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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日製鋼、SUBARU、NTTデータ

日製鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本製鋼所 <5631>  2,633円  +51 円 (+2.0%)  本日終値
 日本製鋼所<5631>が7日続伸。5日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を230億円から240億円(前期比16.6%増)へ、純利益を180億円から200億円(同86.7%増)へ上方修正したことが好感された。自然災害の影響で産業機械の売上高が減少するため売上高は2300億円から2270億円(同7.2%増)へ下方修正したが、産業機械、素形材・エネルギーの両セグメントで固定費・変動費の削減による収益性向上が寄与したことに加え、為替差益の発生などが寄与する見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1096億8100万円(前年同期比5.0%増)、営業利益123億7100万円(同22.6%増)、最終利益119億4300万円(同57.3%増)だった。

■ワールドHD <2429>  2,868円  +54 円 (+1.9%)  本日終値
 ワールドホールディングス <2429> が続伸。5日大引け後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比29.1%増の43.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。人手不足が続くなか、主力の人材派遣や業務請負の受注が拡大したことが寄与。新規大型拠点が稼働を開始した物流分野をはじめ、機械分野、電気電子分野などの収益が拡大した。また、不動産事業でリノベーション関連の引き渡し件数が増加したことも増益に大きく貢献した。上期時点では32.2%の減益だっただけに大幅増益に転換したことが好感されたようだ。

■SUBARU <7270>  2,947円  +51.5 円 (+1.8%)  本日終値
 SUBARU<7270>が反発。5日の取引終了後、今年10月までの新たな出荷前検査不正が発覚し、それに伴う約10万台のリコールを発表。これに伴い、19年3月期の連結最終利益を2200億円から1670億円(前期比24%減)へ見直す下方修正を発表した。しかし、前日に業績減額の観測報道が流れ株価は急落していただけに、この日はリバウンドを狙う買いが流入している。SMBC日興証券では5日、今回の検査不正に対して「全社態勢の立て直しには費用と時間が必要」と指摘している。

■NTTデータ <9613>  1,378円  +22 円 (+1.6%)  本日終値
 NTTデータ<9613>が反発。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1600円から1800円に引き上げた。第2四半期累計(4~9月)の業績は増収増益と順調。下期は北米事業の回復によって、営業利益率は上期よりも改善する見通しで、19年3月通期の連結営業利益は会社計画である前期比15%増の1420億円は達成可能と予想。また、国内最大のクレジットカード決済システム「CAFIS(キャフィス)」の開発・運用をしていることから、キャッシュレス化の恩恵を受ける企業としても注目している。

■日産化学 <4021>  5,660円  +90 円 (+1.6%)  本日終値
 日産化学<4021>が反発。5日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2040億円から2055億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を368億円から381億円(同8.9%増)へ、純利益を285億円から300億円(同10.5%増)へ上方修正したことが好感された。上期に、ディスプレー材料製品や半導体材料製品、動物用医薬品原薬などの出荷が好調に推移し業績が上振れたことに加えて、下期についても各製品の販売が概ね堅調に推移すると見込んでいることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来中間38円・期末40円を予定していた配当予想について、中間40円・期末42円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。年間配当は82円(従来予想78円)となり、前期に比べて14円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高980億3800万円(前年同期比7.7%増)、営業利益193億9900万円(同12.4%増)、純利益154億900万円(同16.9%増)だった。

■三菱UFJ <8306>  677.4円  +3.7 円 (+0.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が上昇基調にある。前日の米国株市場では投資会社のバークシャー・ハザウェイが7~9月期好決算を評価され大幅高となり、これはJPモルガンやシティグループなど他の金融株高にも波及しており、東京市場でも株価出遅れが顕著で指標面で割安な金融株に海外筋の買いが観測されている。三菱UFJのPBRは0.5倍台、第一生命HDは0.7倍台で配当利回りを考慮して水準訂正余地が意識されているようだ。米長期金利は前日低下したとはいえ、依然として3.2%台と高い水準をキープしている。

■東亜建設工業 <1885>  1,634円  -320 円 (-16.4%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 東亜建設工業<1885>が急落し年初来安値を更新。5日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が780億円から710億円(前年同期比4.4%減)へ、営業利益が15億円から9億5000万円(同63.9%減)へ、純利益が8億円から5億円(同73.6%減)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りに押された。受注高は順調に推移したものの、海外の一部工事の着工が遅れたことに加えて、海外の売上高減少に伴う利益減少が大きかったことが要因としている。

■新電元工業 <6844>  4,680円  -520 円 (-10.0%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 5日に決算を発表。「上期経常が27%減益で着地・7-9月期も33%減益」が嫌気された。
 新電元工業 <6844> が11月5日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.8%減の31.8億円に減り、通期計画の63億円に対する進捗率は前年同期の60.8%を下回る50.6%にとどまった。
  ⇒⇒新電元工業の詳しい業績推移表を見る

■図書印刷 <7913>  827円  -63 円 (-7.1%)  本日終値
 5日に決算を発表。「上期最終が赤字転落で着地・7-9月期も赤字転落」が嫌気された。
 図書印刷 <7913> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は7億4000万円の赤字(前年同期は7300万円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒図書印刷の詳しい業績推移表を見る

■グンゼ <3002>  4,680円  -310 円 (-6.2%)  本日終値
 5日に決算を発表。「上期経常は9%減益で着地」が嫌気された。
 グンゼ <3002> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.6%減の36.6億円に減り、通期計画の70億円に対する進捗率は5年平均の67.4%を下回る52.3%にとどまった。
  ⇒⇒グンゼの詳しい業績推移表を見る

■システムソフト <7527>  128円  +30 円 (+30.6%) ストップ高   本日終値
 システムソフト<7527>がストップ高。5日の取引終了後に発表した19年9月期の連結業績予想で、売上高26億円(前期比5.1%増)、営業利益1億5000万円(前期7900万円の赤字)、最終利益6000万円(同2億6300万円の赤字)と黒字浮上を見込んでいることが好感されたようだ。顧客・サービスの種類、パートナーなどの多様化に対応することで、システムエンジニアリングサービス事業の拡大を見込むほか、RPAソリューションやWebコンサルティングといったデジタルトランスフォーメーション領域を手掛ける子会社DigiITが寄与する見通しだ。

■一六堂 <3366>  447円  +80 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値
 5日、一六堂 <3366> に対して、柚原洋一社長が代表を務める八越がMBO(経営陣による買収)を実施すると発表したことが買い材料視された。TOB価格は1株515円で前日終値を40.3%上回る水準とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は11月6日から12月18日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

●ストップ高銘柄
 北川工業 <6896>  1,907円  +400 円 (+26.5%) ストップ高買い気配   本日終値
 日本テレホン <9425>  896円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 エスポア <3260>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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