨らむとの見通し。土木建築工事の増勢は次世代足場を展開する同社の業績を押し上げることにもなる。

■清水建設 <1803>  928円  +18 円 (+2.0%)  11:30現在
 清水建設<1803>、鹿島<1812>、大成建設<1801>、大林組<1802>など大手ゼネコン株が全体下げ相場に抗して頑強な値動きをみせている。政府は国土強靭化の政策を積極推進する構えにあり、老朽化した社会インフラ補修に18年度からの3年間で3兆円を上回る予算を計上する方針が伝わっている。道路や河川などのインフラの維持管理・更新に必要なコストは19年度から48年度までの30年間で実に194兆6000億円に及ぶとも試算されており、大手ゼネコンをはじめ建設関連セクターの収益機会拡大が期待される状況にある。

■エービーシー・マート <2670>  6,250円  +120 円 (+2.0%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>は4日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高が前年同月比0.4%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。11月は、月初の祝日が土曜日で休日が1日少ない状況だったが、月後半からの急激な気温の低下とブラックフライデーセール期間が重なったことで販売が好調となった。商品別では、引き続きスポーツシューズ、キッズシューズ、アパレルの販売が好調だった。なお、全店売上高は同2.1%増だった。

■伊藤忠商事 <8001>  2,046円  +28 円 (+1.4%)  11:30現在
 伊藤忠商事<8001>はしっかり。4日の取引終了後、1600万株(発行済み株数の1.03%)、または300億円を上限として自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。取得期間は12月5日から来年2月5日までで、機動的な資本政策の遂行を図るのが目的としている。

■FFRI <3692>  4,090円  +50 円 (+1.2%)  11:30現在
 FFRI<3692>、テリロジー<3356>、セキュアヴェイル<3042>、ソースネクスト<4344>、デジタルアーツ<2326>などサイバーセキュリティー関連が軒並み高。国際間でのサイバーテロなどへの警戒感が高まるなか、サイバー空間で日本が攻撃を受けた場合、自衛隊が反撃できる要件を明確にする方針を政府が固めたことが伝わっている。また米国では、11月の中間選挙期間中にサイバー攻撃を受けていたことを明らかにするなど、サイバーセキュリティーに対する意識の高まりは株式市場にもテーマ買いの動きを促している。

■ファーストリテイリング <9983>  57,450円  +470 円 (+0.8%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>は4日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した11月度の国内ユニクロ売上高速報で、既存店(およびEコマース販売)売上高は前年同月比4.3%減と2カ月連続で前年実績を下回ったが、前月の同10.0%減からマイナス幅が縮小したほか、気温の影響や前年好調の反動による影響はほぼ想定内であり、織り込み済みとの見方が強い。11月は気温が比較的高く推移したため、防寒衣料の販売が振るわなかった。なお、客数は同1.7%減、客単価は同2.7%減とともにマイナスだった。

■アインホールディングス <9627>  8,110円  -320 円 (-3.8%)  11:30現在
 アインホールディングス<9627>が大幅続落している。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算が、売上高1317億8100万円(前年同期比0.4%減)、営業利益67億3100万円(同19.6%減)、純利益36億3900万円(同17.6%減)と2割近い営業減益となったことが嫌気されている。調剤薬局の新規出店とM&Aを進めたほか、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」の首都圏への出店を継続したが、診療報酬改定による薬価・調剤報酬の引き下げの影響が大きく減益を余儀なくされた。19年4月期業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高2728億7000万円(前期比1.7%増)、営業利益175億円(同10.8%減)、純利益92億6000万円(同12.4%減)を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  609.5円  -6.8 円 (-1.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下値を探る展開で軒並み新安値。足もと米長期金利の低下が加速、米景気先行きに対する懸念が高まるなか前日の米10年債利回りは2.91%台まで大きく水準を切り下げているほか、3年債利回りと5年債利回りは逆イールド状態となるなど、質への逃避の流れが顕在化している。これを受けて、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガンなど大手金融株が売られ、全体相場の下げを先導しており、東京市場でも米国事業を展開するメガバンクに強い逆風が意識されている。

■住友ゴム工業 <5110>  1,494円  -15 円 (-1.0%)  11:30現在
 住友ゴム工業<5110>は続落し年初来安値を更新。SMBC日興証券は4日、同社の目標株価を1850円から1600円に引き下げた。投資評価の「2」は継続した。中国、東南アジアでタイヤ需要が想定に反して減少。予定していた値上げやミックス改善も進まず、さらに工場拡張や販促費などの固定費増もあり、先月上旬に業績の下方修正の発表を余儀なくされた。これを受け、同証券では18年12月期営業利益を従来予想の680億円から会社予想と同水準の600億円(前期比11%減)に見直した。19年12月期も610億円と従来予想(650億円)から下方修正している。当面の主戦場は日本以外の中国、アジア新興国とみられるため、引き続きアジア市場動向が今後のカギとなる、とみている。

■東京エレクトロン <8035>  15,450円  -150 円 (-1.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置メーカーやSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体素材を手掛ける銘柄が軒並み売り込まれる展開となった。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株価指数が急落しており、特に半導体関連株などの下げがきつくなっている。インテルが4.7%安、エヌビディアは7.6%安に売り込まれ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も約5%の下落となった。このリスク回避売りの流れが東京市場にも波及している。

■大和自動車交通 <9082>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 大和自動車交通<9082>がストップ高の1104円に買われている。この日、台湾最大手タクシー企業である台湾大車隊(台北市)と業務提携本契約を締結し、台湾大車隊アプリからのタクシー注文に対して大和タクシーを配車する実証実験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同サービスの開始により、双方の自社タクシー配車アプリによる相互の海外配車サービスが実現することになり、例えば大和自動車交通のホームページからの事前予約により、台湾大車隊タクシーの台湾観光タクシーと桃園空港送迎サービスを利用できるようになるほか、台湾大旅遊ホームページからの事前予約により、大和タクシーの東京観光タクシーと羽田・成田空港定額送迎サービスを利用できるようになる。国境を越えたタクシー事業者間のシステム連携による相互アプリ配車サービスの実用化は日本初であるほか、台湾でも史上初となるという。

●ストップ高銘柄
 前田製作所 <6281>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 タカギセイコー <4242>  3,095円  +502 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ソフィア <6942>  1,017円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 秋川牧園 <1380>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFSパラ <1675>  10,010円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上j、1銘柄

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