【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、キーエンス、コーセー
キーエンス <日足> 「株探」多機能チャートより
サンバイオ<4592>がストップ高カイ気配。1日の取引終了後、開発中の再生細胞薬SB623について、外傷性脳損傷を対象にした日米グローバル第2相試験の結果を発表し、主要評価項目達成の解析結果を得たと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。これによると、運動障害を伴う慢性期外傷性脳損傷患者にSB623を投与した群は、コントロール群と比較して、統計学的に有意な運動機能の改善を認め、主要評価項目を達成。安全性についても、新たな懸念は認められなかったという。同社では試験結果を受けて、国内で2020年1月期中の承認申請を目指すとしている。
■ハウス食品グループ本社 <2810> 3,720円 +470 円 (+14.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
ハウス食品グループ本社 <2810> が急騰。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比17.6%増の94.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内でレトルトカレーの販売が伸びたほか、海外事業では中国で業務用カレー、タイで機能性飲料などが好調だった。広告宣伝費などマーケティングコストが減少したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の180億円→196億円に8.9%上方修正。増益率が4.6%増→13.9%増に拡大し、25期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、今期の年間配当を従来計画の40円→44円(前期は38円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。
■キトー <6409> 1,849円 +163 円 (+9.7%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
キトー <6409> が急伸。1日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の51億円→57億円に11.8%上方修正。増益率が34.5%増→50.4%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内・米国を中心とする旺盛なインフラ関連投資や設備投資ニーズを追い風に、ホイスト(巻上機)やクレーンなどの販売が伸びる。円安効果もプラスに働く。下期の想定為替レートは1ドル=105円→110円に見直した。前日終値ベースの予想PERが9.8倍→8.6倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。
■キーエンス <6861> 58,840円 +4,880 円 (+9.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
キーエンス <6861> が急反発。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比12.8%増の1620億円に伸びて着地したことが買い材料視された。旺盛な設備投資需要を背景に、主力であるFA用センサーなどの販売が拡大したことが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→200円(前期は100円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。
■エフ・ジェー・ネクスト <8935> 906円 +70 円 (+8.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
エフ・ジェー・ネクスト <8935> が続急伸。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比53.6%増の42.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ファミリー向けマンションの引き渡し棟数が急増したうえ、投資用ワンルームマンションの販売も伸び、27.8%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の78億円に対する進捗率は55.0%に達し、5年平均の36.2%も上回った。
■コーセー <4922> 17,770円 +1,020 円 (+6.1%) 11:30現在
コーセー<4922>、資生堂<4911>など化粧品関連株が上昇基調を強めている。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席との電話協議で「とても良い話し合いができた」とツイッターに投稿、この電話による会談は米国側が申し入れたもので、米中貿易摩擦に対する懸念が後退、前日の米国株市場では中国関連株が買われた。また、中国景気減速に対する警戒感も足もと後退しており、東京市場でもこの流れを受け、インバウンドや越境ECで中国の需要を取り込んでいる化粧品関連株が見直し買いを呼び込んだ。
■コマツ <6301> 3,034円 +106 円 (+3.6%) 11:30現在
コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が買われている。前日の米国株市場では、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席との電話協議で「とても良い話し合いができた」とツイッターに投稿、今月末にアルゼンチンで開かれるG20首脳会議に合わせ習氏と首脳会談をする方向を示したこともあって、米中貿易摩擦問題に対する懸念が後退した。中国の景気減速懸念も足もと後退しており、東京市場でも中国向け売上比率の高い建機株には追い風材料となっている。
■松屋 <8237> 1,106円 +37 円 (+3.5%) 11:30現在
松屋<8237>は反発している。1日の取引終了後に発表した10月度の売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高は前年同月比4.2%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。銀座店では、婦人衣料品で秋物実需期の主力アイテムであるニット・ジャケットなどが不調だったものの、高価格帯・ラグジュアリーゾーンでコートなどのアイテムが好調で、婦人衣料品全体では前年を上回った。また、8月末にリニューアルした和洋菓子売り場なども好調だった。一方浅草店は、化粧品が2ケタ以上売り上げを伸ばし、婦人衣料品、食品部門の寿司弁当・洋菓子も好調だった。
■NTTドコモ <9437> 2,499.5円 +73.5 円 (+3.0%) 11:30現在
大手通信株が急反発。NTTドコモ<9437>やKDDI<9433>、ソフトバンクグループ<9984>が買われている。NTTドコモが10月31日に携帯電話の通信料金を19年度第1四半期(4~6月)に2~4割程度引き下げると発表したことが嫌気され、1日の大手通信株は急落した。しかし、この日は、値頃感から通信株にリバウンドを狙う買いが流入している。前日ストップ安と急落したNTT<9432>も反発している。KDDIと楽天<4755>が通信事業での業務提携を発表したことも見直し買いの要因となっている様子だ。
■IHI <7013> 4,220円 +110 円 (+2.7%) 11:30現在
IHI <7013> が高い。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の491億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ボイラ部門の採算改善に加え、前期に北米プラント工事で発生した不採算案件が収束したことが寄与。営業外費用の減少や持分法投資損益の好転なども増益に大きく貢献した。通期計画の650億円に対する進捗率は75.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■Jフロント <3086> 1,535円 +39 円 (+2.6%) 11:30現在
J.フロント リテイリング<3086>が5日続伸している。1日の取引終了後に発表した10月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比4.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて日曜日が1日少ない影響があったものの、訪日外国人客を含め化粧品、ラグジュアリーブランドが好調を持続した。また、秋物衣料が堅調に動いたほか、菓子や総菜も伸長した。
■H2Oリテイ <8242> 1,769円 +39 円 (+2.3%) 11:30現在
エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は反発している。1日の取引終了後に発表した10月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比4.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。日曜日が前年に比べて1日少なかったものの、気温の低下に伴い秋ファッションの実需ニーズと冬物の先行購買が活発化し、阪急本店、阪急メンズ東京、博多阪急などの都心店では海外ブランドを中心に売り上げを伸ばした。
■ヤマハ <7951> 5,290円 +110 円 (+2.1%) 11:30現在
ヤマハ <7951> が4日続伸。1日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比20.4%増の297億円に伸びて着地したことが買い材料視された。アコースティックピアノが欧州を除いて好調だったほか、デジタルピアノは中国と北米向けに伸びた。また、管楽器やギターなどの販売も伸長した。円安進行で採算改善したことも大幅増益に貢献した。なお、下期の想定為替レートは1ドル=ドル105円、1ユーロ=125円に据え置いた。
■高島屋 <8233> 1,791円 +20 円 (+1.1%) 11:30現在
高島屋<8233>は反発している。1日の取引終了後に発表した10月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比3.5%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて日曜日が1日少なかった影響があったものの、国内消費が好調に推移したことに加えて免税売り上げも回復し、前年を上回った。商品別では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、子供服ホビーなどは前年に届かなかった一方、特選衣料雑貨、宝飾品、食料品が大きく売り上げを伸ばしたほか 婦人雑貨・スポーツ・リビングが前年比でプラスとなった。
■高見サイ <6424> 1,750円 +300 円 (+20.7%) ストップ高 11:30現在
高見沢サイバネティックス<6424>は連日のストップ高。時価は2007年以来約11年ぶりの高値圏。自動券売機や出改札機器のほか紙幣・コイン処理装置などのメカトロ機器分野で実績豊富、東京メトロ向けでは、直近納入が始まった「7カ国語対応の新型ICチャージ機」などに期待が大きい。株価の急騰性に富んでおりキャッシュレス関連株の有力株として、投資マネーの攻勢が続いている。
●ストップ高銘柄
日本PCサービス <6025> 1,399円 +300 円 (+27.3%) ストップ高 11:30現在
ビットワングループ <2338> 488円 +80 円 (+19.6%) ストップ高 11:30現在
日本テレホン <9425> 646円 +100 円 (+18.3%) ストップ高 11:30現在
ケアネット <2150> 1,089円 +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
千代田化工建設 <6366> 382円 -80 円 (-17.3%) ストップ安 11:30現在
日本車輌製造 <7102> 2,463円 -500 円 (-16.9%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
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