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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トリケミカル、AMI、ユニバーサル

トリケミカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリケミカル研究所 <4369>  4,865円  +435 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 トリケミカル研究所 <4369> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が26日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を6900円→7200円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、先端分野向け特殊ガスの販売好調と韓国の合弁会社SK Tri Chemの利益寄与などで成長確度は高まると指摘。株価は一進一退を続けているが、同社特殊ガスの需要はウエハーや製造装置より安定成長が可能な点などが織り込まれることに伴い、上昇に転じると予想している。

■アドバンスト・メディア <3773>  1,898円  +125 円 (+7.1%)  11:30現在
 アドバンスト・メディア<3773>が続伸している。同社は26日、自社の音声認識技術「AmiVoice」が、ソフトバンクおよびワイモバイルのスマートフォン向け留守番電話サービスの音声メッセージ文字化機能として採用されたと発表。これが株価を刺激しているようだ。この機能は、スマホ向け留守番電話サービス「留守番電話プラス」の専用アプリ「ボイスメッセージ」に新たに追加された機能で、「ボイスメッセージ」にダウンロードされた音声メッセージを文字で表示するもの。これにより、会議中や電車内など音声メッセージを聞きづらい状況でも、スマホの画面上で手軽に確認することができる。

■ユニバーサル <6425>  3,580円  +200 円 (+5.9%)  11:30現在
 パチスロ機大手のユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が大幅反発。26日、スマートフォン向けカジノゲーム「SLOTS STREET」を米国、カナダ、オーストラリアで配信を開始したと発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。「SLOTS STREE」はビデオスロットのゲーム性に、同社のパチスロ機に沿った世界観とプログレッシブマップを融合したゲーム。「カジノ」「アドベンチャー」の2つのモードからビデオスロットが楽しめるほか、Facebook向けゲーム「SLOTS STREET」と連携することにより、ゲームのデータ共有ができることを特徴とする。

■サンバイオ <4592>  4,030円  +220 円 (+5.8%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が大幅高で4連騰、2週間ぶりに4000円大台に乗せている。ここバイオ関連株に物色の矛先が向いている。特にiPS細胞の実用化に向けた期待感から、同テーマに絡むバイオベンチャーの株価を強く刺激している。市場では、厚生労働省の専門部会が前週末21日に、iPS細胞を活用して血小板が減少する難病を治療する京大の臨床研究計画を了承したことが、物色人気を後押ししているとの見方も出ている。そのなか、同社は脳神経系の再生細胞薬の開発を手掛けており、マーケットの注目度も高い。

■ラック <3857>  2,109円  +49 円 (+2.4%)  11:30現在
 ラック<3857>が続伸している。きょう付けの日経産業新聞で、「損害保険ジャパン日本興亜と協力し、サイバー保険付きのセキュリティー監視サービスを10月1日に始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。記事によると、新サービス「事故補償パック・フォー・ジェイソック」は、監視でサイバー攻撃の被害を抑えつつ、被害に遭った場合には影響範囲の調査やシステムの復旧作業などの費用を1000万円まで補償するサービスという。ラックが損害保険ジャパン日本興亜(東京都新宿区)のサイバー保険の販売代理店になり、セキュリティーの遠隔監視サービス「ジェイソック・マネージド・セキュリティ・サービス」と保険を一体で販売するとしている。

■近鉄百貨店 <8244>  3,935円  +85 円 (+2.2%)  11:30現在
 近鉄百貨店 <8244> が3日続伸。26日大引け後、19年2月期の連結経常利益を従来予想の43億円→46億円に7.0%上方修正。従来の2.7%減益予想から一転して4.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。あべのハルカス近鉄本店がインバウンド需要に加え、婦人洋品や食料品を中心に好調が続いていることが上振れの主因。連結子会社ではジャパンフーズクリエイトの鮮魚販売が好調に推移している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,071円  +41 円 (+0.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が買い優勢。前日のFOMC後の米長期金利低下を受け、外国為替市場では1ドル=112円70銭台での推移とドル安・円高に振れている。これは為替感応度の高い自動車セクターにとって逆風材料だが、注目された日米首脳会談では、米国の輸入自動車について、追加関税の発動が当面回避されたことが買い安心感をもたらしており、足もとは全体相場に逆行して強い動きをみせている。自動車は業種別値上がり率でも上位にある。

■LINK&M <2170>  1,404円  +8 円 (+0.6%)  11:30現在
 リンクアンドモチベーション<2170>は小幅ながら8日続伸と強調展開を続けている。株価は1400円台固めの動きで、6月4日につけた上場来高値1484円も視界に捉えている。前週20日に、日本最大級の社員クチコミによる就職情報プラットフォームを運営するヴォーカーズとの資本・業務提携を発表し、これを契機に上値追い基調を一段と強めた。業績面では、社員のワークモチベーションを可視化できる「モチベーションクラウド」が大企業を中心に需要開拓が進んでいるほか、キャリアスクール事業も採算性の改善で利益押し上げに貢献している。また、外国人サポートサービスに展開しており、安倍政権が掲げる働き方改革でも関連有力株に位置づけられる。

■フジクラ <5803>  555円  -72 円 (-11.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 フジクラ<5803>が急落し年初来安値を更新。26日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を7500億円から7200億円(前期比2.7%減)へ、営業利益を390億円から300億円(同12.6%減)へ、純利益を230億円から140億円(同23.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。バングラデシュで施工中の送電線工事で材料費の急騰などによりコスト増が見込まれることに加えて、エネルギー・情報通信カンパニーで国内外のマーケットでの競争激化の影響を見込んだことが要因。また、エレクトロニクスカンパニーでFPC(フレキシブルプリント配線板)を中心に受注減が見込まれることも考慮したという。なお、業績予想の修正に伴い、従来は中間・期末各8円の年16円を予定していた配当について、各7円の年14円(18年3月期実績14円)にするとあわせて発表しており、これも売り材料視されている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,339円  -87 円 (-3.6%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>が反落している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2018年3~8月期の単独営業利益が7年ぶりに減益となったようだ」と報じられており、これを弱材料視した売りが出ているようだ。記事によると、会社計画の27億6000万円に対して、25億円強になったとしている。一部商品の値上げで既存店売り上げは好調だったが、パート従業員の時給引き上げなどで人件費が増加し利益を圧迫したという。なお、決算発表は28日を予定している。

■三越伊勢丹 <3099>  1,394円  -15 円 (-1.1%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>は3日ぶりに反落となっている。同社は26日取引終了後、伊勢丹相模原店(神奈川県相模原市)と伊勢丹府中店(東京都府中市)、新潟三越(新潟市)の3店舗を閉鎖すると発表した。閉店の時期は、相模原と府中は19年9月30日、新潟は20年3月22日をそれぞれ予定している。同社では、構造改革を実施することで限られた経営資源を成長分野に再配分することを目的として、3店舗の営業終了を決めた。なお、この店舗閉鎖による19年3月期連結業績への影響については、現在精査中であり、開示すべき事項が生じた場合は速やかに報告するとしている。

■三菱UFJ <8306>  709.3円  -7 円 (-1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が安い。米連邦公開市場委員会(FOMC)は26日、今年3回目となる0.25%の利上げを発表した。予想通りの結果だったが、声明文で「金融政策の姿勢は緩和的」とする文言が削除されたこともあり、市場からは利上げ局面が終盤に近づいたとの観測が浮上。米長期金利が低下し米株式市場ではシティグループやゴールドマン・サックスといった金融株が下落した。これを受け、日本の大手銀行株にも連想売りが膨らんでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,418.5円  -4 円 (-0.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連が安いほか、JXTGホールディングス<5020>など石油元売りセクターも売りが目立っている。ここ原油市況は上昇基調で1バレル=72ドル台まで水準を切り上げていたが、目先は調整局面となり、前日のWTI原油先物価格は71セント安の71ドル57セントまで反落した。これを受けて米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどが売り込まれ、NYダウの下げを助長する格好となった。東京市場でもこの流れを受け、原油関連銘柄への売りに反映されている。

■トーヨーアサノ <5271>  4,455円  +700 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トーヨーアサノ <5271> [東証2]がストップ高買い気配。26日大引け後、19年2月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.6億円→10.9億円に4.2倍上方修正したことが買い材料視された。コンクリート二次製品や工事案件の受注が伸び、売上高が計画を18.3%も上回ったことが寄与。人件費上昇分を販売価格に転嫁したことに加え、コスト削減の進展なども上振れに貢献した。併せて、通期の同利益も4.5億円→12.6億円に2.8倍上方修正。従来の36.8%減益予想から一転して77.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが19.9倍→6.0倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■夢展望 <3185>  727円  +100 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 夢展望<3185>が寄り付き買い注文が集中し、気配値のまま水準を切り上げている。同社は若年女性層を中心にアパレルのネット通販を展開している。26日取引終了後に同業態のクルーズ<2138>の傘下企業であるCROOZ EC Partnersと業務委託契約を締結し、ECプラットフォームプロジェクトを本格始動することを発表、これが株価を強く刺激する形となった。同プロジェクトはRIZAPグループ<2928>を中心に参加企業が共同で自社サイトとして利用でき、リアル店舗と連携するオムニチャネル戦略にも対応したこれまでにないタイプのECプラットフォームであり、同社の業容拡大への期待が膨らんだ。

■ニューテック <6734>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ニューテック <6734> [JQ]がストップ高買い気配。26日大引け後、19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の7200万円→1億1100万円に54.2%上方修正。従来の横ばい予想から一転して54.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力のストレージで利益率が高い大容量のNAS製品の販売が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の2億1100万円(前期は2億1100万円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 田淵電機 <6624>  284円  +80 円 (+39.2%) ストップ高   11:30現在
 平和紙業 <9929>  570円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 大村紙業 <3953>  1,086円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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