【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):りたりこ、夢真HD、商船三井
りたりこ <日足> 「株探」多機能チャートより
LITALICO<6187>が急騰。同社は障害を持つ人の就労支援のほか発達障害の子どもへの学習支援を主要業務としている。昨年来、新規開設を加速させており業容拡大が顕著だ。14日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が29億7300万円、営業利益は3億400万円、最終利益は2億600万円だった。通期業績予想は営業利益段階で8億1600万円を見込んでいるが、第1四半期時点の進捗率は37%に達しており、上振れ期待が浮上している。
■PCデポ <7618> 587円 +60 円 (+11.4%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ピーシーデポコーポレーション<7618>がマドを開けて急伸。同社が14日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が103億2900万円(前年同期比3.6%減)と減収だったものの、営業利益は6億6600万円(同13.9%増)、最終利益は4億5900万円(同10.6%増)と2ケタ増益を達成した。関東を地盤に展開するパソコン専門店で今期は苦戦が予想されていた。株価は業績悪懸念を織り込み下値模索が続いていただけに株価へのインパクトも強く、リバウンド狙いの買いが集中した。
■アルヒ <7198> 2,894円 +175 円 (+6.4%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
アルヒ<7198>が4連騰で連日の上場来高値更新。同社は住宅ローンの貸付や回収を展開しており、固定金利住宅ローン「フラット35」販売で首位。前週10日に発表した18年4~6月期業績は税引き前利益が16億9900万円(前年同期比9%減)で通期予想61億円に対する進捗率は28%弱となった。同日発表した中期経営計画では2023年3月期の数値目標として税引き前利益は今期予想比倍増の120億円を掲げており、中期成長余地に対する期待が足もとの株価上昇につながっている。
■夢真ホールディングス <2362> 1,154円 +47 円 (+4.3%) 本日終値
夢真ホールディングス<2362>が続伸。15日の取引終了後に発表した7月度の月次速報で、建設技術者派遣事業の売上高が前年同月比31%増の25億8900万円、営業利益が同67%増の4億1900万円と、大幅な増収増益となったことが好感された。引き続き稼働人数の増加や派遣単価の上昇により売上高が増加したことに加えて、採用費などのコントロールによる販管費率が改善したことも寄与した。なお、技術者採用に関しては、17年10月からの累計で2333人となり、年間計画2500人に対しての進捗率は93.3%と堅調に推移している。
■スタートトゥデイ <3092> 3,690円 +140 円 (+3.9%) 本日終値
スタートトゥデイ<3092>が全体軟調相場のなか買い優勢。前日まで7日連続安ときつい調整を入れていたこともあって、目先リバウンド狙いの買いを誘導した。8月に入ってから大幅に株価水準を切り下げたが、これは7月末に発表した18年4~6月期の業績がトップラインは前年同期比24%増と大幅に伸びたものの、営業利益が市場の期待に反し26%減と低調だったことによるもの。ただ、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」の会員数増勢が顕著なほか、「ZOZOスーツ」の配布によるコスト増加が足もとの利益を抑えているとはいえ、商品アイテム数拡大に伴う増収効果を評価する声も少なくない。
■キョウデン <6881> 716円 +25 円 (+3.6%) 本日終値
キョウデン<6881>は4日続伸で連日の新値追い。ただ、PERは依然として13倍台と株価指標面での割安感はある。同社は9日、19年3月期第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は139億7500万円(前年同期比3.0%増)、営業利益は11億2800万円(同73.3%増)、最終利益は8億2200万円(同69.8%増)と大幅増益を達成した。主力の電子事業では、プリント配線基板の材料となる銅張積層板のコストアップが懸念されたものの、国内で試作開発の小ロット案件の受注が好調に推移したことや、内製化による原価低減、自動化設備による生産性向上などが寄与している。また、海外では主として車載関連を扱うタイ工場の業績が引き続き順調に推移していることが貢献している。
■大塚商会 <4768> 3,845円 +85 円 (+2.3%) 本日終値
大塚商会<4768>は続伸。東海東京調査センターが14日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4100円から4700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、先日発表の18年12月期上期(1~6月)営業利益が272億円(前年比1.3%増)となり、上期計画および同センターの予想に対し未達となったことを受けて、通期でも上期の遅れを取り戻せず営業利益は計画未達になるとみているものの、株価急落により既に織り込まれたとしている。一方、来期以降はWindows7サポート終了接近に伴う更新需要を利用し、収益性の高い複合提案を推進することで業績は好調に推移すると予想しており、これが株価を押し上げるとしている。
■商船三井 <9104> 2,917円 +57 円 (+2.0%) 本日終値
商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が買い優勢の展開。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は5月末を境に戻り歩調を強めており、8月に入り調整色をみせたものの大勢上昇トレンドに変化なく、13日時点では18ポイント高と切り返し1700台を回復している。金や銅など非鉄市況が下落するなかもバルチック指数が上昇基調にあることで、同指数に連動しやすい海運株には追い風となっている。きょうは外国為替市場で1ドル=111円台前半の推移と円安に振れていることで、これもドル建て決済の海運セクターにとってはポジティブに働いた。
■リクルート <6098> 3,303円 +49 円 (+1.5%) 本日終値
リクルートホールディングス<6098>が3日続伸。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3600円から3850円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比20%増の678億3900万円と順調だった。好調な雇用市場が続いたことで、米国を中心にグローバルに展開する求人検索サイト「インディード」に求人情報を掲載する企業が増え、HRテクノロジー事業の売上収益が拡大している。同証券では19年3月期の連結営業利益は会社計画の2100億円に対し2150億円(前期比12%増)への増額修正を予想している。
株探ニュース