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【市況】<マ-ケット日報> 2018年10月12日

 12日の市場は日経平均が反発。終値は前日比103円高の2万2694円だった。朝方は前日の米株安を受けた売りが先行したものの、中頃に発表された中国の貿易統計が良好だったことから買い戻しが優勢となり終盤にはプラス圏まで浮上。円安や中国の株高もあってほぼ高値で取引を終えている。昨日の下げ方に対し戻りはまだ鈍いが、相場は目先的な底打ち感を出し始めたようにも見受けられる。

 昨日の米国市場は金利上昇に端を発したリスク回避の売りが続きダウ平均は大幅に3日続落。7月23日以来約2カ月半ぶりの安値となった。前日に800ドル超の下げを演じたがこの日も不安定な動きが続き終盤にかけて大幅安に。市場が荒れると貿易摩擦による企業業績への懸念も意識されるようになり心理的な悪循環にも陥っている。12日から本格化する7-9月決算を見極めるまで動けないとの声が聞かれるようになった。

 一方、東京市場は米株続急落で朝方こそ日経平均が260円安と厳しいスタートを切ったが、為替が落ち着いていたことや昨日に売り過ぎた反動もあって下げ幅を急速に縮小。昼頃に中国の貿易統計が予想を上回る内容で伝わると買い戻しが強まり、終盤にはプラス圏を確保して引けている。オプションSQをこなし先物絡みの需給撹乱要因も後退。チャートは下値圏の200日移動平均線辺りで大きめの日足陽線を示現しており、目先的ながらも底打ちに適した形を作っている。(ストック・データバンク 編集部)

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