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【市況】<マ-ケット日報> 2018年11月16日

 16日の市場は日経平均が続落。終値は前日比123円安の2万1680円で、先月30日以来約半月ぶりの安値となった。前日の米国株は反発したが、その取引終了後に発表された米主力IT企業の決算が嫌気されて時間外取引で下落。その影響を受けて日経平均も軟調に推移した。週末とあって目立った買いも入らずほぼ安値圏の引けに。円相場もじり高となっており来週も不透明な相場となりそうだ。

 昨日の米国市場は米中貿易交渉進展期待からダウ平均が5日ぶりに反発した。序盤は売りが先行したが、G20において米中が貿易に関する何かしらの合意をするとの一部報道を受けて午後から急回復。アナリストがアップル株の買い推奨をしたことも追い風となりIT・ハイテク株も軒並み急反発した。米国株はいったん下値が落ち着く流れとなっている。

 さて、東京市場は朝方こそ米株高につれて反発したが、軟調な決算を発表した米IT企業エヌビディアや半導体製造装置のアプライドMの時間外取引の下げが響き10時頃から日経平均はマイナスへ。エヌビディアに出資するソフトバンク <9984> が下げて指数をより押し下げてしまっている。中頃は日銀のETF買い期待や中国株の上昇で下げ渋る場面があったが、結局は今晩の米国株への警戒感から取引終盤に下げ幅を広げてしまった。こうした弱含みの地合いは来週にも引き継がれそうである。(ストック・データバンク 編集部)

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