【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ツルハHD、ぐるなび、森永乳
森永乳 <日足> 「株探」多機能チャートより
ツルハホールディングス<3391>が3日続伸。11月30日の取引終了後に発表した11月度(10月16日~11月15日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比1.9%増となり、20カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が3カ月ぶりにプラスに転じたことに加えて、客単価が同1.3%増と引き続き堅調に推移したことが寄与した。なお、全店売上高は同22.9%増だった。
■昭和産業 <2004> 2,895円 +58 円 (+2.0%) 本日終値
昭和産業<2004>が4日続伸。同社はきょう、ベトナム・メコンデルタ地域のハウジャン省に新会社を設立し、プレミックスの生産工場を建設すると発表。アジア地域での更なる展開などが期待されたようだ。新工場の建設は、プレミックス事業の海外事業拡大が主な目的。新会社の出資比率は現地のダイフォン製粉グループが約68%、同社が約32%で、2020年春の操業開始を予定している。
■芝浦電子 <6957> 4,470円 +85 円 (+1.9%) 本日終値
芝浦電子<6957>が反発。岩井コスモ証券は11月30日、同社株の投資判断「A」と目標株価5600円を継続した。温度センサー最大手の同社の主力商品であるサーミスタ(熱を敏感に感知し、電気抵抗を変化させるセンサー)は、空調機器や自動車などの増産により注文が拡大。一方で上期に発生した増産対応の費用は収束し、通期の営業利益は会社計画を若干上振れすると予想。中期的には今期増産投資の償却負担は重いものの、アジアの需要拡大が牽引し業績堅調に推移するとみている。同証券では、19年3月期の連結営業利益は前期比12%増の34億円(会社予想31億7000万円)を予想。20年3月期は36億円を見込んでいる。
■セーレン <3569> 1,932円 +34 円 (+1.8%) 本日終値
セーレン<3569>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11月30日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を2370円から2440円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、独自製品を基盤とする同社の差別化戦略を高く評価しているほか、車両資材事業を牽引役とする持続的な収益拡大と、19年3月期下期にかけての収益モメンタムの改善を予想。19年3月期営業利益は、メディカル事業の収益悪化を考慮し114億円から110億円へ引き下げたが、車両資材事業とハイファッション事業の勢いは強く、下期の営業利益は上期比17.2%増と収益モメンタムは改善し、20年3月期は前期比16.1%増と2期ぶりの2ケタ増益を予想しているという。
■ぐるなび <2440> 857円 +15 円 (+1.8%) 本日終値
ぐるなび<2440>が続伸。この日、スマートニュース(東京都渋谷区)と提携し、新広告サービス「SmartNews グルメガイド Ad」を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、スマートニュースの広告の仕組みを活用し、ぐるなびが持つ多様で良質なグルメ情報を、必要な時に必要な人に届けるのが狙い。また、「SmartNews グルメガイド Ad」では、ユーザーの性別やエリア、時間帯によって、表示するグルメ情報の出し分けができるため、レストランへの送客の最大化を図ることができるのが特徴。プッシュ型のアプローチなので、潜在ユーザーにも訴求が可能としている。
■ココカラファイン <3098> 6,590円 +110 円 (+1.7%) 本日終値
ココカラファイン<3098>が続伸。11月30日の取引終了後、千葉市で調剤薬局3店舗を展開するケイエス(千葉市緑区)の全株式を取得し、子会社化したと発表しており、業績への貢献した買いが入った。今回の買収は、エリアにおけるドミナントの深耕と、地域におけるヘルスケアネットワークの構築を推進するのが狙い。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。
■森永乳業 <2264> 3,370円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
森永乳業<2264>が続伸。同社は30日取引終了後、19年3月1日出荷分から「ピノ」や「パルム」など家庭用アイスクリームの一部商品を値上げすることを発表、これによる収益改善効果を期待する買いを引き寄せている。原料価格の上昇や物流費及び人件費増に対応したもの。株式市場では製品価格の値上げは、当該銘柄の株価にポジティブに反応する傾向が強い。
■ベル24HD <6183> 1,527円 +20 円 (+1.3%) 本日終値
ベルシステム24ホールディングス<6183>が4日続伸。東京証券取引所が11月30日、同社株を12月3日付で貸借銘柄に選定すると発表したことを受けて、株式流動性の向上による売買の活性化への期待から買いが入ったようだ。なお、日本証券金融も3日約定分から貸借銘柄に選定している。
株探ニュース