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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~大阪万博、カジノ関連といったテーマ株物色の動き

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:大阪万博、カジノ関連といったテーマ株物色の動き
■前場の注目材料:東京機、19年3月期営業利益を上方修正
■パナソニック、入退場・決済を電子化、スポーツスタジアム、20年度に実用化

■閑散取引も米中首脳会談への期待や米年末商戦への思惑高まる

26日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識されそうである。23日の米国市場はNYダウが178ドル安となった。感謝祭翌日で短縮取引だったが、原油先物相場の下落が嫌気された。また、トランプ政権が同盟諸国に対して、中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)製品の使用中止を打診していたことが報じられ、月末に予定される米中首脳会談への懸念も広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円安の21480円。円相場は1ドル112円90銭台で推移している。

朝方はこれにサヤ寄せする格好から売りが先行する格好となろうが、ブラックフライデーのインターネットでの売上が、前年比23.6%増の62億2000万ドル(約7027億円)に達したと伝えられている。足元で米小売企業の冴えない決算が相次いでいたこともあって、一定の評価をすることが考えられ、年末商戦への期待から下値を拾う動きも意識されそうである。

その後はブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて予定されている米中首脳会談に関心が集まる。トランプ政権によるファーウェイ製品の使用中止といった報道が不安視される一方で、このところは中国による歩み寄りもみられてきており、いったんはショート筋のポジション圧縮の動きがみられる可能性がありそうだ。ただし、商いは膨らみづらく、全体の方向感は掴みづらいため、個別やセクターでの動きにとどまろう。

そんな中、足元で底堅さがみられているマザーズ指数に市場の関心が向かいやすい面もある。個人主体ではあるが、足元の調整を受けて、ファンド経由での資金流入も観測されており、サンバイオ<4592>など流動性の高い銘柄や直近IPOといった需給懸念が低い銘柄の動向に注目しておきたいところである。

また、2025年国際博覧会(万博)の開催国を決める博覧会国際事務局(BIE)総会が23日、パリで開かれ、日本時間24日未明に行われた加盟各国の投票で日本(大阪)が選ばれた。大阪市は会場となる夢洲の基盤整備に総額約140億円規模の補正予算案を提案する方針を固めたと伝えられている。IR誘致の動きも進められるため、大阪万博、カジノ関連といったテーマ株物色の動きが意識されそうだ。


■東京機、19年3月期営業利益を上方修正

東京機<6335>は22日、19年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の135.60億円から132.23億円に下方修正、一方で営業利益は4.80億円から5.00億円に小幅に上方修正している。また、純利益については、固定資産の譲渡に伴う特別利益約4.33億円の計上により、3.00億円から7.30億円に上方修正した。主力製品である「カラートップ・オフセット輪転機」シリーズの生産が順調に進捗しているほか、オーバーホール工事を中心とした保守サービス関連の需要が増加。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(21646.55、+139.01)
・米長期金利は低下
・2025年万博の大阪開催決定
・日銀のETF購入
・好調な企業業績
・補正予算への期待

・パナソニック<6752>入退場・決済を電子化、スポーツスタジアム、20年度に実用化
・ホンダ<7267>10分でフル充填可能、水素ステーション、高圧水電解型
・クボタ<6326>大型ディーゼルエンジン、中国向け開発
・三井物<8031>ヤマハ発と電動自転車現地化調査、インドで製造・シェア事業目指す

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SF》

 提供:フィスコ

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