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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ブロドリーフ、田中化研、信越化

ブロドリーフ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブロードリーフ <3673>  744円  +94 円 (+14.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ブロードリーフ <3673> が急騰。24日大引け後、18年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益を従来予想の9.3億円→15.3億円に64.5%上方修正。増益率が2.6%増→68.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。ユーザー更新需要の増加を背景に、自動車関連向けシステムの販売が好調で、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の税引き前利益は従来予想の32.6億円(前期は29.8億円)を据え置いた。

■日本車輌製造 <7102>  302円  +27 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 日本車輌製造 <7102> が急伸。24日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の19.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。建設機械事業で国内向け大型杭打機や海外向け発電機などの販売が増加したことが寄与。鉄道車両事業とエンジニアリング事業が黒字転換したことも利益拡大に貢献した。上期計画の7億円をすでに2.8倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■田中化学研究所 <4080>  1,583円  +127 円 (+8.7%)  11:30現在
 田中化学研究所<4080>が続急伸。世界的な自動車の環境規制の高まりが、電気自動車(EV)の普及を後押ししている。特に力を入れているのが中国で国家戦略としてEVシフトを進める構えにあり、今後爆発的な普及局面に向かう可能性も指摘されている。ここ最近は米中貿易戦争への警戒感から中国関連株に売り圧力が強かったが、目先は中国政府の金融政策と財政政策両輪への期待から軒並み出直る動きとなっており、同社株もこの流れに乗るテーマ物色対象として改めて注目されている。

■タムロン <7740>  2,143円  +121 円 (+6.0%)  11:30現在
 タムロン <7740> が大幅高。24日大引け後、18年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の13億円→20.5億円に57.7%上方修正したことが買い材料視された。写真関連事業で自社ブランド、OEMともにカメラ用レンズの販売が好調だったことが寄与。販管費の削減を進めたことも上振れの要因となった。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も48億円→51億円に6.3%上方修正。増益率が17.1%増→24.4%増に拡大する見通しとなった。

■GMOインターネット <9449>  2,580円  +103 円 (+4.2%)  11:30現在
 GMOインターネット<9449>やリミックスポイント<3825>、SBIホールディングス<8473>といった仮想通貨関連株が高い。足もとでビットコイン価格が上昇基調となっており同関連株には見直し買いが流入しているようだ。仮想通貨交換会社ビットフライヤーによると、25日午前8時過ぎには、一時1ビットコイン=94万円台に上昇。今月初旬の70万円前後から3割強上昇している。市場では、ビットコインの上場投資信託(ETF)の承認に対する期待も出ている模様。低迷していたビットコイン価格が、どこまで値を戻すかが関心を集めている。

■信越化学工業 <4063>  10,810円  +410 円 (+3.9%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が続伸している。24日の取引終了後、米国子会社シンテック社が、塩化ビニール樹脂(PVC)の新工場を建設すると発表しており、これを好感した買いが入っている。シェールガスを使ったエチレンを用いて原料から製品まで一貫生産体制の工場を新設する予定で、投資金額は14億9000万ドル(約1600億円)。有利な原料事情を取り込みながら、北米および世界の需要増加に対応するのが狙いとしており、完工は2020年末を目指している。

■オプティム <3694>  3,065円  +90 円 (+3.0%)  11:30現在
 オプティム<3694>が続伸し年初来高値を更新した。24日の取引終了後、ドローンの空撮画像から資源量調査を行うサービス「Forest Scope」の提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同社では、ドローンを用いた林業の見える化と、IoTを活用したサプライチェーンの効率化による、スマート林業への取り組みを開始すると発表しており、「Forest Scope」の提供はその第1弾。同社は既にスマート農業への取り組みとして、農業向けマルチコプター型ドローン「OPTiM Agri Drone」や固定翼機型ドローン「OPTiM Hawk」の開発や、空撮画像を人工知能(AI)が解析するサービス「Agri Field Manager」を提供しているが、これを林業に応用するとしている。また同社は23日に農業・林業・水産業・流通業・加工業・食品業に向けたAI・IoT・ブロックチェーン・プラットフォーム「AGRI EARTH」を発表。農業ビッグデータの活用を推進し、農業に特化したAI・IoTによる価値創造を行うとしており、これも好材料視されている。

■エフ・シー・シー <7296>  3,250円  +95 円 (+3.0%)  11:30現在
 エフ・シー・シー<7296>が4日ぶりに反発している。同社は24日、トヨタ自動車<7203>の米製造拠点であるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ウェストバージニア向けにクラッチアッセンブリーを新規受注し、本格生産を開始したと発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。今回の受注は、トヨタ向けとして16年5月から日本で量産を開始したFF8AT用クラッチについて、米国で新規に受注したもの。20年度の売り上げ見通しは、約1700万ドルになるとしている。

■ファナック <6954>  21,760円  +320 円 (+1.5%)  11:30現在
 ファナック<6954>、コマツ<6301>が大商いでいずれも続伸、中国関連に位置付けられる機械株が上値指向を強めている。米中貿易摩擦激化への懸念が中国景気の減速思惑にもつながっており、上海株指数は6月以降下げ足を速めていたが、足もとは政府の景気刺激策への期待感から急浮上に転じた。23日には、李克強首相らが出席した国務院常務会議で財政政策を積極化させるとの方針が示され、東京市場でもこれまで売り込まれていた中国向け売上比率の高い銘柄に見直し買いが向かった。きょうも売り方の買い戻しなども絡め上昇基調が継続している。

■アイネット <9600>  1,987円  +26 円 (+1.3%)  11:30現在
 アイネット <9600> が続伸し、年初来高値を更新した。株価は一時2028円まで上値を伸ばし、1999年9月に記録した上場来高値2049円(分割考慮後)にあと21円に迫る場面があった。同社は独立系の情報処理中堅で、受託システム開発が主力としている。業績は拡大トレンドが継続、前期まで3期連続で経常最高益、今期は前期比4.3%増の21.4億円と4期連続最高益を目指す。米中通商問題が懸念されるなか、外部環境の影響を受けにくい内需株として物色人気が続いている。直近では、ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが23日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、レオスの同社株式保有比率が6.09%→8.00%に増加したことが判明。これを受けて需給面での思惑的な買いも入っているようだ。

■ニトリホールディングス <9843>  16,835円  +50 円 (+0.3%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発している。24日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比6.4%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。日本各地で記録的な猛暑が続いたことで、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズの寝具やラグが売り上げを牽引したほか、テレビCM放映中の機能性カーテン「エコナチュレ」も好調な売行きとなった。また、「ニトリFun!ウィーク」として家具の引き取りサービスなどを実施した効果もあり、ソファやベッドをはじめ家具全般で売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同10.3%増だった。

■信越ポリマー <7970>  1,024円  +2 円 (+0.2%)  11:30現在
 信越ポリマー <7970> が続伸。24日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比9.8%増の20.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。半導体業界の旺盛な需要を背景に、ウエハー搬送容器の出荷数量が伸びたうえ、値上げ効果も収益を押し上げた。併せて、非開示だった通期の同利益は前期比10.0%増の80億円に伸びる見通しを示した。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当を16円(前期は12円)実施する方針としたことも支援材料となった。

■総合メディカル <4775>  2,015円  -128 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 24日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は35%減益で着地」が嫌気された。総合メディカル <4775> が7月24日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比35.0%減の8.6億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の21.8億円に対する進捗率は39.6%にとどまり、5年平均の46.2%も下回った。
  ⇒⇒総合メディカルの詳しい業績推移表を見る

■ユアテック <1934>  844円  -51 円 (-5.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ユアテック<1934>が急落している。同社は24日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益が8億2100万円の赤字(前年同期は4億2700万円の黒字)に転落したことが嫌気されているようだ。売上高は409億5600万円(前年同期比2.3%減)で着地。配電線や土木建築などの電力工事の減少などが響いた。なお、通期連結業績予想は、売上高2100億円(前期比1.5%減)、営業利益100億円(同15.2%減)とする従来計画を据え置いている。

■富士通ゼネラル <6755>  1,778円  -50 円 (-2.7%)  11:30現在
 富士通ゼネラル<6755>は反落。前日に上ヒゲで1930円の高値をつけた後伸び悩んだが、この流れを継いできょうは利益確定売りがかさむ展開となった。記録的な猛暑で家庭用エアコンを製造販売する同社株に物色の矛先が向き、株価は7月中旬以降戻り足を強めていた。24日取引終了後に19年3月期の連結業績予想の修正を発表、最終利益を120億円から125億円(前期比2.8%減)へ増額したが株価を刺激する材料とはなっていない。


■アーバンライフ <8851>  1,326円  +300 円 (+29.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 24日、アーバンライフ <8851> [東証2]に対して三菱地所 <8802> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値の約2.4倍となる1株2415円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は7月25日から9月4日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■JMC <5704>  2,271円  +400 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 JMC <5704> [東証M]が買い気配でスタート。24日大引け後、18年12月期上期(1-6月)の経常利益(非連結)を従来予想の3700万円→1億6900万円に4.6倍上方修正。増益率が4.1倍→19倍に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。鋳造事業で自動車EV化による新規部品開発案件や難易度の高い重要保安部品の試作案件の受注が伸びたことが寄与。3Dプリンター出力事業で心臓カテーテルシミュレーターなどの販売が好調だったことも上振れに貢献した。なお、通期業績予想の修正については現在精査中で、8月10日の上期決算発表時に公表する予定としている。

■カイノス <4556>  860円  +150 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 カイノス<4556>がストップ高の860円に買われている。午前11時ごろに発表した、第1四半期(4~6月)単独決算が、売上高11億7800万円(前年同期比19.5%増)、営業利益1億9800万円(同2.5倍)、純利益1億3700万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感されている。主力の生化学検査分野が堅調に推移したことに加えて、免疫検査分野で輸血検査試薬などが好調に推移したことが寄与。また、人件費など販管費の抑制も奏功した。

■ジェネレーションパス <3195>  661円  +100 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジェネレーションパス <3195> [東証M]が3日連続のストップ高。昨日まで連日ストップ高に買われ、本日から値幅制限が100円に引き上がったが、ストップ高買い気配に張り付いている。20日大引け後に、ユニー・ファミリーマートホールディングス <8028> と事業拡大に向けて業務提携したと発表したことが引き続き材料視されている。同社は楽天市場やYahoo!ショッピング、アマゾンなどのECモール内にECサイト「リコメン堂」を展開している。今回の業務提携を通じ、両社で構築するECサイトにおいてユニファミマの会員登録者に対し、一般顧客と比較して優遇した条件で商品・サービスを販売する。これにより、同社は商品・サービスの販売の拡大が見込め、ユニファミマは会員登録者数の増加が期待できるとしている。

●ストップ高銘柄
 グローバルウェイ <3936>  4,700円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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