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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2018年11月16日

 今週の日経平均終値は21680円34銭、前週末比569円91銭安でした。

 日経平均は3週ぶりに反落し直前までの上げ幅の約半分を埋めてしまいました。今週の上値も52週移動平均線(2万2483円)に抑えられてしまい、この長期線が上値抵抗線として効き始めている様子がうかがえます。日足ではそれが200日移動平均線(2万2326円)に相当し、こちらはひと足先に下向きに転じていることが調整の長さを暗示しているようにも見受けられます。なかなか買いが入らないのは米中貿易摩擦を筆頭に、英国のブレグジット問題、イタリアの財政問題、中国の景況軟化問題と外部に多くの不安材料を抱えていることが原因です。外需、外国人頼みの日本市場はこうした不確実性に弱く、当面はこれらを睨みながらの弱含みの展開を強いられることになるでしょう。買い手として今は買いを手控えることが上策ですが、どうしても参戦するという場合には下値のポイント、ポイントで小口の買いを入れる程度に抑えておき、リバウンド局面でしっかりと利食っておくヒット&アウェー方式に徹するべきでしょうか。長期線まで下降に転じた調整相場では無理のない売買が必要となります。来週の日経平均は上値2万2000円、下値2万1000円の範囲を想定します。(ストック・データバンク 編集部)

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