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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):H2Oリテイ、コマツ、ファナック

H2Oリテイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■阪急阪神 <9042>  4,175円  -235 円 (-5.3%)  本日終値
 1日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は9%減益で着地」が嫌気された。阪急阪神ホールディングス <9042> が8月1日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比8.7%減の312億円に減ったが、通期計画の1070億円に対する進捗率は29.2%となり、5年平均の29.9%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒阪急阪神の詳しい業績推移表を見る

■H2Oリテイ <8242>  1,716円  -80 円 (-4.5%)  本日終値
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は反落。1日の取引終了後に発表した7月度の売上速報で、全社合計売上高が前年同月比5.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。豪雨の影響で、西日本の各店舗が入店客数減少などの影響を受けたことに加えて、前年の堺北花田阪急の閉店に伴う、最終の売りつくしの反動もあった。

■三越伊勢丹 <3099>  1,240円  -56 円 (-4.3%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>は3日続落。1日の取引終了後に発表した7月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高が前年同月比4.4%減となり、14カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。猛暑の影響で、基幹店では傘やサングラス、子どもTシャツなどUV関連アイテムが伸長したものの、クリアランスセールを前倒した影響が大きかった。なお、免税売り上げは訪日客の増加に伴う来店客数の伸長で引き続き好調に推移し、高額品への関心度が高い。

■コマツ <6301>  3,239円  -123 円 (-3.7%)  本日終値
 中国関連株が安い。コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>、資生堂<4911>などが値を下げた。トランプ米政権は中国からの輸入品2000億ドル相当にかける関税の税率を従来想定していた10%から25%に引き上げることを検討している、と報じられたことが警戒された。これを受けて、前日の米株式市場では中国向け比率が高いキャタピラーやボーイングなどの株が下落。この日の東京市場でも、米中貿易摩擦再燃への懸念から中国関連株に売りが先行している。米政府はすでに中国製品500億ドルに25%の関税を適用することを決め340億ドル分に適用しており、さらに食料品や素材など2000億ドル相当にも追加関税をかける方針を示している。

■ファナック <6954>  21,665円  -710 円 (-3.2%)  本日終値
 ファナック<6954>が売りに押される展開。米中貿易摩擦問題に対する懸念が再燃するなか、中国景気への影響が嫌気された。同社は中国の省人化投資ニーズを背景にFA関連機器や産業ロボットで受注を伸ばしてきたが、先行き需要減速に対する思惑が重荷となっている。また、きょうは先物主導で裁定解消売りが出ており、それに伴う下げ圧力も働いている。

■松屋 <8237>  1,355円  -39 円 (-2.8%)  本日終値
 松屋<8237>は反落。1日の取引終了後に発表した7月度の売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高が前年同月比1.9%減となり、13カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年に比べて土曜日が1日少ない影響が1.9%あったほか、クリアランスセール開始日のズレや下旬週末の台風、前年にラグジュアリーブランドの限定コラボレーション商品売り上げを計上した反動などがあり、売上高は前年にわずかに届かなかった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,225円  -25 円 (-2.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が反落。前日のWTI原油先物価格が急反落、1ドル37セント安の1バレル=68ドル76セントと売られており、これを受けてシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られた。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、原油市況下落が収益面でデメリットとなる資源関連セクターに逆風材料となっている。同社株は前日まで5日続伸と戻り歩調を強めており、目先利益確定売りが出やすいタイミングでもあった。

■ニチダイ <6467>  1,036円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ニチダイ <6467> [JQ]が買い気配でスタート。1日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比67.0%増の3.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の精密鍛造金型が国内やインド、アセアンの自動車関連メーカー向けに販売が大きく伸びたことが寄与。上期計画の4.3億円に対する進捗率は74.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アイ・エス・ビー <9702>  2,178円  +309 円 (+16.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アイ・エス・ビー <9702> がストップ高。1日大引け後に発表した18年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比37.8%増の5.2億円に拡大し、従来の8.9%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。医療、車載向け組み込みソフト開発やシステム開発案件を中心とした業務システムなどの受注が好調だったことが寄与。国内外の開発拠点やパートナー企業との連携が奏功し、採算が上向いたことも利益拡大に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の7.4億円→8.2億円に10.8%上方修正。増益率が18.0%増→30.8%増に拡大する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 アドウェイズ <2489>  614円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 イマジカロボ <6879>  628円  -150 円 (-19.3%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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